第二十二話:企画書完成と新たな壁
リアル料理配信の企画を実現するため、私たちは本格的に企画書を作成することになった。
「うーん……やっぱり、配信の流れをしっかり決めておかないとダメだね」
柚葉がパソコン画面を睨みながら言う。彼女の画面共有には、箇条書きの企画案が並んでいた。
1. 配信の目的(Vtuberの新たな挑戦、料理スキルの披露)
2. 進行内容(食材紹介 → 調理 → 試食 → リスナーとの交流)
3. 配信環境(スタジオ or 自宅キッチン)
4. 必要な機材(カメラ、マイク、IHコンロなど)
5. 事務所への提案内容
「こうやってまとめてみると、意外と課題が多いね」
澪が腕を組む。
「でも、これくらい準備しないと事務所もOK出さないよね。特に配信環境の部分、どうしよう?」
「事務所のスタジオを借りる案はどう? でも、料理用の設備があるかどうか……」
私の提案に、柚葉が即座に検索を始める。
「うーん、スタジオには簡単なキッチンはあるみたいだけど、火器の使用は禁止って書いてあるね」
「え、じゃあフライパンとか使えないの!?」
「IHコンロならギリギリいけるかもしれないけど、正式な許可が必要みたい」
澪がスマホを取り出し、マネージャーに確認メッセージを送る。するとすぐに返信が来た。
「『スタジオでの料理企画は前例がないので、一度上層部に相談します』……だって」
「うわぁ、これは長引きそうな予感……」
「まあ、いきなりOKが出るわけないか」
しかし、これで止まるわけにはいかない。私たちはさらに代替案を考えることにした。
「最悪、自宅でやるしかないかなぁ……でも、映り込み対策が……」
「グリーンバックとかでキッチンを隠せば?」
「料理配信でそれは逆にシュールすぎるでしょ!」
試行錯誤の末、私たちは二つの案をまとめた。
1. 事務所のスタジオを使う場合:IHコンロの使用許可を取る。必要なら特別な設備をレンタルする。
2. 自宅で配信する場合:顔や背景が映らないよう、撮影アングルを工夫する。事務所に確認の上、最低限の許可を取る。
「これで、どっちのパターンでも進められるようにしたね」
「うん! あとは事務所の返答次第だね!」
こうして、私たちは企画書を完成させ、事務所へ提出する準備を整えた。いよいよ、リアル料理配信への道が本格的に動き出す。
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