第十六話:料理コラボと新たな挑戦
料理配信の反響が想像以上に大きく、私たちは次の企画を考えることにした。
「ねえ、次はコラボ企画とかどう?」
澪が目を輝かせながら提案する。
「コラボ? それって、誰か他のVtuberさんを呼ぶってこと?」
「そうそう! 料理が得意な人とか、逆に全然できない人を呼んで、みんなでワイワイやるの、楽しそうじゃない?」
「それ、めっちゃ面白そう!」
私たちは早速、仲のいいVtuber仲間に声をかけてみることにした。すると、料理が得意なVtuberの柚葉と、料理初心者の凛音が快く参加してくれることになった。
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コラボ配信当日。
「みなさーん! 今日はスペシャルゲストをお迎えしての料理コラボです!」
私の挨拶とともに、画面に柚葉と凛音が映し出される。
「料理得意枠の柚葉です! 今日はよろしくお願いします!」
「えっと……料理初心者枠の凛音です。が、がんばります……!」
リスナーのコメントも「豪華メンバー!」「凛音ちゃん、がんばれ!」「柚葉先生の腕前が楽しみ!」と盛り上がっていた。
「さて、今日はチーム戦で料理対決をします!」
澪が説明すると、リスナーからも期待のコメントが流れる。
「私は澪とペアで、凛音ちゃんと柚葉ちゃんがもう一組ね」
「ええっ!? 私が先生役!?」
「凛音ちゃん、がんばろう! 私が全力でサポートするから!」
そして、料理対決が始まった。私たちはまたしてもレバニラ炒めを作ることに。しかし、今回のルールはアレンジ必須。
「うちは、スパイシーレバニラにする!」
「こっちは、和風レバニラで勝負だ!」
試行錯誤しながら料理を進めるうちに、凛音もだんだん慣れてきた様子だった。
「わ、私、ちゃんと炒められてる!? すごい、料理できてる……!」
「そうそう、その調子!」
完成した料理を食べ比べると、どちらも美味しく、勝敗を決めるのが難しいほどだった。
「もう、どっちも美味しいから引き分けでいいよね!」
「賛成!」
こうして、料理コラボ配信は大成功に終わった。
「またみんなでやりたいね!」
「次はお菓子作りとかもアリ?」
新たな挑戦への期待を胸に、私たちは次の企画を考え始めるのだった——。
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