黒い世界
私は幼い頃、おばあちゃんとよく一緒の布団で寝ていた。
それは、おばあちゃんが私と一緒に寝たいと望んでいたから。
おばあちゃんは寝る時、部屋の明かりを全て消す。
そこには真っ黒な世界が広がる。
その真っ黒な世界が、幼い私には恐怖だった。
理由もなく、怖かった。
大人になり、私も部屋の明かりを全て消して寝ている。
その方が眠れる。
もう大人なので、その時の暗闇はそんなに怖くはない。
しかし大人になった今、真っ黒な闇は死を連想させる。
黒い世界は、死の世界だと何となく思う。
例えば、自殺をして息を引き取る間際に、黒い世界が広がるのではないか?
と思う。
寿命で死ぬ間際にも、黒い世界を見るのかもしれないと思う。
私にとって真っ黒な世界は、死を想像させる。
あるサイトのトピで「死に憧れる」と書き込んだ女性が何人かいたが、
それは、私には理解出来ない。
私は、死が真っ黒な世界だと思うし、そんな世界に行くのが怖い。
こんな事を思うのは、私の独特の感性なのだろうか?
ご拝読下さり、ありがとうございました。