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2024のお部屋

カラスを買いに

前回(鳥さんの住所)に続き、ツバメの話である。


ツバメの巣ができないように、鳥よけシートとアルミホイルで様子を見ている状態の我が家。

今は引き分けの状態でツバメもこちらの様子を見ている状況が続いている。

我が家は良好物件と判断されかけている。


挿絵(By みてみん)


これは良くないと思った旦那は、私にカラスを買うおつかいを頼んできた。

私は面倒くさいなと思った。


私 :「そんなにツバメが嫌なの?」

旦那:「だって、糞とか掃除するの大変じゃん?」

私 :「そうだけど…」

旦那:「多分、俺は大体仕事だから、掃除するの嫁が多いと思うし。窓も網戸もウッドデッキも毎回掃除することになるのは大変だろうから…嫁が。あと鳴き声気になるでしょ?」


旦那は私のためにツバメに巣を作ってほしくないらしい。


実はここ最近、ツバメで私は寝不足だ…

ツバメの鳴き声が朝の5時をお知らせしてくる。

いつも8時まで寝ている私には、辛い。


旦那はどこでも寝られるが、私は静かで暗いところじゃないとなかなか眠れないのだ。


面倒くさいと思ったが回り回って、これは自分のためなんだよなと思い、自分のためにカラスをホームセンターに買いに行った。


カラス1羽、2000円なり。

リアルなカラスだった。

あまりにもリアルなので、レジの人が「うわっ!」とびっくりしていた。


カラスを早速、ツバメが来そうなところに設置してみた。


効果はかなりすごいものだった。

偵察に来ていたツバメが一気にいなくなった。

これで我が家に近づくツバメはいなくなった。


ごめんね。

罪悪感でいっぱいになり、その夜は悪夢をみた。

悪夢の中の私は何か間違いをしてしまい、何かから逃げている。

捕まってしまうと友達に迷惑がかかる、逃げなくちゃ。

逃げて逃げてしんどいと思った時に目が覚めた。

身体中が熱く、喉がカラカラだった。


隣にはスヤスヤ眠る旦那がいる。


朝、ツバメをみた。

また私は謝った。

ごめん。


ツバメの新しい家が早く見つかりますようにと願った。

人間(私)って自分勝手だよなと思った。

みんな(ツバメ)で平和に生きられたらいいのに。

思ったより私にとっては、罪悪感の残るものだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 罪悪感を抱く必要はないですよ。 お家を借りるのに、審査があり落ちてしまう場合もあります。 それに何より、めぐみさまが何かしらで家を空けねばならぬ事情ができたら、どんどん糞に侵食されます。 ウ…
[気になる点] カラスは…人形みたいなやつですかね? 売っているのを見たことがないですが、売ってるんですね…! 罪悪感、感じちゃいますよね…。 でものちのち大変になるよりいいですから、ご自分を責めな…
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