第百一章+第百二章 Love Rival(Fire&Water)+Happening Causes Luck
共同制作ほど良いものはないですね。ま、たまに疲れるけども。
〜第百一章 恋敵 火と水〜
水羽衣は、もみじの太陽を飲み込んで抑え込もうと更にきつく太陽を締め付け、太陽はカレンの水羽衣を破って敵と共に氷をとかそうと、その体をもっと大きくしようとする。
正反対の力が、大きく弾ける。…その瞬間…
大きな爆発が起こった。氷がその熱で溶け、私の体も飛ばされた。煙と光に遮られてよくは見えなかったけど、多分、もみじ達も飛ばされたんだろう。
私は危機一髪でコート外に飛ばされずにすみ、安堵の息を漏らしていると、煙の中から人影が見えた。
ーカレンか竹鬼だったらまずいっ…今は…
私は周りを見渡した。案の定、飛ばされた時に杖から手を離してしまったらしく、私の杖は周りには転がっていなかった。
「ミドリさん…?」
ー!!!!!カレンだ…カレンの声だ…
私は一瞬思考が止まった。カレンの姿がよりはっきりと見えるようになってきた。
ーっ!!もう、駄目だ…
そう思った瞬間…
「ミドリさん。キミの杖はここだよ。」
「え?」
カレンが新緑色で沢山の桜の葉の模様がついた杖を握って立っていた。
「私の…杖…」
「ボクも自分の杖、落としちゃって。ほら、人の杖を使うのってちょっと失礼かなって。まだ魔力を込めてないから、これはキミの杖のままだよ。でも…」
そう言ってカレンは言葉を切った。
「ボクの杖が見つかるまでは、これはキミには返せない。でも、それまではキミの杖も使わないって約束するよ。」
カレンはそう言って微笑んだ。
ー相変わらず美人でしっかりしてて、なんかすごいなぁ。カレンは。
私は心の中でカレンに感心した後、立ち上がってカレンの目の前に立った。今までそんなに気にしたことはなかったけど、細くてなめらかだと思っていたカレンの体は、包帯があちこちに巻いてあって、背も高かった。私も女子の中では結構高いほうなんだけど、カレンはそれとは違う、体格の良さがある。
ーちなみに私の身長は162、カレンは168だよ。体重は秘密ね。実は私、リリィよりも背、高いんだ!へへ!
「もみじさんと竹鬼は…」
カレンがそう言って周りを見渡した瞬間、私たちの目には衝撃的なものが映った。
〜第百二章 ハプニングは幸運のもと〜
「もみじさんと竹鬼は…」
カレンがそう言って周りを見渡した瞬間、私たちの目には衝撃的なものが映った。
な、なんとっ!!!竹鬼ともみじがキ、キスしていたのだ!!!
「も、もみじ?!何やって!!」
「解除魔法、サイレントボール。」
私が叫んでもみじに駆け寄ろうとすると、カレンが横で呪文を言った。
サイレントボール、それは、自分からは相手が見えて声も聞こえるが、相手からは見えもしないし聞こえもしないのだ。
「ミドリさん、今はちょっと休戦しよう。今のこの状況は、すぐに対処しないと。」
そう言ってカレンは竹鬼ともみじにずんずんと近づいていった。
「ちょっと竹鬼。何してんの?今は真剣な試合の時間でしょ?」
カレンは二人の前に立つと、冷たく言った。
もみじと竹鬼は、慌てて離れると、顔を赤くして沈黙した。
「で?なんでこうなったの?」
カレンが鋭い眼差しで言う。
「あ、カレン、いや、これは、違うから!!勘違いやっ!!」
カレンに手首を捻りあげられた竹鬼が慌てふためいて叫ぶ。
「じゃあ何?」
カレンは更に竹鬼の腕を捻りあげる。竹鬼の表情が痛みで歪んだ。
ーカレンこっわ…
「いや、さっきの爆発の風圧で、飛ばされて、その、もみじを受け止めようと思って、そしたらその、ちょっと足が滑って支えきれんくて、そのまま倒れて…」
竹鬼が調子悪く弁解する。
「ふーん…」
カレンは、納得したのかよくわからない表情でうなずくと、もみじの方を向いた。
ーえ!カレン!もみじに何か言うのはっ…竹鬼なんかが何言われてても私は気にしないけど、もみじは私の友達だし…
「もみじさん、竹鬼みたいなヤツとなんて可哀想に。竹鬼に代わって謝るよ。」
カレンはそう言ってもみじに頭を下げた。
「えっあのっ、そのっ、もう恥ずかしくて生きてけないっ…」
もみじは真っ赤になった頬を抑えると、その場にうずくまった。
「……くくくっ…ふふっあはははははははははっ!!!!おもしろっ!!!!!!!」
私は、思わず大声で笑い出してしまった。
ーずっと堪えてたけど、面白すぎて無理!!!
「ちょ、ちょっともみじっ!!笑わないでよっ!!ほんとに恥ずかしくてもうっ…」
もみじが怒ったように顔を上げてこっちを睨む。
「いやあ〜もう面白すぎwwwwwwあははははははははっ!!!」
私は笑いが収まらなくて、地面に転がって笑い続けた。
「…ミドリさん、もうすぐ煙が晴れてみんなに見えるようになるよ。サイレントボールを張ってるから、ボクたちがいないのは怪しまれる。早く魔法を解かないと。」
カレンが冷静に、私に呆れたように言って私に杖を差し出す。
「あははははっ、うん、あははっ、そうっ、あはっ、だねっ。」
私は笑いながら杖を受け取ると、立ち上がって
「かいっじょ、魔法っ、ふふっ、絶対領域!!ふふあはははははっ!」
私が杖を振った途端、観客達の歓声が上がった。
「おぉ〜っと!!どちらも立ち上がっています!!試合は続行です!!」
サクラ姉がアナウンスで叫ぶ。
「もみじ、仕切り直しだよ、ふふっ、あはははっ。」
「わ、笑うの、やめて…恥ずかしい…」
「あははははははっ、だって、面白いんだもん一生忘れないかも…ふふ」
私はもみじの赤くなった顔を見て、さらに笑いがこみ上げてきた。向かいに立っている竹鬼も顔を赤くしていて、更に面白い。
「あはははははははははははははははっははっはははははあはは!!!」
私は会場中に響き渡るほどの声で笑った。
楽しそうね。キスは、アロマちゃんが勝手にやりました。だから、とりあえず、活かさせてもらったよ。アロマちゃん。けどね、おかしいと思うよ。なんで勝手にキスさせてんだよ!!もー!!




