第九十九章+第百章 Water And Oil, Oil And Fire+力作・ほうれんそうについて
合間の楽しい話も混ぜております…アロマちゃんときのこの力作です…?
〜第九十九章 水と油 油と火〜
「火炎魔法、ファイヤーフラワー・改!!」
ーえ?もみじ…?
私は自分の凍っていく左足を見つめた。冷たさで、次第に感覚がなくなっていく。
いきなり、飛んでいる竹鬼の頭上に大きな赤い太陽の様なものが現れた。
ー何?この魔法は…?
「も、もみじ?何してんの?それに、こんな魔法あったっけ…?」
「…無いよ。今、とっさに考えたの。ミドリを傷つけないように氷を溶かす。そして、敵も一層する!」
ーこれは…確かにすごいけど、最善の策とは言えない…焦ってるんだ。…もみじも、焦ってるんだ。
「竹鬼!!ちょっとどいて!!」
その時、突然カレンが竹鬼に向かって叫んだ。
「!!おおっ!!」
カレンが構えている杖を見た竹鬼は、そう応えて空を大きく移動した。
「水性魔法、水羽衣!!」
カレンが叫ぶと、太陽が水色の透明な衣の様なものに包まれた。太陽はもう動けなっ…と、思ったその時、もみじが
「ああああああああああああああああああっ!!」
と、叫んで更に強く杖を構えた。太陽が勢いを取り戻し、カレンの水羽衣を破ろうとしている。
「どらぁああああああああああああああ!!」
カレンも負けじと声を張り上げる。
両者一歩も引かない戦いだ。
二人のハイレベルな戦いを、私と竹鬼は、ただ見つめていることしかできなかった。
〜第百話 長編あろりんときのこっこの力作〜
あるところに、頭がほうれん草の男がおりました。ほうれん草頭の男は、クレイジーネイム家に産まれ、母親に、大魔王ほうれんそうと名付けられました。そのほうれんそう、大魔王ほうれんそうは、今死の危機に瀕していました。
「待て〜っ!!泥棒!!!」
大魔王ほうれんそうは、八百屋からほうれん草を盗んで、主人に追いかけられている。運の悪いことに、八百屋の主人は、元陸軍の大佐だったのだ。当然、拳銃を使いこなしている。
拳銃を打ちながら大魔王ほうれんそうを追いかけていた。
「ああんっ!足がっ!!」
大魔王ほうれんそうは右足を抑えてその場にうずくまった。足を撃たれてしまったのだ。うわっ悲しっ(´;ω;`)
「捕まえたぞ!!この、泥棒め!!」
「…べつに、あんたのためにやったんじゃ、無いんだからね!それに、ほうれん草なんて、どうでもいいじゃないのよ!わたしより、ほうれん草の方が、大事だって言うの?!ペッ」
「このバカモン!!今、ほうれん草がどのくらい高級なのかわかっているのか!?」
「…え?じゃあ、盗むほうれん草、間違えていたかな…?」
「何のことだ?もしかして、お前、雇われているスパイなのか?」
主人がギロリと大魔王ほうれんそうを睨んでいった。
「おい!!聞こえているのか!?スパイなのか!?!?」
主人が拳銃を構えた。もうすぐ手、引き金を引きそうだ。
「今言わないと、この引き金を引くぞ!!」
「…っ!そうだよ!俺は!雇われたスパイなんだ!!!」
大魔王ほうれんそうは言った。
「そうかそうか。いい子だ。じゃあ、どこの組織だ!?」
「ヤサイダイスキ組織…」
「…!!ヤサイダイスキといえば、国の中で最強だと言われる、スパイ組織…お前、そんなところに雇われていたのか!?」
大魔王ほうれんそうは、ニヤリと笑った。
「雇われたんじゃねえよ。俺が、ヤサイダイスキ組織のボスだ。」
「…っ!!も、申し訳ございませんでした!!うちのものをいくらでも取っていってもいいので。どうか、どうか!!命だけは…」
主人は大魔王ほうれんそうがヤサイダイスキという組織のボスだと知ると、土下座して、命乞いをした。
「全く、だらしねえな。お前、それでも男か?まあ良い。命だけは助けてあげましょう。じゃ、坊っちゃんよ、その拳銃をもらうぜ。」
「え!?…こ、これだけはどうか、勘弁を!!」
「何だと?何か言ったか?」
大魔王ほうれんそうが睨む。
「はっ!!どうぞどうぞ!!」
「ありがとよ!!」
大魔王ほうれんそうはそう言うと、八百屋を去っていった。
ーまさか、あのダサい名前の大魔王ほうれんそうが、スパイ組織のボスなんて…
もみじとカレンの熱い戦いの合間に混じる謎のほうれんそう…




