第九十三章+第九十四章 Conceited Man And Semi-Final+Glasses Has Herculean Strength
題名の英語テキトーです、ディスタイム。
〜第九十三章 自惚れ男と準決勝〜
「ミドリ、ミドリ!!」
「うう…」
もみじの…声が聞こえる…
「ミドリ!しっかりして!!」
「…もみ…じ?」
私が目を開けると、目の前にもみじの顔が見えた。その瞳からは、涙がこぼれている。
ーここは…保健室か…そっか、私試合が終わった途端に力が抜けて倒れたんだっけ…
「ミドリ!やったよ!ミドリのおかげで、次の試合は準決勝だよ!」
もみじが笑顔で言う。その頬は紅潮していて、興奮を隠しきれていないのが分かった。
「今、竹鬼くんとカレンさんの試合が行われてるんだけど、二人が私達の次の対戦相手も見てきてくれるって…」
「っ…そっか、やったね!このまま連勝で優勝をもぎ取って魔法戦闘員になるぞ!!」
「うん、頑張ろう!!」
私が拳を高く突き上げて宣誓すると、もみじも同じ様にその手を伸ばした。
「あんまりはしゃぎすぎるなよ。」
そんな声が聞こえたかと思うと、ドアの横に菊夜が立っていた。
「げっ!!菊!夜!!」
「あ?俺の名前は菊!夜!!じゃねぇ。菊夜だ。菊夜・フローリスト。」
「あはははははっ!!これ何回目?!あはははっ!!」
毎回恒例の私達の挨拶が終わった後、私は思わず笑いだしてしまった。
「ははっ。確かにな。」
菊夜の表情が少し緩んだ。
「二人とも、仲良しだね。」
そう言ってもみじが私達を見て微笑む…
「「そんな事ないっ!!」」
私達の声が重なって部屋に響いた。
「あ、えっと…ごめん…?」
もみじが戸惑う様に謝る。
「こんなヤツと仲が良いなんて思われるなんてめっちゃ最悪!!」
「あ?それはこっちのセリフだこのあばずれが!!」
「はああぁ!?ちょっと顔が良いからって良い気になるなよこの女たらし!!」
「女たらし?!女どもが勝手に俺によってくるんだろ?!」
「そーゆーのを女たらし自意識過剰っていうんだよこのうぬぼれ男!!」
「はぁ?ふざけっ」
「はいはいそこまで。」
〜第九十四章 怪力メガネ〜
「はいはいそこまで。」
凛とした声が聞こえたかと思うと、メガネが俺の肩に手を置いていた。その後ろに風の国の猿もいる。
「げっ、メガネ…」
俺がそう口にした途端、カレンの額に血管が浮き出た様に見えた。
「親しみを込めてニックネームで呼んでくれるのは嬉しいけど、メガネ、は嫌だなぁ。どうせなら、カレン様、なんてどう?」
そう言ってカレンは肩を握る力を強めた。
「いっ!!とんだ怪力メガネだな全くっ!!」
俺はそう叫ぶとカレンからすぐに離れた。
「賢明な判断だね。」
そう言ってカレンは拳の構えを解いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あのっ、…ここ、保健室だから…やるなら外じゃないと…」
もみじが恥ずかしそうに言った。
ー人見知り、だいぶ良くなったんじゃない?!でも、変な所を突っ込むのは健在か…
「そうゆー問題やないと思うけどなぁ。外でやってもカレンが本気で戦ったら世界が滅びんで。」
そう言って竹鬼が本気とも冗談とも言えない様な顔で言った。まぁ半分は絶対ホントだと思うけど…
「とにかく、勝ったよ。ボク達は。そして、キミたちの次の対戦相手は…」
カレンの言葉にみんなが息を飲む。
「竹鬼・盤風と、カレン・ペドルだよ。」
おまいがー!!ミドリともみじの準決勝の相手は、なんと、竹鬼とカレンです!!うわぁお!!気になるその結果は?!ご期待!




