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The Young Magic Fighters  作者: 神崎きのこ+山田後輩アロマ(マッチョ先生)+白鳥Sora+菊の花サラ(ヘボ弟子)
カレンと竹鬼の過去
35/75

第五十八章+第五十九章 Humatsu・Petal+Inability To Take Hot Food, 'Barking'

あぁ。素晴らしき世界に今日も乾杯。街に飛び交う笑い声も。見て見ぬふりしてるだけの作りもんさ。気が触れそうだ。クラクラするほどのいい匂いがツンと刺した鼻の奥目を覚ます。本能のまま今日は誰の番だ?    ー怪物 YOASOBI

〜第五十八章  風松(ふうまつ)・ペドル〜

 ー行っちゃった…

ボクは竹鬼(たけおに)の後ろ姿を見送った。


 ー竹鬼…やっぱり一度切れた縁は簡単には戻せないよね…


ボクはため息をつくと振り返ろうとして…

「ドンッ」

 …誰かにぶつかった。


「す、すいません!大丈夫ですか?」

ボクが急いでぶつかった人に謝ると、そこにはかなり大柄な男性が立っていた。小柄なボクと比べると、2倍はありそうだ。


「あ、こちらこそごめんね、怪我とかしとらんよな?」

「あ、はい、本当にすみません。」

 …男の人の顔をよく見ると、海香さんにどことなく似ている気がした。


 ーあ、この人、盤風(ばんぶう)家の次男、風松(ふうまつ)・ペドルさんだ。


「ほんとにごめんね。女の子にぶつかるなんて…怪我でもさせたらお母様になんて言われるか。ひいぃ…」

 風松さんはそう言うと顔を引きつらせた。


 ーボクは女じゃないのに…まぁ確かに顔は母さん似だけど、ほら、袴だって着てるし…


「ほんとにごめんね、ちょっと急いどるんだ、風姫(ふうき)に呼ばれとって…急がんとあの子、ちょっとわがままなところがあるからなぁ。」

「は、はい。それでは、また。」

ボクはそう言って頭を下げると風松さんに道を譲った。





〜第五十九章  すごい猫舌わん〜

「うまいっ!!よく見つけてきたねぇ、竹鬼。」

お母様は茶菓子を頬張ると笑顔で俺の頭を撫でた。


「やろ?カレンが教えてくれたんや!」

「カレンちゃんがねぇ…ねぇちょいアンタ!ジブンもこれ食べてみ?!うまいで!」

 お母様は少し考えるように黙った後、すぐに大きな声で父ちゃんを呼んだ。


「ほーーーーい。今行きま〜す。」

父ちゃんは手に持っているお茶をじーーーーっと見つめていたが、お母様に呼ばれてこちらを見た。


「なぁ竹鬼、このお茶、熱すぎないか?」

父ちゃんはフラフラとこちらにやってくると俺にお茶を差し出した。


「ゴクッ」

俺はそれを一気に飲んだ。だって、俺は知っている。父ちゃんが極度の猫舌だと言うことを。


「うわぬるっ!!」

俺は思わず顔をしかめた。暖かかったお茶はもうぬるま湯と化していたからだ。


「父ちゃん、これ、凄いぬるいで!もう飲めるって!!」

俺はお茶を父ちゃんの手の中に戻した。


「え〜…まだ熱いいだろ〜もっと冷えるまでまたなきゃ…」



 ーはぁ…お母様、ホンマになんでこんな人を選んだんや…顔か…?顔なんか…?



俺はお母様の方へ視線を移した。


「ホンマ詩音はしゃあないなぁ。ほら、杖やで。」

お母様はそう言うと腰にベルトでさしていた二本の杖の内の片方を父ちゃんに渡した。


「ありがと〜風梅(ちうめ)ちゃぁ〜ん」

父ちゃんは猫のように甘ったれた声を出すと杖をぬっるいお茶に向けた。


クリーム色だった杖がきれいな藤色に代わり、リボンの様に五線譜が巻き付けられていく。


「天候魔法、あられ」

父ちゃんが小さく杖を振ると、少量のあられがお茶の中に落ちた。



あられなどの天候魔法は、コントロールが難しく、自然災害を引き起こすこともある。そんな高度な魔法をいとも簡単に操る父ちゃんは、やっぱり凄い魔法使いなんだろう。



 ーめんどくさがりでぼさっとしててすっごい猫舌やけど……あ、父ちゃんの悪口言い出したらキリないわこれ…

 

俺は『はぁ。』、とため息をついた。


詩音は雲の国の王宮魔法戦闘員ザマス。すっごい優秀で、最優秀グループ、『ミューズ』のリーダーザマス。ワハハ。へへへ。ぐへへへへへ。アロマちゃんから教わった事は多くあるのぉ…例えばこの喋り方とかこの笑い方…ぐへへ。

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