第五章 Takeoni's Real Ability
あああああああー!!つまらん!!面白いところが早くみたい!!あのイカれポンチサイコのところが!!早く来いー!!初めてイカれたのを書いたのは…そう、第十五章の後、第十五.五章。あれは、漫画を英語で描き始めたお祝いとして書いたもの…だから本当にイカれたことを始めたのは…そう、第四十六章の後、第四十六.五章!!皆さん、お楽しみに…ひひひひひ…
〜第五章 竹鬼の実力〜
「では、私達を王家の方々だと思って挨拶をしてくださいね。」
小柄な校長先生、ミセス・フォルモーサが優しい声で竹鬼とカレンに言う。
「はい。先生。」
カレンはうなずくと竹鬼を前に出した。
ーえっ?!竹鬼?!なんでカレンじゃなくて竹鬼なの?!
驚いたのは私だけではないらしく、他のクラスメート達、先生達までもが驚いた顔をしていた。唯一驚いていなかったのは涼しい顔でテーブルに座っている校長先生だけだった。
「コホン。」
竹鬼は咳払いをすると、校長、教頭先生が座っているテーブルの前まで行き、ひざまずいた。そのまま竹鬼が一歩も動かないので、みんなはザワザワとし始めた。
「ごきげんよう。」
その空気を断ち切るかのように校長先生の声が響いた。
「ごきげんよう。クイーン・フォルモーサ。ご招待感謝します。」
竹鬼は顔を上げると流暢に喋りかけた。
それをすかさずミス・クリサンタマムが記入する。
「とても礼儀正しい方ですね。どこかでお習いに?」
教頭先生がすかさず竹鬼に聞いた。
「お褒めいただいて光栄です。私の祖母が風の国の王族でして。それだけです。」
竹鬼はニッコリと微笑みながら言ったが、周りは凍りついた。その中でミス・クリサンタマムがペンを走らせる音だけが聞こえる。
「そうですか…もう良いですよ。おかえりなさい。」
教頭先生は初耳だったのか魂の抜けたような顔をして竹鬼に下がるように言った。
「貴重なお時間、ありがとうございました。」
竹鬼はそう言うと、振り向かずに後ろに下がった。これも得点に入るのだろうか、ミス・クリサンタマムが感激したような様子で記入用紙に何か書いている。
「ありがとうザマス。ミスター・盤風。勿論合格ザマスよ。」
ミス・クリサンタマムは嬉しそうな顔をすると竹鬼を下がらせた。
「い、今の風の国の話…本当なんですか?」
教頭先生が小声で校長先生に聞いている。
「ええ。本当ですよ。盤風さんでしょう?東風さんっていって風の国から引っ越していらしたの。」
校長先生が穏やかな声で言う。
ーすごいなぁ…竹鬼、あんな特技があったんだ。私達も負けてられない!
私が手をあげようとすると、もみじがその手を掴んだ。
「え。何?」
私が怪訝そうな顔でもみじを見ると、もみじは
「いっ…今は、だめだよ…」
とうつむきながら言った。
何がだめなのか私には分からなかったけど、とりあえずもみじの言うことを聞いておくことにした。
…その後は悲惨だった。竹鬼に感銘をうけて沢山の生徒たちが手を挙げたが、誰一人として竹鬼と同じようにはできなかった。
その内に先生たちの眉は下がり、表情は厳しくなっていって…うわっ?!
すると急にもみじが私の腕を掴んだ。
「いっ、今っ!!」
私はもみじに言われたとおり、すぐに手を上に伸ばした。
ありんこありんこ嬉しいな〜♪ お弁当にありを、詰めましょう〜♪ そしたら色んな物食べられて♬やっばーいやっばーいありに食われた♫ 僕のお弁当は〜♪ もうありに食われた〜♪ おにぎりも!(はい!)カンピョウも!(へい!)レタスもなんでお母さんレタス入れたのー? まぁそれはどうでもいい〜♬ 僕のお弁当♪(へい!)ありに食われた♪(はい!) えーなんかレタスもーなんかなんかピーマンもえーなんかほうれん草も…ってお母さーん!!なんでこんなに野菜詰めてるんだよーーーーー!!!?!!
『ありんこうじゃうじゃ』 作詞作曲:神崎きのこ
トレスインフィニティ YouTube 参照