第四十四章+第四十五章 Jealousy? Complex Feeling+The Memory With Karen
流れ続く空と。日々の間に。形のない今日を。それでも進む。行方のない朝と穏やかな風に。息をつなぐ僕らの声は何を望む?
〜第四十四 ヤキモチ?複雑な気持ち〜
「おじさーん!さっき頼んだ飴、もうできとるかー?」
竹鬼くんが少し離れた所からご主人に尋ねる。
「はいはい。こちらですよ。この飴ですね。」
そう言ってご主人が出したのは、お侍さんが波内際で刀を構えている飴だった。
!!そんな形の飴、見本の中にはなかったけど…
「おおきに。ほらカレン、これ。」
竹鬼くんは飴を受け取ると、カレンさんに手渡した。
「すみません。無理に言っちゃって。」
カレンさんは飴を受け取ると、ご主人に謝った。
「いいよいいよ。いい恋人を持ったねぇ。お嬢ちゃん。」
店の主人はそう言うと、にっこりと笑った。
恋人…そうだよね。今の二人は本当に恋人同士みたい…
「恋人?そんな…いっ!!」
竹鬼くんが何か言いかけたが、カレンさんがヒールの足で竹鬼くんの足を踏んだ。
「ありがとうございます。でも、この人鈍感だから色々大変なんですよ。」
カレンさんはそうご主人に言うと、飴を持って一人でどこかへ行ってしまった。
「いったぁ…何するんやカレン…お、もみじ、ジブンも飴買うんか?」
竹鬼くんは足を痛そうに抑えながら私に聞いてきた。
「え、あ、うん、王子様が…えっと、あの、カレンさんが無理に言ってって言ってたけど…」
「ん?あーあれかー。飴の中に侍のやつがあったやろ?それを見てカレンが侍が一人で寂しそうやって言ったから、ザバーンって波をつけてくれんかってお願いしたんや。」
「そうだったんだ。いいね。その、迫力があったし…」
「やろ?あれ、まさにカレン、って感じやろ〜?我ながらええセンスやったと思うわ〜」
「…うん…」
竹鬼くん、カレンさんのためにしたんだ…確かにあの飴はカレンさん、って感じだったし…
私は前回の試合を思い出していた。
素晴らしい二人の連携、波に乗りコートを進む。刀の様な杖を構える二人はまるでお侍の様だった。
「素敵だね。」
「お?ん、あぁ。それじゃあ俺はここで…カレンを探さな。アイツは勝手に一人でどっか行くんやから…」
そう言うと竹鬼くんはカレンさんを探しに走って行ってしまった。
「中々面白い者だな。」
王子様が竹鬼くんの後ろ姿を見て言う。
「はい。友達思いの良い人です…」
私は複雑な気持ちのまま、竹鬼くんを見送った。
〜第四十五 カレンとの記憶〜
ーあ〜!!どこ行ったんやカレン…アイツのことやから何が起きても大丈夫やとは思うけど…
俺は街を走りまわってカレンを探しとる。でも今のところカレンらしい人影は見えん。
「おーいカレンー!!どこやー?」
声を張り上げながら走っていると、いつの間にか人気が少ないところに来とった。
…戻ったほうがええな…
俺は身の危険を感じ、来た道を引き返そうとした。すると、
「助けて!!助けて!!」
という女性の声がした。
声が聞こえた方を見ると、貴族と思われる服装をした女性が柄の悪い男たちに囲まれとった。
「助けを求めたって無駄無駄!大抵の奴らは俺らを見て肝を冷やしちまうんだからな!!」
「ぎゃーハッハッハッハッ!!」
男達は笑いながら俺を脅かすような仕草をした。
「…」
「タッ!」
俺は地面を蹴ると宙を舞って女性の前に立った。
「下がって下さい。御婦人。」
「なっ!!」
「なんだお前!!」
「このっ!!」
男たちが一斉に俺に飛びかかってきよった。
「サッ!」
「ダンッ!!」
「ガハッ!!」
ー遅いっちゅーねん…俺がどれだけカレンの練習相手になったかっ!!
俺は向かってくる男たちを次々と投げ飛ばしながら昔の事を思い出しとった。
次のお話は、山田後輩アロマの作ったお話に、きのこが編集を加えた、またもや頭おかしい作品ですので、お楽しみに!いや、あの、待って。マジでやばいわ。意味わかんないもん。ははははははははははは。




