第二十九章+第三十章 Weird Prince+Sudden Propose
募集人数無制限。無論途中参加も歓迎。募集要項無条件。服装は自由。
〜第二十九章〜 ヘンテコ王子
…は?
「…何…?その格好…?」
曲がり角から姿を現した王子は信じられないほどに気持ち悪かった。
上はノースリーブでピンク色のピチピチな服、腰にはいちごが描かれたベルトをしている。そして一番問題なのは股の丁度下までしか無いむらさき色のショートパンツと所々にハート型の穴が空いたロングブーツだ。
「なにそれ…」
「かっこいいだろう?私の一番のお気に入りなのだ。」
「は、はい。とっても素晴らしいですね。」
私は完全に棒読みで言った。
「そちらの少女はどうだ。」
ヘンテコ王子がもみじの方を見て聞く。
「えっ…そ、その…」
ーまずいっ!もみじって結構毒舌なんだよな…ホントの事言ったりしたらもみじの首が…!!
「どうした?申してみよ。」
ヘンテコ王子がもみじにまた尋ねる。
「あ、あのっ、その服、とっても素晴らし……くないです!!」
ーははははははははははははははははははははははは
もみじ…終わった…もみじの首が…血…
「…素晴らしくない。か…そんな事、一度も言われたことはなかった…」
…ん?なんか王子が言ってる…
「私は王子、誰もが私の事を褒め称える。」
…え?何自慢?
「そのせいで…私にはファッションというものが分からなくなったのだ!!」
「え…つまり、みんながどんな服を着ていったってあなたを褒めるから、オシャレなのかダサいのかが分からなくなってるって事?」
「そうだ。みどりの少女。そのあかの少女のおかげで私は本当のことに気付けた。あかの少女よ。私の妃になってくれないか?」
「「は?」」
〜第三十章 突然のピンクプロポーズ〜
「あかの少女よ。私の妃になってくれないか?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
私は学校中に響き渡る勢いで叫んだ。
「いや馬鹿なの?!段階も何もなくプロポーズって!!」
「段階…そうだな。少し急ぎ過ぎたかもしれない。ではこれから私と出かけよう。あかの少女よ。」
いやそうゆう問題じゃないし!!…でも断ったら今度こそ本当にもみじの首が…
「…どうする?もみじ…?」
「行くしか…無いと思う…」
「もみじ…あ、私に任せて!」
すうううううううう…
私は大きく息を吸うと…
「はよこんともみじ言い寄られちょんでーーーーーー!!」
と叫んだ。
「だぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」
凄い音と男の声が聞こえたかと思うと、竹鬼が文字通り、『飛んで』来た。
「!!竹鬼くんっ?!」
「来た〜〜〜!!勇者改め王子竹鬼!!」
私が叫ぶと、
「王子…?!王子とはっ…」
と王子が混乱している様に言った。
「はぁ…ボクにばっかり負担かけて…」
竹鬼の後ろから杖を咥えたカレンが現れた。
「カレンも来てくれたんだ!風力魔法?ナイスサポートだよ!」
私が声をかけると、カレンはウインクをして、
「困っている人は見過ごせないからね。」
と言った。
かっこいい〜!カレンが男だったら惚れちゃうぐらいだよ!でも女の子だからそんな事はないけど。
「サンキューな、ヤマナカ、カレン。」
カレンが風力魔法を解くと竹鬼が上から飛び降りてきた。
竹鬼はきれいに床に着地すると、ヘンテコ王子の前に立った。
「おま…ぐえっ!!」
竹鬼が何かを言おうとすると、カレンが竹鬼のお腹を殴って遮った。
「もみじさんとお出かけなさるとか。ならぜひ友人の私達もご一緒させていただけませんか?もみじさんも初回から二人きりとなるとやはり緊張してしまうと思うんです。」
カレンは完璧な敬語でヘンテコ王子に話しかけた。
カレンも十分礼儀作法すごいじゃん!ってことは別に竹鬼と組まなくても良かったんじゃない…?
「何しよる…カレ…」
竹鬼がうずくまりながらカレンに尋ねると、カレンは竹鬼の首元に手刀をお見舞いして黙らせた。
力を抜いてやったのか、竹鬼は気絶できずに首を抑えて苦しがっている。
「あなたともみじさん、私とこの竹鬼王子、これでいかがでしょうか?」
カレンが王子に尋ねるが、私はそれを止めた。
「ちょ、ちょっと待って!私も行きたい!もみじについてなきゃ!」
「…そうだね……ストロベリー王子、この人はもみじさんの一番の友人なんです。どうかご一緒させられませんか?」
「うむ…ならみどりの少女も婚約者を連れてくると良い。」
さぁ!!結構モテるのに、恋愛経験ゼロのミドリ、どうなる?!ストロベリーキモキモ王子に逆らったら、即刻首チョンパだぞー?!!!!




