第二十一章+第二十二章 Gangstar Yuri+Rubbits Costume And Yakuza
百合組参戦!! (百合なんてものは、百合組には存在しておりません。男ばかりで、とてもむさ苦しいです。)
〜第二十一章〜 百合組
「お嬢!百合組総員参りました!!お嬢の花道、見せてくだせぇ!!」
客席の方を見るとサングラスと白と黄色のスーツを着ているガラの悪い男たちが叫んでいた。
ーあ、あれは...! リリィの家のヤクザさん達…ていうかよく学校に入れたね?!
「ヤクザ…?」
「うわっ!ホンマにおったんやなぁ!!」
カレンと竹鬼が驚いたように客席を見つめている。
「すごい…あんなに大勢…」
ーいやそこ?!ちょっともみじの思考が理解できない!!
まぁ、実際の百合組の人数はこんなもんじゃない。リリィの付き人だって三十人くらいいる。今客席にいるのは…
他の前に立ち、一番大きな声で叫んでいるのはリリィの二番目の付き人、滝川だ。一番目は来てないみたい…おおよそ…四十六…人ぐらいかな…
リリィの付き人にも来ていない人がいれば、付き人じゃない人も来ている。
「さすが世界でもっとも大きな組…」
カレンがつぶやいた。
リリィの家は歴史がある古くから続く家元だ。
組長の跡取りが跡を継ぎ、百合家は続いてきた。一度昔の組長娘が駆け落ち婚したことにより百合家の名は耐えてしまったが、その代わり娘が生まれたら好きに結婚させてやるが名前はリリィということで話がまとまった…らしい。
リリィはおばあちゃんとお母さんから名前を貰って三代目リリィ・シルクロードになった。次の組長は今の組長、リリィのお父さんの娘のリリィだ。
「ちょっと困ります!!ここは生徒たちの学び舎なんですよ?!あなた達みたいなのはお断りです!!」
マリン先輩がヤクザの一人に講義しているのが見えた。
…やっぱり勝手に入って来たんだ…生徒会長のマリンさんが注意しないわけないしね…
「ほらマリン、もっと丁寧に頼めよ。この人たちだって誰かの応援に来てるんだろう。」
虎杖さんがマリン先輩の肩を引いて前に出ようとする先輩を止めている。
「俺等はお嬢の勇姿を見守りに来ただけじゃい!追い出される筋合いはないが?」
「でもあなた達みたいなガラが悪い人たちが大勢もいると他の方々が怖がってしまうでしょう?!」
「怖いですね…ミドリ、どうする…?リリィさんも…ってあれ?ミドリは?」
「いつの間に?!消えてる…」
「おえっ?!どこに…ってあっ、あれ!!」
「「え?ああっ!!」」
〜第二十二章〜 うさぎの着ぐるみとヤクザ
「マリン先輩!!」
「ミドリ?!こんなところで何してるのよ?!待機場にいるはずでしょう?!」
「マリン先輩、その人たち、悪い人たちじゃないんです!!見た目は結構怖いけど、義理堅くてリリィ思いの良い人たちなんです!!」
私はマリン先輩に叫んだ。
「リリィ…?この人達、リリィの家の人たちなの?」
「はい!百合組の人達です!!伝統ある組ですよ?そこらの不良とは違います!!だからお願いします!!」
「そうね…ミドリがそこまで言うなら…これを着てもらえるならまぁ…」
「うさぎの着ぐるみ…」
これは…傍から見るとヤバい人たちの集まりだ…伝統ある百合組が…
マリン先輩はリリィの応援を客席でする許可の代わりにヤクザたちにうさぎの着ぐるみを着させた。
「どう?これなら全然怖くないでしょう?」
「いや逆にもっと怖くなった様な…」
ガタイがよく顔が怖いおじさん達がパステルカラーのうさぎの着ぐるみを着てる…ヤバい絵になってる気が…
「さぁ、皆さんご一緒に!一緒にリリィを応援しましょう?」
『やっちまえーー!!お嬢!!』
『いけぇぇぇぇ!殺せぇぇぇ!!』
ーいや殺しちゃ駄目だから…っていうか、なんかさっきからコートから全く音が聞こえない気が…
私は後ろを向いてコートを見た。
!!
リリィが、杖を構えたままピタリと止まっていたのだ。菊夜も驚いたようにその場で固まっている。
リリィ…?もしかして…リリィも、あらがってるの?いやでも…催眠魔法は脳に直接魔法をかける…どうしたって逆らうことなんて…
「ミドリ!見て、リリィさんの目!」
いつの間にか隣に来ていたもみじがリリィを指さして言った。
「え?あっ!!」
いやもうみんなどんだけ『えっ、あっ!!』って言うんや。どっちもお話、『えっ、あっ!!』で終わっとるやんか。あらま。ぱらまぁ。




