第二十章 Between The Devil And The Deep Sea
サクラ先生喉潰れないように頑張ってください〜!!因みに、サクラ先生は製造魔法と天空魔法を掛け合わせて、作った沢山のスピーカーをところどころ、いろんな所に浮かせて、別のマイクを使って会場全体に声を届けていまーす!室内にも、何個かスピーカーが配置されているので、この声は聞こえますよ☆
校長先生がサクラ先生にアナウンスを頼んだのは、この便利な魔法が使えるからなんですねー☆
〜第二十話 前門の虎、後門の狼〜
「さぁ〜て!続きましては!ここまでたった一人で勝ち上がってきた菊夜・フローリストVSリリィ・シルクロード&咲四郎・泉の試合を始めます!よーい…スタート!!」
私達は今待合室の透明ガラスから外のコートを見ている。ここが一番の特等席といっても過言ではないだろう。
ガラス越しにはリリィの後ろ姿が間近で見える。
「咲四郎、下がってな!アイツ、なかなかやるからね!」
「は、はい!!」
リリィが咲四郎に後ろに立つように言うと、咲四郎は素直に従った。
「…催眠魔法、後門の狼。」
菊夜が杖をふった。
「っ?!いつの間に後ろに?!咲四郎はどこよ?!」
突然リリィが後ろを振り返って叫んだ。
ーどういうこと…?リリィの後ろには咲四郎しか立ってないのに!?
「ちょ、ちょっとリリィさん?何を言ってるんですか?」
咲四郎が困惑した様子でリリィに聞く。
「水性魔法、バブルレーザー!」
リリィが叫び、リリィの出した泡が、凄い勢いで咲四郎に命中した。
「うわっ!!」
咲四郎は悲鳴をあげた後、地面に倒れた。
え?どういうこと?
「後門の狼。前門の虎とセットで覚える催眠魔法だね。」
いつの間にか後ろにカレンと竹鬼が立っていた。
「前門の虎、後門の狼?」
私がカレンに聞くと、カレンは、
「近くにいる味方を敵と思わせる催眠魔法だよ。前門の虎は後門の狼とは逆に目の前にいる味方を敵と思わせる技で、セットで使うとかなり怖い技だよ。」
「これは仲間割れになって、味方同士を攻撃しあうっちゅーやばい魔法やで。」
竹鬼が真剣な顔で言った。
「ええっ?!解く方法はないの?!」
「頑張って自我を取り戻すっちゅー手もあるけどこれはきついからなぁ。」
「まぁ、普通は相手より強い催眠魔法で催眠を跳ね返すんだけど…咲四郎くんと菊夜だと、圧倒的に分が悪いから…これはきついかもね。」
竹鬼とカレンが顔を見合わせながら言う。
「ええ?!じゃあこのまま負けちゃうの?!」
そうこうしている内にリリィが咲四郎をコートの端に追い詰めていた。
「ちょこまか逃げんじゃないよ!」
「あっ!もう咲四郎も耐えきれないよ!あんなに攻撃をくらって…」
咲四郎の足が場外に…
「お嬢!!」
突然観客席からドスの効いた声が響いた。
お嬢!! これ以外、いうことない。です。すみません。




