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92.素材回収ペース

 



 機織りとしては異常な速さで出来上がった生地の詳細はこちら。



 《コットンシーチング》★★

 効果:なし


 素材:綿糸★★、綿糸★★

 道具:機織り機

 スキル:裁縫



「やはり★★のコットン生地になりましたね!

 今のところ、この世にたった一つしかない新発見のアイテムですよ!」


 ハイテンションどころじゃない勢いでぶんぶんと飛び回るスピカちゃん。



「これでレア度が下がっちゃうようなら色々工夫しようと思ってたけど、大丈夫そうだね。

 もしかしたら織りでもレア度を上げる方法があるかもしれないけど、当面はいいや。


 ねーむちゃんから貰えるものの品質が上がるのをずっと待っててもいいし、裁縫の工程で出来ることを増やしてもいいしね」



「アカリさまはレア度を上げる方法を沢山知っていますから、一つのことにこだわりすぎない方が良いでしょうね」



「だよねー! あ、忘れないうちに夕嵐の双翼に教えておいてあげよっと」



 ねーむちゃんに素材を貰ったことは教えてあるから、それがちゃんと生地になったことだけメッセージで送っておく。



「本当なら、これを使った生産をやりたいんだけど、まだ一つだけしかないんだよね。

 生地一つしか使わないような生産は、レア度下がりそうで不安だし……

 せめて糸は★★のを使いたいから一旦片付けておこうか」



「そうですね。貴重な素材ですから、大切に扱うに越したことはないのでは」



「というか、このペースでしか素材が集まらないのは普通に厳しすぎるよね?

 ねーむちゃんがどれくらいくれるのか分からないけど、2~3日に1個だとしたら、アイテム1つ作るのに一週間くらいかかるんだよ?」



「……そうでしょうか? ★★★★アイテムがこんなにハイペースで作られるのは異常すぎるのですよ?

 ★★★アイテムですら、素材を集めるのに多大な労力と時間をかけるのです。

 場合によっては命すらかけて。


 ★★素材を定期的に確保出来るだけで充分でしょう」



「まあ、そうとも言えるかもね」



 スピカちゃんはこの世界の感覚の子だからそう思えるかもしれないけど、私からしたらまだまだ足りない。



「でも、カンタンにハイペースで確保する方法があるじゃない?」



「また、アカリさまの天才が発揮されるのですか?」



 期待を込めたキラッキラの瞳で見てくれてるスピカちゃんには悪いけど、めっちゃ普通のことしか言えないよ?



「単純に、ねーむちゃんのお友達にたくさん来てもらえば良いんじゃないかな、と思って」



「……とは?」



「そんなに分かりにくいかな?

 ほうれん草の量にも困ってないんだから、綿羊が沢山居れば良いだけじゃん」



「た、し、か、に!

 それはそうですよねっ!」



「じゃあ、その目標に向けて準備しますかー!」





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