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81.ベテルギウス

 


「じゃあアカリさん的にはもっと色んな人が麻婆豆腐とポテサラを作れるようになって欲しいんだよね〜?」



「そうだよ。理想を言えば、世界の全員が作れるようになって欲しい。

 それに、私が見つけたレシピは他にもたくさんあるし、それも教えたいと思ってるよ」



「世界の全員、かぁ〜……。理想は高いねぇ〜」



「大変だとは思うけど、独占しないで皆で共有出来るようにしたいの。

 作ったものを売るのもそうなんだけど、特に生産の方法を広めてくれたら嬉しいな、って思ってて」



「方法を教えるのは、難しいよね〜。誰もやったことない事なんだもん。

 そういうのは、私よりベテルギウスの方が得意かな〜?」



「そうかも! 呼んでこよっか?」



 そんなやり取りをしたら、すぐにラムちゃんが呼びに行った。



「私とラムとタクは『夕嵐の双翼』のメンバーじゃないんだけど、ベテルギウスはちゃんと正式メンバーだよ〜。

 後方支援だからあんまり活躍する出番はないけどね〜」


「後方支援も大事だと思うんだけどな」



「皆、今日を生きるのに精一杯だから、戦えない人はいらないって思っちゃうんだよね〜。でも、カストルは認めてくれてるからいいんだ〜」



 なんて事もない雑談をしていると、ラムちゃんが一人の男の人を連れてきた。



「どーもこんにちは、英雄さん。おれはベテルギウス。素敵な計画に混ぜてくれるって言うから飛んで来ちゃったよ。よろしくね」



 初めましてな割にキザっぽくてキャラ濃いめのベテルギウスさんは、灰色のくせ毛と瞳で、肌は抜けるように白いイケメンさん。

 チャラ男っぽい軽い笑みを浮かべている、人当たりの良さそうな人だった。



「あ、はい、よろしくお願いします。

 英雄って呼ぶのだけは、勘弁してもらえませんか……?」



「英雄さんは、噂通り謙虚で真面目で良い人みたいだね。じゃあ何て呼べばいいかな? あーちゃんとか?」


「好きなようにどうぞ。別にあーちゃんでも良いですよ……」



 てか、この人この喋り方がデフォルトなの?

 正直、どちらの王子様ですか?みたいな雰囲気出してきてて引くんだけど。


 ……夕嵐の双翼の中で後方支援の地位が低いの、この人のせいじゃないよね?笑



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