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45.面倒ごとは嫌

 


 翌日。


「ヤバい、どうしよ」


 私は非常に焦っていた。

 元はと言えば自業自得、スピカちゃんが大変な事になるよ、って言ってくれてたのにそれを聞かずにオークションに掛けた私が悪い。


 でもさ。


「1セット1800万キラになるなんて思わないじゃん!」


 かなり奮発して泉を買ったつもりだったけど全然直ぐに回収できた。というか★4のポテサラと★★の泉で同じ値段なんだね? びっくりだよ。料理は使えば無くなるアイテムなのに、恒常アイテムと同じだけの値段が付くんだね。


 それを20セットも売ったんだよ?

 それぞれちがう人が買ったんだろうけどさ、私からしたらものすごい儲けだよ。

 ちょっと怖い。やっぱり上限付けておけば良かったかも。


「値段が上がるのが怖いのであれば、1個単位での販売に切り替えたらいかがですか? 今回のオークションで、1個あたり180万キラ程度の値段だと分かりましたし」


「まあね。1個150万キラとして、在庫販売しようか。★★のじゃがいもはそんなにバカ売れしてないのにそれから出来てる★★★★のポテサラはこんなに売れるなんて……不思議なものだねぇ」


「皆さま作り方を知りませんから、そんなものですよ。ですが、いつかは作り方を見つける人が出るでしょう。見た目や味から、材料はある程度推察できますから。

 アカリさまがこんなにお金儲けができるのも、残念ながら今だけです」


「あ、そうじゃん! 作り方をみんなに教えたら、それぞれの料理人さんが作ってくれるんじゃない?」


「それだけはお辞めくださいっ!」


「何で?」


「今はまだ、麻婆豆腐とポテサラを作れるだけの人ですので国や冒険者ギルドなどの権力を持った人々に目を付けられてはいませんが、もっと目立ってしまうと面倒事に巻き込まれる可能性があります」


「……そうだよね。★★★★を売り出す時にもスピカちゃんは忠告してくれてたのに聞かなくて大変な値段になったし、変な事にはなりたくないからね。公開はしないよ」


「分かって頂けて良かったです」



 どこの世界で生きてても、私は考えるのが苦手だし面倒事はいやなんだ!

 とは言ってるけど新しいものは作りたい。

 ままならないものだねぇ……



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