表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/133

4.師匠からの手紙

 


 白い無地の封筒に真っ赤な蜜蝋で印が押された綺麗な封筒を開くと、紙が2枚入っていた。



 ______________________________


 親愛なる弟子へ。




 ポストに届いていた手紙は読んで貰えたかな?

 もし読んでいなければすぐに戻って読んできて欲しい。



 この手紙は、師匠として、弟子である君にできる唯一の指導だから。



 家の中を、少しは見てくれただろうか。

 部屋によっては物が溢れて大変なことになっていたと思う。

 私の持つ収納空間の中にあるもので、君に渡したい物をありったけ置いてあるから、後で少しづつ見て欲しい。




 だけど、それだけではこの家のことは分からないと思うから、君にはサポートをしてくれる素敵なパートナーを『生成』して貰おうと思う。


 生物の生成なんてできる程レベルが高くないって?

 大丈夫だ。

 私のスキルを込めた魔石と、必要な素材を保管してあるから、それを使えば君にもできる。




 使う素材や道具、手順なんかは次の紙にまとめてある。

 素材は一人分しかないから失敗すると再挑戦はできないけれど、全く問題はないだろう。


 途中までは私が作ってあるから、あとは主となる君でなければできない工程だけだからね。

 普通の生産と同じく、素材を入れてスキルを使うだけだよ。




 生成してもらうのは家妖精(シルキー)だ。

 初代は私と共に在るからその子は二代目になるけれど、家妖精は生まれた瞬間から家の全てのことを知っている。

 初代に負けないほどの知識を君に与えてくれるはずだ。




 その子ときちんと仲良くなって、私が伝えられなかった分もその子から教えてもらって、より多くの知識を得て【森羅の叡智】に近づいていってほしい。




 君の、輝かしい未来を願っているよ。






 師匠になりたかった、ベガより。



 ______________________________



 なんだかとってもしんみりした内容の手紙だけれど、今後の道筋は決まった。

 その、家妖精という子を生成するわけだ。



 生成、って何のことだかよく分かってないけど、まあ説明書をしっかり読めばどうにかなるでしょう!

 そんなに難しくは無いようなことを書いてあるし。



 と、いうわけで説明書である2枚目を開いた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ