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39.型紙作成

 


 翌朝。


「スピカちゃん、もうオークション終わってる!」


「一週間の期限前に終わったということは、即決価格の80万キラを出した方が居たのですか?」


「そうみたい。買った人が誰なのかとか分からないし、今回はメッセージ来てもいないけど、とにかく売れたよ!」


「それは良かったです」


「裁縫楽しかったからまたやりたいとは思ってるけど、何がいいかな〜」


「効果は作ってみないと分かりませんから、アカリさまの作りたいものを作れば良いのではないでしょうか?」


「そうだよね? じゃあ、私が料理する時に使うエプロンが欲しい!」


「エプロン、ですか? どういうものでしょう……?」


「あら、もしかして、型紙すらない?」


「はい。料理に特別な装備品は要らないと思いますよ?」


「そういやそうだね。この世界では服汚れたりしないもんね。でも、私は気分的に欲しいの。

 じゃあ仕方ない、頑張って作るか!」


 ワンピースより難しいエプロンってどうよ、とは思うけど、昨日の並縫い機能を使えば簡単でしょ。小学校の授業でも作るくらいカンタンなものだし。



 どこから自動でやってくれるのか分からないからとりあえず布に直接線を引いてから切ってみたら、『端処理』ってアイコンが出た。


 タップして、いつものように青い点と線で範囲指定をする。

 今回は周り全部ね。



 ぱふっ



 ワンタッチで完成するの本当に良いよね。三つ折りにして縫うのは結構時間かかるし。

 そして、並縫いコマンドで紐を通すところを作れば完成。




 《ナチュラルリネンのエプロン》★★

 効果:幸運+1


 素材:《ナチュラルリネン》★、《ミシン糸》★、《綿組紐》★


 ※型紙を制作してください




「スピカちゃん〜? また意味わかんないこと言われたー! 型紙作ってってさ!」


「型紙を、作る? 型紙はもう既に存在しているものでは無いのですか?」


「んー、違うみたい。大きめの紙ってあるかな?」


「ありますよ!」


 隣の棚から学校の発表で使うような大きな模造紙を出してくれた。


「型紙を作ったことはないんだけど、これくらい簡単なものならどうにかなるでしょ。そもそもフリーハンドで切れたくらいだしね」


 またまた隣の机から取ってきた鉛筆と定規でテキトーな型紙っぽいものを描く。これは型紙というよりお絵描きだな。


 完成したもののどうして良いか分からないから一旦エプロンに重ねて置いてみたら。


 ぽふん


「おおー! 紐を付けるところとかが若干綺麗になった!」



 やっぱり私が素人仕事で作るよりスキルで作った方が綺麗だよね〜!


新連載【婚約破棄された悪役令嬢でも、俺にとっては女神さまだから大好き!】を投稿しました。

全話予約済ですのでこちらの連載状況は特に変わりません。


異世界恋愛お好きな方は是非ともよろしくお願いします!

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