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18.SOLD OUT

 




「ええぇっ!?」



「アカリさま、どうしましたか?」



「スピカちゃん、すごいよ! 全部売れてる!」



『販売』タブを開くと「SOLD OUT」の文字があったんだよ。

 自分が作ったものが売れるっていうのは嬉しいものだねぇ



「すごいですね! やはり効果付きのアイテムにはかなり需要があるのでしょう」



 それに加えて、メールアイコンに赤い丸が付いていたからタップしてみると。




『アカリさま


 はじめまして。突然のメッセージ失礼します。

 私は冒険者クラン「夕嵐の双翼」サブマスターのカストルと申します。

 あなたの作るアイテムが非常に魅力的でしたのでマナー違反とは思いながらも全て買ってしまいました。


 もしよろしければ今後ともお取引をしていただけたら、と思っております。

 どこへでもこちらから伺いますので、前向きに検討頂けるのでしたらご返信のほどお待ちしております。』



「だってさ。スピカちゃん、どう思う?」



「伺います、ということは会いたいのでしょうが、ここは空間の狭間ですので来れないかもしれませんよ?」



「え? 狭間って何? 初耳なんだけど」



「あら、ご説明がまだでしたか。これは失礼。

 ここはベガさまがスキルを使って生産した異界なのです。

 なので、他の方を入れるのはいかがなものかな、と思いまして」



「そうだったんだ!

 ベガさんはやっぱりすごいねぇ。

 じゃあ、ここからどうやって出れるの?」



「ベガさまが幾つかポイントを作って現界と繋がるようになっていますので、そのどこかへ出る形になります」



「じゃあ、そのポイントの近くへ来てもらえば良いのかな?」



「しかし、そのお方は単に取引をしたいだけでしょう?

 そうであればわざわざ合わずとも、メッセージのやり取りだけでも良いのではないでしょうか?

 優先購入権などが欲しい、と言うのであれば付けられる機能もありますし、そこは交渉次第ですが」



「なるほど。でも、そもそもこの人たちは何者なのかな?

 麻婆豆腐は結構ぼったくりだったと思うけど、そんなに欲しかったってこと?」



「私にも想像が付きませんので、聞いてみるしかないのではないかと思います」



『夕嵐の双翼 カストルさま


 この度は商品をご購入頂きありがとうございました。

 個別のお取引をしたことはないので御要望にはお応え出来ないかもしれませんが、何をご希望なのでしょうか?

 もし麻婆豆腐がもっと欲しいということであれば作ることも出来ます。よろしくお願いします』



「これでどうかな?」



「人間関係のことについては、商売のこと以上に分かりませんのでやってみるしかないと思います」



「スピカちゃんが万能すぎるからついつい頼っちゃうけど元々は家妖精(シルキー)だもんね。

 まあおそらくこれでいけるでしょう!送信っ!」



 後のことはしーらないっ!

 なるようになれ!



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