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13.レア度★★★




「え……、えっ!?」



二度見とかじゃないレベルで食い入るように麻婆豆腐を見るスピカちゃん。



「どしたの?」



私はもう食べる気満々でスプーン探して欲しいんだけど。



「使った素材は全てレア度★ですよね?」



「うん」



「スキルレベルも、低いですよね?」



「うん。はじめてだもん」



「なのに、なぜそれでレア度★★★の効果付きアイテムが生まれるのですかあああ!?」



叫ぶスピカちゃん。



「そんなこと私に聞かれても……」



「レシピには何と書かれていますか!?」



興奮しすぎたスピカちゃんがちょっと怖いよぉ。



レシピ

《麻婆豆腐》★★★

効果:炎耐性+15


素材:豆腐★、ひき肉★、玉ねぎ★、にんじん★、味噌★、七味★、砂糖★、酒★、醤油★

道具:フライパン

スキル:料理



「これは! 素晴らしい発見ですよ!

さすが女賢者ベガさまが見込んだ方だけあります!」



いやもう何が何だか分からないんだけど。

これ、そんなにレアなことなの?



「まず、こんなにたくさんの種類の素材を使うことはありません。

生産の大原則である『2つの素材を同じ量』という先入観を全く無視した発想ですね。


それぞれの量の配分が絶妙だったのでこんなに良い効果が得られたのだと思います。

それを目分量で当ててしまうなど……!

天才ですっ!!」



「この世界にはスキルがあるから、試そうって気にならなかったのかもね。

私のとこはもっと色々しないと料理出来なかったからさ」



「アカリさまの世界にはこんな天才がたくさんいるのですね!

いつか行ってみたいです」



感動してるスピカちゃんはかわいいし良いんだけどさ、ひとつ気づいたことがあるんだよね。



「ご飯がねぇ……!」



麻婆豆腐には米、これは必須でしょ。

ってことで、米を探したら普通にあったけど。



「鍋で炊いたことないけど大丈夫かなぁ……

スキルが頑張ってくれると信じるか」



うっとりと麻婆豆腐を見つめるスピカちゃんを放っといて米を研ぎ、鍋に水を入れる。

水の量がわからんけど、手のひらの高さくらい、っていうおばあちゃんの知恵を信じてみた。



そして、スキル発動。

ぽふん



《ごはん》★★

おいしい白ごはん。和食に特に合いそう。

効果:HP+50 満腹度+50



「おおーおいしそう! スピカちゃん、上手く炊けたよ〜!」



「えぇーっ!? また、レア度★★!? それに、効果高いですね!?」



スピカちゃん、毎回驚きすぎじゃない?







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