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109/133

109.忘れそうだった

 


 ワールドマーケットでの注文方法は主に二つある。

 一つ目は、カストルさんが私にしたように、メッセージを送って直接何を何個作ってくれませんか、って言う方法。

 でもこれは人間関係が絡むし面倒くさいから、もっと簡単な方法も用意されている。


 今ある出品に、『これを〇個』って数を入力するだけで注文出来ちゃうの。

 ただ、これで100とか言うのは相手に迷惑かもしれないから、カストルさんはメッセージしてくれたって訳。


 もちろん注文なので受けて貰えない可能性もあるけど、今回は了承してもらえたみたい。



「じゃ、これに目盛り付けてプロキオンに送ればOKだよね。あとやることは何があったっけ……?」


「アカリさま、最初の目的を覚えていますか?

 この異空間を広げることですよね?」


「あ、そうそう。何故か錬成の研究に力を入れてたけど、元はと言えば庭を広げる話だったね。忘れるところだったよ。

 プロキオンは素材を沢山作ってくれてるし、錬成しないと!」



 ★★の素材を使えるようになるのはLv.20。

 目標は★★★を扱えるLv.40になること。



「Lv.20になったら★★素材を使えるように、アルマクさん達に頼まないといけないねぇ」


「あら、また新しいことを思いつきましたか? やはりアカリさまは天才ですね!」


「いや、これは天才とかじゃないよ? 自分がラクするための下準備。じゃあ、アルマクさんたちのところへレッツゴー!」



 お庭に出たら、知らないうちになんか人増えてるしめっちゃ仲良しになってる。

 土妖精(ノーム)は前8人だったと思うけど、石塚が10に増えてる。多分また人が増えて10人になったんだよね?


 それに、綿羊のねーむちゃんは森に住んでると思ってたら普通に土妖精(ノーム)達と遊んでる。

 楽しそうで何よりだね。



「アルマクさーん! ちょっといい?」


「ん、どした?」


「このお庭を広げようと思ってるんだけど」


 そこまで言っただけでアルマクさんの雰囲気が変わった。


「すぐに! 広く!」


 かなり熱心に要求してくるし、圧がすごい。

 前から欲しかったんだろうな。


「広く! 仲間を、もっと増やしたい!」


「そうだね、分かったから、ちょっと落ち着いてくれる?」


 情熱的にグイグイ押してくるアルマクさんを宥めにかかる。


「今すぐじゃなくても大丈夫なんだけど、頼みたいことがあって。

 この種はアパー草っていう薬草の種なんだけど、育てて貰えるかな?」


「カンタン。任しとけ!」


 グッと拳を握って力強く受けて貰えたからこれで完璧ね。というかそこまで熱心じゃなくても大丈夫よ〜?




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