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49 第20話:多忙な日常

 俺はマインデバイスに設定してあるアラームで目を覚ました。


 時刻は午前11から何分か経過している。まぁ、ギリギリ朝と言える時刻だろう。昨日は深夜まで配信していたためこんな時間になってしまった。

 オーティナティック面白かったなぁ。時間があったらいつか続きもプレイしてみたい。


 昨日オーティナティックの実況を終えて、このネカフェに帰ってきたのが午前8時前だった。それから泥のように眠っていたが、正直言ってまだ眠い。


 ただ今日も予定が詰まっている。ゆっくり休んでいる暇はない。


 ニートしながらGUNSに挑んでいた時代は健康的な生活だけはできていてから、就寝時間と起床時間がブレまくるストリーマー生活というものには辛いものがある。



 朝食……というより昼食はどうしようかな。別にどこかで食べてもいいけど、面倒くさい。栄養ドリンクで問題ないか。


 ドリンクを飲みながらベットに寝転んで、VITを開く。目線で操作できるから、寝転びながらでも全く問題ない。


 今日のスケジュールを確認したり、オーティナティックの新情報やWNOの新戦術を確認したりしていると、いつのまにかもう午後1時だった。


 俺は急いで朝飯と昼飯を食べて、パジャマから外へ出ても恥ずかしくない服装に着替える。

 そしてタクシーで本部へ向かった。




 本部へ着くと、スタッフさんがスタジオの準備をしてくれていた。

 今は既にネオの皮をかぶっている。


「いつもありがとうございます」


「ストリーマーさんのためなら僕たちは何だってしますよ」


「本当にお疲れ様です」


 一応機材に問題がないかチェックしてから配信を開始する。


「こんネオー」


 コメント:こんにちはー

 コメント:始まった!


 配信が始まる前から多くの人が集まっているが、これももはや見慣れた光景だ。


 昨日はオーティナティック実況を長い時間やっていたから喉が痛い……なんて言うこともない。

 やはりVRは素晴らしい。昔のストリーマーたちは喉を痛めると言う悩みが多かったらしいが、今ではそんなことはほとんどない。



 そうは言っても疲労は溜まっている。今日はそうだな……久しぶりに雑談配信でもするか。

 Neoの雑談はあまり視聴回数が伸びないが、ゲームをプレイするよりはいくらか楽だろう。




「それじゃあ配信はここらへんで終わるね」


 コメント:お疲れ様でした

 コメント:さようならー

 コメント:おつネオ


 配信を終了させる。


「ふぅ……」


 30分ほどの短い雑談配信だったが、意外と疲れた。椅子に座りっぱなしで凝り固まった体をグッと伸ばす。


 これからネカフェに帰ってゆっくり――したいところだが、現実はそうもいかない。

 羽山はねやまに呼び出されているのだ。どうやらAR大会についての打ち合わせをしたいらしい。


 確かにこれまで他のストリーマーさんたちを誘ったり、オーティナティックをプレイしたりしたが、具体的にいつどんなことをどこでやるのかと言う詳細は聞いていなかった。


 できることなら今すぐにでもネカフェに帰ってゴロゴロしたいが、それが出来ないのが辛いところだ。

 重要そうな話だし無視することは無理だろうな。


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