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29 第18話:引っ越しパーティの約束


 配信するためにスタジオに向かう途中で、意外な人物に出会った。


「Neoさんだったっけ?久しぶりだね」


 よるねこさんだ。白い髪に男性にしては低身長の彼は、女性にしては背の高いネオと並んでいる。


 今日はカラコンをつけていない。マネージャーさん曰く、彼はプライベートでもカラコンをつけているらしいから、今日はたまたま気分じゃなかったのだろう。


「久しぶりと言っても最後に会ったから1週間ぐらいしか経ってないけどね」


「1週間も間が空いたら久しぶりって言うでしょ」


「そうかな?」


「そうだよ」


 それにしてもよるねこさんがここに居るのは意外だ。というかストリーマーで本部に入り浸る人は殆どいないのだけれど。


「よるねこさんは何でここに居るの?」


「面倒くさいけど、AR大会の打ち合わせのために呼び出された。Neoさんこそ何でここにいるの?」


「わたしは配信のためにスタジオを借りるの」


「自宅でやったらダメなの?」


 俺は一瞬言葉に詰まる。

 まさかネカフェで暮らしているから、壁が薄くて配信できないと言うわけにもいかない。


「今引越し作業の途中なんだよね」


「へぇ、それじゃあ新居に引っ越したら招待してくれる?」


「どういうこと………?」


「そのままの意味だけど。もし引越しパーティーとか開くなら、俺も誘って欲しいな。2年前は引越しパーティー開いてたでしょ?」


 よるねこさんが一点の曇りもないような目で見つめてくる。


 どうやらネオは2年前に引越し祝いにストリーマーさんたちを集めてパーティーを開いたようだ。これは迂闊なことを言ったかもしれないと後悔した時にはもう遅い。

 言ってしまったことは取り消せない。


「もちろんだよ。引っ越した時には盛大に祝おうね」


「ほんとに?それじゃあ楽しみにしてるねー」


 俺たちはそこで別れた。


 今羽山の仕事量がさらに増えた気がするが、まぁ仕方ない。まさか移転の予定もないのに、引っ越しパーティーの約束をさせられるとは。


 ま、どうにかなるやろ。未来の俺がなんとかしてくれるはずだ。



 ◇ ◇ ◇



 スタジオについた俺はVITを開き、配信を始めた。


「こんネオ〜、今日は視聴者参加型のVRレーシングゲームやるよ」


 コメント:こんにちは

 コメント:今来ましたナウ

 コメント:くくく、いくらNeoちゃんでも我のハンドルさばきには勝てぬだろう


 羽山が用意してくれた配信用のVRゴーグルを装着する。ログインするとゲームの世界が広がった。


 Neoとしての配信もずいぶん慣れてきたものだ。


「今日は視聴者参加型の配信だよ。プレイするのは人気レースゲーム『ルリオカート』、みんなぜひ挑戦してね」


 俺は送られるコメントにリアクションしながら、頃合いを見てレースゲームをスタートさせた。

【☆☆☆☆☆】  ∧ ∧

        (・∀ ・) <これをな

        ノ(  )ヽ

         <  >


【★★★★★】   ∧ ∧

       ヽ(・∀ ・)ノ <こうするのじゃ

       (( ノ(  )ヽ ))

         <  >

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