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これからの予定
確かに誰もいないみたいだけど……
「こんな所にずっと住んでたら感覚が狂っちゃいそう……」
苦笑いする。
まあ、今の私はこの世界について何も知らないから、おとなしく本に従ってここに住むしかないかな。
まずは、住むところだけど……
そう思い辺りを見回すと、少し離れたところに一軒の家が建っているのを見つけた。
「こんな所に家がある……」
私は家に近づいてみる。
「うわ……立派なお家」
遠くからはわかりにくかったけど、とても綺麗な洋風のお家だった。
しかも……
「大きいな……」
世間的には豪邸と呼ばれるくらいの大きさだった。
「誰か住んでるのかな……?」
一応玄関まで行ってみると、ドアに張り紙がしてあった。
「ん-?『この家は住みたい人が勝手に住んでください』?なんだこれ?」