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目覚めた場所は……
『あんたなんていなければよかったのに!』
このひとは、だぁれ?
しらないひと……
ううん、ちがう。
このひとは……
「お母さん」
そう呟いて目が覚めたことを知る。
……あれ?
目の前に入ってくる光景に唖然とする。
どこを見渡しても、木、木、木……
木ばかり。
「ここ……どこ?」
そう呟いてあれ?とまた思う。
声が、おかしい……?
「あーあーあー」
うん。やっぱり。
「声が少し高い」
のどに手を持って行ってまた気づく。
……手もなんだか小さい気がする。
それを認識した瞬間、私は体のあらゆるところを確認する。
「やっぱり……」
予想が当たっていた。
「私……子供になってるー!?」