さよなら魔国
みんながエルドール王国に帰って数日が過ぎた今日、俺はある事で悩んでいた。
それは昨日の事だ。
昨日俺はもうすぐこの国を出て7カ国国際会議に向かうのに必要な物セリナと2人でを買いに来ていた。
他のみんなにもお金を渡してそれぞれ必要なものを買うように言っている。
お金は魔帝が出してくれるという話になっている。
ちなみに今回の騒動で魔帝は王位継承を先延ばしにしだ。
アダムが学園を卒業した後に修行を積ませてから王位継承を行うことにしたらしい。
閑話休題
「他にいるものない?」
「もう必要な物はあらかた買ったし大丈夫じゃない?もしもの時は私かミロクが創造で作ればいいんだから」
「それもそうか、じゃあとりあえず帰ろうか」
「そうね」
「それにしても7か国国際会議なんてやっていて会場が襲われたりしないのかな?また何か起こりそうで不安なんだけど」
「確かにそう思うのも不思議じゃないけど、あの街はそう簡単には落とせないわよ」
「なんで?」
「考えても見なさいよ、全てのギルドの総本山よ、そこには最強と言われる冒険者や賢者と言われる魔法使い、神に近い者と言われる錬金術師、他にも化け物みたいな人がたくさんいるのよ。それに今回はもっと化け物の私達も行くんだし大丈夫よ」
「確かにそうだね。でもなんか嫌な予感がするんだよね」
「うーん、まぁ、注意しておくに越した事はないわね」
「何かあった時のためにみんなとも話し合っておくか」
「それぞれがどう動くかを考えておくのは大事ね」
「じゃあ帰ったらまずは緊急時のことについて話し合おう!」
「でも緊急時の事ばかり考えてないで向こうでの楽しみも考えようね。あそこは商会ギルドの総本山もあるから凄い商品も多いのよ」
「それは楽しみだ」
宿
「というわけでみんなにある魔法を渡そうと思う」
『魔法を渡す?』
「そう。俺の『全能』のスキルで魔法の譲渡が出来るんだ。だからみんなに『転移』と『飛行』を渡すから」
「これが転移…」
「これが空を飛ぶ感覚…」
『すごーい』
「みんな練習に来たんだからはしゃぎ過ぎないようにね」
『はーい』
「まぁ、みんな行く準備出来てるみたいだからいいか」
「あっ、そういえば」
「どうしたんだエリカ?」
「あいつら、魔人が確か7か国国際会議中に何処かを襲うって言ってた」
「なに!何処を襲うって?」
「それが…思い出せないの。私も実験中に一瞬意識を取り戻した時に聞いただけだから」
「そうか。どうしようか」
(もしギルド連盟都市を襲うなら対処できるけどそれ以外だと厳しいな)
「とりあえずその事についてはまた後で話すよ」
というわけで俺は今どうしようか悩んでいる。
「どうすれば良いと思う?」
俺は隣に座っているカシスに尋ねた。
「うーん、何人かで別れてそれぞれ別々の国に行くのが一番じゃない?」
「やっぱそれしかないかな」
俺は何処でも転移で行けるがそれが襲われた後では意味がない。
幸い俺たちは一人一人がとんでもない強さを持っているからこの作戦ができる。
「という事で7か国国際会議中は別行動をする事にします」
『えぇー!』
「それじゃあしばらくミーくんと会えないの?」
「そうなるが時間が出来たら転移でいつでも会えるから少しの間だけ我慢してくれ」
「分かった」
「みんなもいいか?」
『うん』
「ならよかった。じゃあみんなにそれぞれ向かってもらう場所を指定するから」
『はーい』
「まずアイシアとクロエ2人にはエルドール王国に行ってもらいたい」
「分かった」
「分かったのじゃ」
「次にサラとカシスの2人には獣国に」
「はーい」
「分かった」
「そしてミリアとシエラに教国に」
「分かったわ」
「分かりました」
「ミーファとキアラはグラス王国に」
「はい」
「分かった」
「エリカとエリザベス、イリアはこのまま魔国に残っててくれ」
「分かったわよ」
「分かりました」
「はぁーい」
「ロック王国にはセリナに、そして帝国にはシータに行ってもらいたい」
「分かったわ」
「了解した」
「みんなありがとう。イヴはヴァルハラでやる事があるだろうから俺と一緒な。それとイシスも」
「はい、分かりました」
『はーい』
「みんな、夜になったら念話で話そう!」
「それはいいのじゃ」
「いいわねぇ」
「ねぇ、いい?ミーくん」
「いいぞ、じゃあ寝る前はみんなでお話だな」
こんな風に過ごしているうちに7か国国際会議が開催されるヴァルハラに向かう日となった。
「じゃあ一足先に俺とイヴはこの国を出るぞ」
「行ってきます」
『行ってくるね』
「気をつけてね」
「夜には念話しなさいよ」
「しばらく会えないけど耐えるわ」
「気をつけてくださいね」
「また夜に話しましょうねぇ」
「次に会える日を楽しみにしてあるのじゃ」
「行ってらっしゃい」
「気をつけなさいよ」
「何も起こらない事を願ってます」
「問題を起こさないようにね」
「気をつけて」
「気つけろよ」
「無事に帰ってきてね」
「ああ、分かったよ。じゃあ行ってくる」
「行ってきます」
『行ってきまーす』
こうして俺は魔帝たちと魔国を出てみんなと別れた。




