初めての街
今日はお披露目会用の服を仕立てに街へ行く。
「そういえばミロクは初めての街よね」
「はい。お母様、今まで行ったことがないので楽しみです。」
「一緒に行こうねミロク」
「はい、お姉様」
「僕は一緒に行けないけど服楽しみにしてるよ」
「はい、お兄様」
「行ってらっしゃいミロク」
「はい、お父様」
それから馬車に乗り30分ほど揺られて街についた。
「身分証を提示したください」
「これでいいかしら」
「これは領主様の奥様、おはようございます」
「通っていいかしら」
「はい、どうぞ」
街に入って辺りを見渡すとそこには、
中世ヨーロッパのような街並みがあった
「とても綺麗な街ですね、お母様、お姉様」
「そうね、あの人が頑張っている証拠よ」
「お父様は凄いんだから」
「ええ、そうですねお姉様」
その後馬車で15分ほどして服屋に着いた。
「いらっしゃいませアリア様、本日はどのようなご用件で?」
「息子のお披露目会の衣装を仕立てに来たの頼めるかしら」
「もちろんでございます、少々お待ちを。
お前たち準備を。」
「「「はい」」」
その後30分近く丈をはかられたり、服の色を選んだりした。
それより今日初めて自分の姿を鏡で見た。
イケメンだった、黒髪黒目のイケメンだった。
だが父は赤髪、母は金髪、姉は桃色、兄は金髪
何故俺だけ黒髪黒目なのかわからない、恐らく転生の影響だろう、だが家族は皆俺を愛してくれるから良かった。
結局1時間程服屋にいた。そして選ばれた服は黒を基にしたスーツのようなものだ。3歳には早い気がするけど家族は皆似合ってると言ってくれたので良かった。
「ミロクどこか行きたいところはある?」
「では教会に行きたいです?ありますか?」
「教会に?いいけど、教会に何かあるの?」
「いえ、ただ本で読んで気になったので」
「そう。なら教会に向かってちょうだい」
「承知しました」
馬車は教会に向けて走り出した。