王位継承の日の作戦
明日はついに王位継承の日だ。
俺は今アダムと2人で明日の事を話してる。
「それでミロクくんどうやって妹を助けるんだい?」
「どういう風に王位継承は行われるんだ?」
「実際に見た訳じゃなく聞いた話だけどなんでも魔帝は体にある刻印があるみたいなんだ」
「刻印?」
「そうなんだ、そしてその刻印は大量の魔力を持っていて全ての能力が上がるんだ。そしてその刻印は王位継承の日に次の魔帝に引き継がれるんだ」
「そうなのか。どうやって引き継ぐんだ?」
「それは床に術式があってそこに刻印を持つ人が乗ると刻印が空中に浮かび、次に乗った人に刻印が移るんだ」
「なるほど。よし!なら作戦は決まった」
「どうするんだ?」
「それは今日の夜にみんなと話すよ、夜に俺の部屋に来てくれ」
「誰を連れてくれば良い?」
「1人でも良いぞ」
「わかったよ」
「さて全員揃ったな」
俺たちの部屋には今、俺、セリナ、シータ、カシス、アイシア、サラ、ミリア、ミーファ、シエラ、イリア、クロエ、キアラ、イヴ、アダム、エリカ、エリザベスがいる。
イシスは眠くなったと俺の異空間で寝ている。
「今日は明日の作戦を説明する。まずは俺達は明日、修学旅行の一環で王位継承を見るという事で会場に入る。
そこから先は、出来ればみんなバラバラになって欲しい」
「どうして?」
「もしそこで魔人派が攻撃をしてきた時に周りの人を守って欲しいんだ」
「分かったわ」
「なぁ、アダム1つ聞きたいんだが術式に乗って刻印が移るのにかかる時間はどの位だ?」
「聞いた話によると1、2分程刻印が術式から魔力を受け取ってその後は一瞬で移るらしいよ」
「なら十分だ。魔帝が術式に乗り刻印が魔帝から出たタイミングでイヴを俺のそばに転移させるからその間に魔帝と魔人派をみんなには倒して欲しい」
「魔帝も?」
「今の魔帝はおそらく精神属性魔法で洗脳されている。そうじゃなきゃこんなに簡単に国の中心まで魔人が入り込む事はない。それがいつ解除出来るか分からないからこうするしかない」
「分かった」
「さて、本番は明日。今日はいっぱい楽しもう」
『おー!』
この日は夜中までみんなで食べて飲んで話して過ごした。
俺は今イヴをいつも通り空を飛んで城に送っている。
アダムは転移で送ったがイヴには送ってくれと頼まれた。
「もうすぐ着くぞ」
「分かりました。あの、もう一度聞きたいんですけどどうして私のためにここまでしてくれるんですか?」
「ん?そんなの決まってるだろ、イヴが俺の婚約者だからだよ。好きな人の悲しい顔は見たくないからなぁ」
「そうですか///。ありがとうございます」
「おう。明日は絶対に助けるから」
「はい!待ってます」
「任せろ」
「じゃあなイヴ、また明日」
「はい、あの、少し待ってください」
「ん?なん、っ!」
「んっ、明日待ってますね」
「ああ、必ず助ける」
(キスまでされたんだ、これはもう助けるしかないだろ)
「じゃあな」
「はい」
この日は明日あんな事が起きるなんて想像もしていなかった。
そう、誰一人として。




