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真夜中の語らい

「それで魔帝になりたくないんだ」

「そうなんですよ」

「偉いわね」

「優しいですね」


あれから俺達はイヴと2時間ほど話していた。


「そういえば皆さんはどうしてミロクさんの婚約者になったんですか?」

『え?』

「私も色々あったんで聞いておきたいんです」

「ゔっ」

イヴは俺の方にジト目を向けながら言ってきた。


「何があったんですか?」

「それは…」

「あー!えっと婚約者になった理由だよね!セリナ達は言えないとしてアイシア教えてあげて」

「え?う、うん」

(よかった誤魔化せた)

「何があったか後で聞かせてね」

「ゔっ」

(誤魔化せてなかった)

「えっと私とミーくんとの出会いは5歳の頃エルドール王国の王城で、私を暗殺者から守ってくれたんです」

「え!5歳でアイシアさんを暗殺者から守ったんですか!凄いですね」

「でしょ!私もそれで一目惚れしちゃって婚約しちゃった」

「なるほど、サラさんは?」

「私は昔ある貴族に奴隷として買われてそれをミロクくんが助けて私を専属のメイドにしてくれて、獣人なのに変わらず接してくれてそれで少しずつ好きになっていって、こ、告白しちゃった///」

「なるほど、その頃からミロクさんは優しかったんですね」

(やばい、顔が赤くなりそう。恥ずかしい)

「ミリアさんは?」

「私は父親に無理矢理結婚させられそうになっていたのを救われて、その時私はミロくんに惹かれてて流れで」

「そうなんですか、ミーファさんはどうしてですか?」

「私はグラス王国で処刑されるかもしれなかったのを助けてもらったから、その国の国民の前で私のために語りかけたのは私の大切な思い出です」

「なるほど、それで他の方は秘密なんですよね」

「そうなのよ、私とエリザベスにも教えてくれないの」

「そうなんですよ」

「セリナ達の事を知ると少し危険があるかもしれないから言えないんだ」

「そうなんですか、どうすれば教えてもらえるんですか?」

「そうだな、俺の婚約者とか家族になったらじゃないか?」

「それじゃ私も婚約者になります」

『え!?』

「ちょ、ちょっとイヴ」

「だって昨日…」

「あー!それは!」

「イヴさん何があったか教えてくれない」

「は、はい!」

セリナ達からの無言の圧力が凄い。




「へぇ、昨日の夜にそんな事が…」

「まさか私達より先に他の人の裸を…」

「手の早さが異常よね…」

「ひっ!すいませんでした!」

みんなからの睨みが怖くて速攻で土下座してしまった。


「それでイヴさん達魔族は結婚する人にしか裸を見せてはいけないんだよね」

「そうですね、無理矢理見られたりしたら娼館に売られる事もあります。そしてまた責任を取らないとオカマになったりします」

「そんな…!」

「これは、ミロクくんも罪な男ね」

「そ、それ本当の話なんだよな」

「これは本当よ」

「イリア…」

「これは私が神級悪魔になった時に決めたの、その頃は不倫とかが酷くてね。それでこのシステム作ったら思いのほか上手くいってそのままにしてるのよねぇ」

「なるほど」

「イリア?も、もしかしてイリア様ですか!」

「あら?名乗ってなかったかしら」

「い、いえ名乗ってましたが本当にイリア様だとは思いませんでした」

「そう、それでどうする?このままでいるか、ミロクくんの婚約者になるか」

「なります!」

「そう、良いわよねミロクくん?」

「は、はい」

(顔が、受けないとオカマにすると言っていた。怖すぎる)

「じゃあイヴを助けたらそのまま連れて行くか」

「そうねぇ、イヴちゃんそれでいい?」

「はい、ですがお父さんが許してくれるか」

「そこはほら、私がなんとかするから」

「あっ、分かりました。イリア様お願いします」

「イヴ、婚約者になったなら別に敬語じゃなくても良いぞ」

「いえ、これが素の喋り方ですから大丈夫です」

「そうか」


「どうしようまた1人増えちゃったわよ」

「でもある意味まだ受け入れてくれるということかもしれませんよ」

「それなら良いのだけれど」

「何やってるんだエリカ、エリザベス?」

「「なんでもない!」」

「そ、そうか」



その後も1時間近くみんなで話していた。

「それじゃあそろそろイヴを返してくるよ」

「はい。失礼します」

「じゃあねイヴさん」

「またね」

「バイバイ」

「すーすー」

「ん、ミロク」

「他のみんなは寝たのか、じゃあ行こうか」

「はい、お願いします」

俺は再びイヴをお姫様抱っこして城に返した。



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