スキルと魔法
翌朝、今日は休めと言われたが自分のステータスの事が気になって仕方がなかったのでスキルを使ってみることにした。
(全知を起動しますか?
一度起動すると停止できません)
「よし!起動!」
(全知を起動しました)
「おはようございます。マスター」
「おはよう、名前はあるの?」
「いえ、私に名前はありません」
「分かった、じゃあさ俺が付けてもいい?」
「はい、どうぞ」
「じゃあ、今日からお前はカシスだ」
「固有名をカシスに変更」
「よろしくです!、マスター」
「おっおう、なんかキャラ変わってない?」
「固有名を変更して自我が生まれたからだと思うよ」
「そうか」
「あっ、あと声を出さなくても話せるよ」
「えっ?こんな感じか?」
(アーアー)
(ええ、聞こえています)
(ならいいんだ、よしじゃあ魔法とかスキルとか使いたいんだけどいい方法ある?)
(でしたら時空魔法を使い新たに別空間を作りその中で練習するのがいいかと)
(ありがとう!)
あー楽しみだなー
よしっ!
「時空魔法 空間作成」
すると目の前に黒いトンネルのようなものができた。
「よし、はいってみるか」
入ってみるとその中には草原が広がっていた
「へー、こんな風になってるのか」
(好きなように地形や気候も変更可能だよ)
「オッケー」
「じゃあまずは魔法を使うか、
ファイヤーボウル」
俺が小さな火の玉を思い浮かべていたのとは裏腹に目の前に10メートル以上の異常な火の玉が浮かんでいた。
俺はそれを前に向かって放った。
すると前方の殆どが焼野原になった。
「これはやばい、どうしよう」
(全能の中にある魔力支配と制限のスキルを使えばいいと思うよー)
「おっ、そんなことできるのかー」
(だって全能だもん)
「うっ、たしかに、まぁなんでもできるってことだな」
「よしっ、やるか」
スキル 魔力支配 制限 発動
「ファイヤーボウル」
すると今度は思ったとうりの大きさに自由に変えられた。
それからこの空間でしばらく練習をして自分の力を殆ど使いこなせるようになっていた。
「今でこれなら邪神の力取り戻したらどうなることやら」
その日はそのまま部屋に戻り家族と夕食を食べ寝た。