魔国に到着
グラス王国編のステータス確認でステータスを変更しました。
「王位継承まで残り1週間となりました」
「そうか、引き続き準備を進めてくれ」
「分かりました」
「もうすぐ魔国に着くぞー」
「ほんと?」
「ああ。ほら、見えてきた」
「ほんとだー」
「凄く高い城壁」
「キアラもそう思うか」
「うん」
「魔国は昔はよく人族に攻撃されてたからねー」
「知ってるのかイリア」
「ええ、見た目や魔族という名前から人族には嫌われていたから城壁を高くして攻撃から守ってたの」
「へぇー、そうだったのか」
「まぁ、今は戦争も無く平和だけどね」
「へぇー、それにしても詳しいな」
「そう?でも私ってこの国ではキアラみたいな存在よ」
「そうなのか?」
「ええ。エルドール王国では竜神であるクロエが、教国ではシエラが、グラス王国ではキアラ、獣国では神獣が、ここ魔国では私が、神聖視されてるわね」
「ロック王国と帝国ではそういうのは無いのか?」
「その2つの国はこういうのは無いわね。帝国は強い者が偉くて、ロック王国は良い物が作れる者が偉いって感じ」
「なるほどっと、着いたぞ。みんな降りて」
『はーい』
車を降りてみんなで検問に並んでいるが周りには人族の姿が見えない。
周りの魔人族も俺たちの事を見ている。
「すげぇ見られてるな」
「ほんとねぇ」
「なんだか落ち着かないよ」
「そうね」
「次の者」
「はい、行くぞみんな」
『はーい』
「人族?あの修学旅行生とは別か。まぁいい、身分証を」
「はい」
俺はみんなの分のギルドカードを出した。
キアラの分もグラス王国で作っておいて良かった。
「なに!お前みたいな子供がSSランクだと!」
「まぁ。それで通ってもいいか?」
「問題は起こすなよ」
「分かってるよ」
「じゃあ通っていいぞ」
「行こうみんな」
『うん』
「中は人族の国とあんまり変わらないね」
「ああ、気候も穏やかだしイメージとは全然違うな」
「ほんとにね、みんな笑顔で幸せそう」
「それにしてもなんだか色々と装飾されてない?」
「確かに、何かあるのか?」
「聞いてみる?」
「そうだな、後でギルドに聞きに行くか」
「この国にもギルドあるのかなぁ」
「あるんじゃないか、グラス王国にもあったし」
「そうだね」
「宿をとったらギルド探しついでに観光するか」
「宿屋が全然ねぇ」
「ほんとだね」
「なんでか知らないかイリア」
「この国に他種族があんまり来ないからじゃない、それとこっちは貴族街だから宿屋はあんまり無いわよ反対側に行かないと」
「ちょっ、もっと早く言ってくれよ」
「だって真剣な顔を見るのが楽しくて」
「まぁいいけど、それじゃあ改めて宿屋へ行こう」
『はーい』
それから10分してようやく宿屋を見つけた。
「いらっしゃい、何泊するんだい?それと何人だい?」
「全員で13人です、それと1週間は泊まるつもりです」
「分かったよ、部屋は何人部屋だい?」
「何人部屋がありますか?」
「1人部屋が7個と2人部屋が5個、3人部屋が3個、10人以上が泊まる大部屋が1つ空いてるよ」
「じゃあその大部屋ください」
「大部屋?なんだいただのパーティ仲間じゃ無いのかい?」
「はい、全員俺の婚約者です」
「ほぉー、すごいねぇ、じゃあ大部屋1週間、食事は?」
「朝と夜はお願いします」
「はいよ、金貨1枚と大銀貨3枚だよ」
「はいどうぞ」
「たしかに、これが部屋の鍵だよ。部屋は3階のフロアだからね。3階はその大部屋しかないから安心して夜を過ごしな」
受付の人がニヤニヤしながら言ってきた。
「ちょっ、まぁ分かりました。ありがとうございます」
俺の後ろでは何の事か分からない女子と、顔を赤くした女子が半分ずつぐらいいた。
「じゃあ荷物も置いたしギルドに行こうか」
「はーい、あと名産の何か食べたーい」
「私も食べたい」
「妾もたべてみたいのじゃ」
「じゃあ今日はみんなで観光ね」
「え?」
「ほら、言ってたでしょ」
「ああ、確かに」
「という事で、今日はみんなで観光して、そして後日一人一人とデートをするという事で」
『賛成』
「分かったよ、じゃあ行こうか」
『はーい』
「ねぇねぇこのお肉美味しそうだよ」
「いえ、ここは海に面しているからなかなか食べられないこの海鮮焼きにしましょう」
「シエラが言うなんて珍しいな」
「この子海鮮好きだから」
「そうなのか。(俺もまだまだ知らない事があるからこれからもっと知っていきたいな)
はい!注目!このお金をあげるから好きなの買ってきていいよ」
『やったー』
「じゃあ30分後にここに集合、それと1人では行動しない事、心配だから。そして何かあったら念話で俺に伝える事。わかった」
『はーい』
「じゃあ行ってきていいよ」
そしてアイシア、シエラ、セリナ、クロエが食べ物屋に、サラ、シータ、キアラがアクセサリー屋に、ミリア、カシス、ミーファが魔道具屋に行った。イシスは今異空間の中で寝ている。
「あれ?イリアは行かないのか?」
「私はここにはたまに来てるから今はいいわ、デートを楽しみにしてるから」
「分かったよ、期待に応えられるように良いプランを考えるよ」
「ふふ、ありがとね」
「じゃあ今からどうしようかな」
「そうねぇ、普通に私と街をまわらない?」
「いいな、じゃあ行くか」
「うん」
「この串焼きは美味しいわよ」
「本当か、なら二本ください」
「はいよ、彼女と仲良く食べな」
「ありがとうございます」
店の店主にもらったのはオークの串焼きだった。
「何だこれ、柔らかすぎだろ、さらにこのタレが絶妙なバランスでめっちゃうまい」
「でしょ、私もこの串焼き好きなのよ」
「イリアはグルメだな、さっきから紹介してもらったお店全部美味しいからな」
「そんなことないわよ」
「いやいや、イリアの作ったご飯も食べたことあったけどめっちゃ美味かったもんな、俺は幸せ者だな」
「そんなに誉めないでよ///」
「はは、でも本当に俺は幸せだよ、イリアと、みんなと出会えて」
「ふふ、そんな風に言ってもらえて嬉しいわ」
「ねぇねぇ、おねぇさん1人?」
いるよねこういう空気が読めない人。
「いいえ、私は今彼と一緒にまわってるから他をあたってくれる」
「えー、そんなこと言わずにさぁ、こんなガキ放っといて俺たちと遊ぼうぜ」
「ごめんなさい」
イリアが本気で困り出した。
「彼女が本気で困り出したからやめてください」
「あん?ガキは引っ込んでろ」
俺に向かって殺気をぶつけてきた。
「あん?俺の女に気安く声かけてんじゃねぇよ」
反射でより強い殺気で返してしまった。
「っ!」
ナンパ野郎は顔を青くして怯えていた。
「じゃあ行こうかイリア」
「う、うん///」
「顔が赤いけどどうしたの?」
「な、なんでもないなんでもない!」
「そう、ならいいけど。気をつけてね」
「うん、そうするよ」
俺たちが離れてもナンパ野郎はその場で立ち竦んでいた。
「みんな揃ったね、時間通り。じゃあギルドに出発」
『おー!』




