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グラス王国の大きな一歩

北門

「じゃあミーファさんは魔物の殲滅をお願いします。僕は親玉やってくるんで」

「分かったわ任せなさい」

「お願いします」


「じゃあやるか、おいそこの魔人」

「なんだ?」

「お前が親玉だな」

「そうだが、それがどうした」

「なら俺はお前を殺す」

「これでも俺はジ・エンドの第3席だぞ。お前のような小僧には負けねぇよ」

「安心しろすぐに倒してやる」

「ほざけ」


俺は大和を抜き奴の首を切ろうとしたが奴の剣に止められた。


「その程度か、ならお前は俺には勝てんな」

「まだまだこれからだよ」

それからは一瞬だった俺のふるった大和が奴の体を木っ端微塵にした。

「さてミーファさんは大丈夫かな」


「すごいなミロクくん一瞬で。よし、私もやるわよ『ファイヤーストーム ウォータースピア ウィンドカッター』」

ドーン、ザクザク、ジャキッ、ガシャーン


「よし、9割がた片づいたわね」


「すげぇあの人」

「本当にすごい」

「でもあいつ前王族の王女だろ」

「え!そうなの!なんでそんなのがいるの」

「でも悪い子じゃないわよ、私は話したことあるけど」

「そんなの関係ない!」

「そんな疫病神さっさと殺せよ」

「王族に捕まったんだろ」

「きっと逃げたんだ捕まえろ!」

「え?ちょっ、なに!きゃ!」

「捕まえたぞー」

「殺せー」

「王族に突きだせー」

「私は解放されたのやめてよ」

「うるさい!あの王の子など信用できるか!」

『そうだ、そうだ』

『殺せ、殺せ、殺せ』


私はこの声を聞いて涙が止まらなくなった。

「なんでこんな事に、、私なんていなければ…」

「おい、いい加減にしろよお前ら」

その瞬間声が聞こえた私たちにはとんでもないプレッシャーがかかった。でも私はなぜかそのプレッシャーと声に安心した。


少し前

「さすがだなぁミーファさんは、俺そんなに魔法使いこなせないからなぁ。ん?あの人達なに叫んでるんだ?」


殺せ、殺せ、殺せ、殺せ


「は?なんだよこれ?何言ってんだよ。ミーファさんが一体なにしたんだよ。救ってもらっておいて」

「私なんていなければ」

その言葉を聞いた瞬間俺のなにかが切れた。

「おい、いい加減にしろよお前ら」


「お前らは仲間が死んだのを何かのせいにしたいだけだろそれを押し付けるなよ」

「だがこの王族のせいで俺たちの家族は」

「その戦争を始めたのは誰だ?王か?違うだろ、王は戦争を始めようとはしていない。その戦争を止めたのは誰だ?お前達か?違う王だ。その王のおかげでこの国は不干渉を手に入れることもそれ以上の被害を出すこともなく戦争を終われた。これはすげぇ事だ、人間が勝てる戦争でその人間を自分達の国に不干渉にさせたんだからな、そしてお前達のその恩を返す手段が一族皆殺し?馬鹿か、テメェで始めた戦いを人に決着つけてもらってその上でそれが気に入らないから殺す?餓鬼かよ」

「う、うるさい!人族のお前に何が分かる」

「そ、そうだ!お前たちさえいなければ」

「いなければなんだ?何も起こらなかったと?そんなの分からねぇだろ。だいたいこの原因はお前たちの種族が、いや、全種族がそれぞれ他種族に歩み寄ろうとしなかったのが原因だ。あの王は歩み寄ろうとした、だが裏切られた。じゃあお前たちは何をした?何もしてないだろ。そのくせ何かが起こると始めた奴が悪い事にしやがる、マジで餓鬼だな」

「お前には関係ないだろ!」

「あるんだよ!ミーファさんが泣いてたんだよ」

「それだけで」

「何言ってんだよ当たり前だろ、それだけでも俺はミーファさんを守ってみせる。何があろうともな」

「っ、」


「な、なぁなんで俺らあの王を恨んでたんだっけ?」

「はぁ?そんなの俺たちの仲間が死んだから」

「でも戦争始めたのは俺らだし、誘拐が起こったのは王のせいじゃなく人間のせいだし、なんで恨んでたんだっけ」

「は?そんなの、あれ?なんでだっけ」

「あれ?誰が言い始めたんだっけ」

「は?何言ってんだお前ら?」


「あなたのせいで国民が気づいてしまったじゃないですか」

「あんたはソーラさん?」

「ええそうですよ、それにしてもあなたは私の計画の邪魔ばかり。処刑を止められその上解放!ふざけるな!私の計画が台無しだ!」


するとソーラさんの額に角が出てきた。

「な、なんでエルフのお前に魔人と同じ角が」

「あれ?あなたは知らないんですか?魔堕ち、またの名を魔人化を」

「魔人化?」

「ええ、魔王様に認められたものだけが至れる私たち人間の境地ですよ」

「さ、さっきまで角なんてなかったのに」

「魔法で隠してたに決まってるでしょ、でももう隠す必要もありません。今日この国は滅びるんですから。行きなさい魔物たち」

シーン

「な、なんで?行きなさい、行きなさい!」

「外にいた魔物ならこねぇよ」

「な!どうして?」

「俺の仲間はみんな強くて頼りがいがあるからな」

「そ、そんな、全て倒したというのか」

「来ないってことはそうだろうな」

「くっ、まだだ!『来い!アンデッドホーリードラゴン』」


空に巨大な魔法陣が出てきてその中から神聖な光を纏った所々腐っているドラゴンが出てきた。

「グルァァァ」

「「「「きゃあああ」」」」

「なんて魔力だ、おいおいその姿まさか」

「ええ、そのまさかですよ。この竜はかの有名な聖竜ですよ」

「なんで聖竜が魔物に堕ちてやがる!なんでアンデッド化してる!」

「魔王様が聖竜を倒して魔物に変えて、この国を落とす為に私に貸してくれたのですよ」

「魔王の力がそこまで…」

「さぁ、行きなさいアンデッドホーリードラゴン」

「グルァァァ」

「危な!流石にこんなに制限かけてるとキツイか、制限を10から8ぐらいまで下げるか『制限解放』よし、これでいけるな」

「な!いきなり速度が上がった!だが、やってしまえ!アンデッドホーリードラゴン!」

「普通のホーリードラゴンならもっと苦戦したかもしれないがアンデッド化して知能がないから楽勝だな」

「グルァァァ」

「ゆっくり休めホーリードラゴン」

ザシュッ

「グルァ」

俺の大和はアンデッドホーリードラゴンの首を切り落とした。

「なっ、お、起きろ!」

「次はお前だ」

「ひっ!ま、待ってくれ!わ、私は悪くない!私は!この国が私を王にしないから!」

「うるせぇよ、お前はミーファさんを泣かせた。それだけで悪いんだよ」

「や、やめろ!」

ザシュッ

「ぐぁぁぁ」

俺はソーラの首を切った。


「やったか」

「大丈夫?ミロクくん」

「俺は大丈夫だよ、ミーファさんは大丈夫?」

「う、うん大丈夫…」

そう答えるミーファさんの顔が悲しそうに見えた。

「ほんとに?」

「大丈夫だよ、それより周りの人は?」

「みんな逃げたから大丈夫だよ」

「そう、ならよかった」

「優しいなミーファさんは」

「そんなことないよ」


「あのドラゴン倒されてるぞ」

「うそ!」

「すげぇなあの子供」

「でも王女の仲間だろ」

「でも王女は悪くないんでしょ」

「あの大臣が悪かったんだよ」

「それでもやっぱり納得できない」

「はぁ、まだ言ってんのかよ」

「静まれ!」

「え?お、王!」

その一言で俺とミーファさん以外の全ての人が跪いた。


「ミーくん」

「あっ、アイシア、みんな無事でよかったよ」

「ありがと、でも相手弱かったし私たち強いから」

「そうだね、頼りにしてるよ」

「うん、私たちももっと頑張って強くなるよ」

「俺もみんなを守れるように強くなるよ」


話していると俺の近くに王が寄ってきた。

「ミロク殿我が国を守ってくれてありがとう」

「いえこのくらいは」

「それでもだ。君の知り合いを傷つけてしまったのに、ありがとう、そしてすまなかった」

「それはミーファさんに言ってください」

「そうだな、ミーファさん申し訳なかった」

「そんな、王が謝ってるぞ」

「てことは王も王女を許してるんだ」

「そ、そんな訳」

「私は親の顔も覚えてないから昔のことは気にしてない」

「それでも謝らせてくれ」

「分かったわ、なら私は許すわ」

「ありがとう」

「国王!なぜ彼女を許すのですか!」

「彼女は悪くない!さっきの大臣の話を聞いていたのなら分かるだろう!」

「そ、それは」

「これはソーラだけの罪では無い!彼女や前王族に責任を押し付け罪を逃れようとした我々全員の罪だ!私はこれを受けて他種族に歩み寄ろうと考えている。皆も不安などがあると思うが私についてきてはくれないだろうか、頼む!」


静けさが場を支配したが少しずつ声が聞こえてきた。

「王が言うなら」

「でも前みたいにならないかな」

「さっき助けてくれたような人族もいるみたいだから大丈夫じゃない」

「お、俺は王について行くぞ」

「わ、わたしも」

「俺だって」

「俺も」

「わたしも王の事を信じてるから」

「お前たち、ありがとう!」

「良かったなラルクさん」

「ああ、これもミロク殿とミーファさんのおかげです、私に決める覚悟をくれてありがとうございました」

「そんなことないよ、こんなに信用されてるのはあなたの政治が良かったことの表れだから」

「そうだね」

「そうだといいですね」


「ねぇミロク、今からここで加護をかけてもいい?」

「いいんじゃないか、どうですかラルクさん」

「今キアラ様に加護をかけてもらえるならそれは素晴らしい事ですよ」

「だってよ」

「なら行ってくる」

「皆のもの!よく聞け!私たちの覚悟を見てキアラ様がこの地に加護をかけてくださる!」

「おお!」

「あれがキアラ様」

「美しい」

「あれ?さっきあの人あの子と親しげに話してたよね?」

「たしかに」

「ちなみにキアラ様はこのミロク殿の婚約者だから失礼の無いように」

「ちょっ、なんで言うの!」

「この方が問題が起こらなくていいだろうと思って」

「まぁいいけど、キアラ加護を」

「分かった。『精霊神キアラがこのグラス王国に加護を授ける プロテクション』」

「おお、これが、」

「木々が喜んでいる」

「動物たちもよ」

「私の精霊も喜んでるわ」

「俺の精霊もだ」


「終わったよ」

「お疲れキアラ」

「ありがとうございますキアラ様」

「どういたしまして、でもここで言った約束は破っちゃダメ、あの覚悟を加護の条件にしたから破ると加護が無くなるから」

「分かりました、決して破りません」

「そう、なら頑張って」

「はい!」


この日グラス王国は大きな一歩を踏み出した。

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