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グラス王国の王族

「あっ。忘れてた」

「ん?何をだキアラ?」

精霊祭の次の日部屋でみんなでゆっくりしていると突然キアラが言った。

「昨日泊まる場所を大臣に教えるって言ってたのに忘れてた」

「それ不味くない。今から会いに行く?俺でいいなら付いて行くけど」

「なら行く。付いてきて」

「分かったよ。みんな俺とキアラは出かけるからゆっくりしてて」

『はーい』

「じゃあ行こうか」

「うん」


キアラと2人で街を歩いて10分程経った頃に王城の門が見えた。

「とまれ!王城に何の用だ!」

「大臣に会いたい。連れてきて」

「どこの誰とも知らぬ者に会わせることはできん」

「一応聞いてきてくれないか、そしたら多分きてくれると思うから」

「分かったいいだろう、だがここを動くなよ」

「分かった」

「分かったよ」

そして門番は中に入っていった。

しばらくして3、4人で門にやってきた。

「ようこそおいでくださいましたキアラ様。この国で大臣をやっているソーラと言います。昨日は名乗ることもせずすみませんでした。そちらの案内人はどこかへ行ってもいいですよ」

(俺、キアラを王城に案内した人だと思われてるのかよ)

「いえ、俺は彼女の付き添いで来たんで付いていきます」

「そうでしたか、分かりました。お二人とも私に付いてきてください。これより王やこの国の貴族を紹介いたします」

「分かりました」

「わかった」


「こちらでお待ちください。準備が整い次第部屋へご案内いたします」

「分かりました」

「わかった」

「では失礼いたします」

そして大臣は出ていった。

「それにしてもこの城すごいな、ほとんど木で出来てるぞ」

「うん。綺麗」

「キアラにそう言ってもらえるならこれを作った人も嬉しいだろうな」

「そうだといいなぁ」


トントン

そんな事をキアラと話しているとノックがなった。

「準備が整いましたので付いてきてください」

「分かった」

「分かりました。あの、この国特有の王族への礼儀などはありますか?」

「いえ、キアラ様は王よりも高位の方ですので礼などを尽くさずとも良いです」

「あの、俺は」

「あなたもキアラ様のお連れ出したら大丈夫でしょう」

「分かりました」

「では付いてきてください」


「キアラ様とそのお連れの方をお連れしました」

「入れてくれ」

「はい、お二人ともお入りください」

「失礼します」

「ようこそおいでくださいましたキアラ様」

王と思わしき人物とその周りの貴族が俺とキアラに膝をついて礼をした。

「え!?」

俺は思わず声を漏らしてしまった。

「どうしたの?」

「いや、普通王族や貴族は頭を下げて礼なんてしないから驚いて」

俺たちはそんな事を小声で話しているとその間王達はずっと頭を下げていた。

「ねぇキアラ、何か言ったがいいんじゃ」

「え?あっ、確かに。頭を上げてもいいよ」

「はい。私はこの国で王をしているラルクと言います。この度はこの国に顕現してくださってありがとうございます」

「気にしなくていい。私が来たかっただけ」

「そうですか。それでいつまでこちらの世界に」

「私は精霊界には帰らないよ」

「精霊界?」

「うん、ミロクは知らない?」

「初めて聞いたよ」

「精霊界は精霊達が暮らしている世界」

「なるほど」

「キアラ様が精霊界に変えられないという事はこの国に居てくれるという事ですか」

「ううん、私はミロクについて行くからいつかこの国は出る」

「ミロクというのはそこにいる男ですか?」

「うん、そう」

「ミロクといいます。よろしくお願いします」

「よろしく、それで君とキアラ様との関係は?」

「えっと俺は」

「ミロクは私の婚約者兼契約者」

『こ、婚約者!』

「そ、それは本当ですか」

「ま、まぁ本当だね(絶対騒ぎになるのになんで言うんだ)」

「うん、本当だよ」

「それは素晴らしい、ではミロク様この国で暮らしませんか」

「はい?」

俺たちを案内した大臣ソーラがそんな事を言ってきた。

「あなたがこの国に身を置いてくださればキアラ様もこの国に居てくれる素晴らしいではありませんか」

「やめろソーラ!勝手に話を進めるな」

「しかし王よ、キアラ様がこの国に居てくださるのですよ」

「それでもだ!お前は勝手が過ぎる!王女の処刑を勝手に命じたのも、私の息子の婚約者になるよう提案したのも何故私への報告無しに行った!」

「それはこの国のことを、王のことを思ってのこと。あの女はこの国にあるべきではない」

「それはお前が決めることではない!っ、すまないミロク殿、キアラ様。この話は後だ」

「分かりました」

「それで実はキアラ様にお願いがあります」

「なに?」

「それはキアラ様には国民の前でこの国に加護をかけていただきたいのです」

「それだけ?」

「はい。キアラ様が直接加護をかけてくれた事は国民にとっても私たちにとってもとても光栄な事ですからお願いしたいのです」

「どうするミロク」

「いいんじゃないか」

「じゃあやる」

「ありがとうございます」

「あの、1つ聞きたいんですけど」

「何ですかミロク殿」

「さっきも話していた噂にもなっている王女の事を書きたいんですけど」

「それは、、」

「私にも教えて」

「キアラ様まで、分かりましたお話いたします」

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