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ミリアの事情

私の名前はミリア・フォン・カリオストロ

カリオストロ公爵家の長女だ。父は権力を得ようとする人で、母さんは私が物心ついた時には死んでいた、理由は教えてもらえなかった。兄がカリオストロ家を継ぐことが決まっていたので私は単なる権力を得るために結婚させる道具に過ぎなかった。

私もそれは理解していた、私は顔は整っていたので貰い手は沢山現れた。

私は別の公爵家の人間の妾になることに決まった、でも私は10歳前半なのに40を越えた人と結婚するのは怖かった。お父様は妾という事に少し怒っていたがそれは私の為じゃないと子供の私でも分かった。お父様は権力が欲しいだけだった。

何かあるたびに私に「お前がそんなだから妾で終わるのだ、役立たずが」と罵られた、私は期待に応えたかった。でもダメだった、やはり私は知らない人との結婚が怖くて逃げ出した。走って走って走り続けて気づいた時には貴族街から出ていた。私は行くあてもなく歩き続けそこでサリアと出会った。

私はサリアの家で一緒に過ごし友人になった。

それからはあの家では得られなかった幸せを得られた。一緒に冒険者になり、その後受付嬢になり、サリアの結婚式に出席したり楽しい日々を過ごした。

受付嬢になり少しした頃1人の冒険者がきた、

カースさんというA級冒険者だ。

それから彼は私に何度も告白してきた、断ったら私にほかの冒険者が近づくのを禁止したりしてきた。私は受付嬢として冒険者の人と話す事が結構好きだったからこれには流石に落ち込んだ。

ある日1人の子供が私の受付にきた。名前はミロクくんというらしい。

その時私は受付に人が来なくて当たり前という風に思っていたから驚いてしまった。

それからは驚きの連続だった。カースさんを挑発しだすし、倒しちゃうし、ランクAになっちゃうし、そして1番は私がその子の専属になった事。

それからは驚きと楽しみ、そしてドキドキの日々が続いた。私はその時間が何よりも好きだった。

そして私はミロクくんに恋心を抱いていた、私は誰にもバレていないと思っていたけどサリアにはバレていたみたいで恥ずかしかった。

こんな日々が続けばいいと思っていた、そして続くと思っていたあの日までは。



あのギルド訪問が終わった日の午後俺はギルドに来た。

「ミロクくん!来てくれて良かった!」

「どうしたんですかサリアさん?それにミリアさんは?」

「ミリアが、ミリアが連れて行かれちゃった」

「は?どういうことですか」

それから俺はミリアさんが公爵家の人間でサリアさんの家に住んでいて今日公爵に連れて行かれたと聞いた。

「そんなことが、ミリアさん言ってくれても良かったのに」

「どうしようミロクくん。ミリアがミリアが」

「俺が助けるよ、きっと。あの男爵にも俺のって言ったし公爵だって変わらない」

「ほんとに?」

「ああ、俺が助ける」

「はは、ミリアが惚れた理由が分かるよ」

「ん?何か言った?」

「いーや、なんでもない。それよりミリアの事お願い」

「分かった、任せて」



俺が助けると決めた時ミリアさんは

「お前が逃げたせいであの公爵から色々と言われたんだ、お前のせいでな。だからお前はあの公爵の息子に嫁いでもらう」

「嫌です、私はもう家を出たんです!関わらないでください!」

「黙れ!貴様のせいで私はどれほどの恥をかいたか分かるか!あそこの息子は女に飢えてるだけの小僧だ私に迷惑はかからんから安心して嫁げ」

「誰があなたの心配なんてしますか!私の事は放っておいて!」

「黙れ!今日中に結婚を発表するから今のうちに覚悟を決めておけ」

(すまないな、お前には苦しい思いをさせるがこれが私の決めた道だ、もう引き返せない)


お父様が出て行った。

「やだよぉ、サリア会いたいよ、助けてよミロクくん」



この日貴族の家のほとんどに結婚するという報告が届いた。それはもちろん俺の家にも。



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