表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/112

サラの気持ち

前半はサラ視点です。

私はこれまで人に興味を持った事が無かった。

自分から関わろうとも思わなかった。

理由は簡単だ、私は親の顔を知らない。人からの愛も知らない。

物心ついた時には帝国で奴隷として売られていたからだ。

そしてエルドール王国の貴族に買われた。

そして毎日ご主人様から叱責を受ける日々、私はそれが当たり前だと思っていた。

だけどどこかの貴族様の子供が3歳を迎えたので、そのお披露目会へと向かうから付いて来いといわれ、私は付いて行った。

しかし途中でご主人様とはぐれてしまい私は他に頼れる人も居ないので泣きそうになっていた時にミロクくんと出会った。

「どうしたの」

そう声をかけられ私は道に迷ったと伝えた、だけどなんだか聞いていない気がした。

「ゔぅ、どうしたの?、ゔぅ、ゔぅ」

「いや!なんでもないよ、それより名前はなんていうの?」

「サラ」

「そっか。じゃあサラ一緒に会場に戻ろう」

「えっ、いいの」

「もちろん、じゃあいこうか」

「うん!」

そこからミロク様と話しながら会場に連れて行ってもらっていた。

私はこんなに楽しく話せたのは生まれて初めてでとても楽しかった。

この人がご主人様なら良かったのに、そう思ったがそれはできないと分かっていた。

すると目の前にご主人様が現れて怒鳴ってきた。

「おい!サラ貴様今までどこにいた奴隷の分際であまり調子にのるなよ」

私はその言葉を聞いてまた泣いてしまいそうになった。

するとミロクくんが突然ご主人様に話しかけていた。私はその内容に驚いたのと同時にミロクくんが危ないと思い泣きそうになった。だけどなぜか

ご主人様がいきなり倒れミロクくんが私に聞いてきた。

「なぁ帰る場所はあるのか?」

「ない…」

「なら家で働かないか?」

「えっ?」

「だから家で俺のメイドとして働かないか?」

「いいの?」

「あぁ、もちろん」

「なら、これからよろしくお願いします」

「うん、こちらこそよろしく」

私はこの事をとても嬉しく思った。でもそれと同時にこんなに幸せで良いのかと怖くなってしまった。だけどそんな心配は杞憂でそれからの日々は毎日が幸せだった。

それから1年後王城でのお披露目会の日にミロクくんは王女様を助けた。その姿はとてもかっこよかったが同時に何故か胸騒ぎがした。

その正体はすぐに分かった。それはミロクくんに婚約者ができた事だ、私も嬉しいはずなのに何故か泣きそうになってしまったからミロクくんに、少し強くあたってどうにかバレないようにしていた。

でも王女様にはバレていたみたいだった。

「サラさんあなたミロク様の事が好きでしょ?」

「えっ、いや!違いますよ!たぶん…」

「そう?」

「はい、私は人を好きになった事がないので分からないで…」

「あなたはミロク様と一緒にいたい?」

「はい、それはもちろん」

「それは従者として、それともあなたが一緒にいたいから?」

「私は従者とか関係なくミロクくんの近くにいたいです」

「それが好きってことよ」

「私は人を好きになっても良いんですか?」

「当たり前でしょ、あなたも1人の女の子なんだから、今日のデートの最後に告白してみなさい」

「えっ!そんなことできませんよ」

「いいからやってみなさい、王女命令よ」

「えっ?わ、わかりました」

私はそう言われ断れなくなった、今から不安だ。


今日のデートはとても楽しかった。でももうすぐ終わってしまう、どうしよう告白…

そう思っていると王女がこっちを向いて頷いていた。

だから私は覚悟を決めた。





「ミロクくんあなたにお話があります」

サラにそう言われた。

「どうしたの?」

「あ、あのわ、私はミロクくんの事が好きです!

だから私も婚約者にしてくれませんか?」

「えっ!」

そ、そんな風に思っていたのか、俺もサラの事は嫌いじゃない、どちらかと言えば好きだ。

でも良いのか王女と婚約した日に別の子と婚約しても?

するとアイシアが近づいてきて「私はいいわよ」と言った。

なら僕の答えは決まっている。

少し涙目になって返事を待っているサラを見つめて俺は言った。

「サラ、僕も君の事が好きだだから僕の婚約者になってください!」

「っ!は、はい!」

その返事を聞いて僕も嬉しくなった。

すると周りから拍手が聞こえてきた。

(そういえばここ道の真ん中だった)

俺もサラも顔を真っ赤にしていた。するとアイシアが「よかったね」と言ってきたのでそれに無言で頷きすぐにその場を離れた。



途中で王城にアイシアを送って今はサラと2人で別荘へ帰っている。

「さて、父さん達にどう報告しようか、」

「ごめんね、私がいきなりあんなこと言ったから」

サラは申し訳なさそうにそう言い顔を下げた。

「何言ってんだ、俺も好きだって言ってんだから、

今の俺は幸せだぞ。だからそう落ち込むなよ、

サラは笑ってた方が可愛いから」

「わ、分かったよ」

そう言い頰を赤らめて笑いかけてきた。

それを見て俺も覚悟を決めた。

「よし、もう正直に言おう、なんと言おうと許してもらう」

そう言い俺はサラの手を握った。


「ついに着いた、よし、サラ行くぞ」

「は、はい」

「「ただいま」」

「おかえりなさい。あら?」

出迎えてくれたのは母さんだった。

「手を繋いでどうしたの?」

「その事で話が、お父さんも呼んでもらえる」

「分かったわ、でもまずは着替えてきなさい。

話は夕食の時よ」

「「わかりました」」


夕食の時間になった

「それで話というのは?」

父さんがそう聞いてきた?

「それは、俺とサラの婚約を許してください!」

「お願いします」

俺とサラの2人でこの想いを真っ直ぐにぶつけた。

「あら!」

「ふむ、王女様はしっているのか?」

「はい、デートの途中で告白したので」

「そうか、道の真ん中で告白していたのはお前たちだったか」

「えっ!聞いてたの」

「いや、しかし結構噂になっているぞ。まぁそれはいい、それより婚約の話だが王女様が許可したなら俺からは何も言わん。というかもう2人はできていると思っていたぞ」

「私ももう付き合っていると思っていたわ。

2人ともずっと一緒だったもの。それよりも婚約おめでとう、今日はお祝いね。5歳で婚約者が2人なんて凄いわ」

「「ありがとうこざいます」」

(今は言えないな、3人目がいると。いや、1人目か)

俺はセリナの事を思い浮かべてそんな事を考えていた。


この日は、俺とサラのお祝いとして豪華な食事をした。

俺はこの日は絶対に忘れる事がないだろうなと思いながら眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ