王の頼み
今日はついに王城でのお披露目会だ。
「では行ってくる」
そう執事に言って俺と父さんと母さん、そして
サラは家を出た。
お披露目会にメイドを連れてくる人はいるらしいので、サラを連れて行っても大丈夫なのだ。
「もうすぐ王城に着くから馬車を降りる準備をしておきなさい」
「「「分かりました」」」
その後すぐに王城に着いた。
「カザドール辺境伯家だ。息子のお披露目会で来た、通っていいか?」
「カザドール辺境伯様少々お待ちを、王がミロク様にお話があるとの事ですので、着いてきてください」
「王が?分かった着いて行こう」
王城の一室に案内された。
中には国王のガディウス・オブ・エルドール
王妃のシリアード・オブ・エルドール
第一王子のクラッツ・オブ・エルドール
宰相のスティーブン・フォン・オラージュ
そして見たことのない金髪碧眼の美少女がいた。
「よく来た座ってくれ。今日はミロクくんに頼みがあるのだ」
「なんでしょうか?」
「お主髪どうしたのだ?」
「これは気にしないでください」
「そうか、まぁ良い。まずはこれを見てくれ、アイシア」
「はい、ステータス」
アイシア・オブ・エルドール
Lv.1
種族 人族
職業 聖女
「職業を見てくれ」
「この聖女がどうしたんですか?」
そう尋ねると父が答えてくれた。
「聖女は基本教国で生まれる。そこ以外の場所で生まれた聖女は邪神の信者などと呼ばれ教国に連れて行かれるんだ。そこでどうなるかは私達でもわからない」
「邪神の信者ですか?」
「そうだ、邪神はこの世界で忌み嫌われているからそれを利用して教国以外の場所で生まれた聖女を亡き者にしようとしているのだ」
「忌み嫌われている」
「ん?どうかしたか?」
「いえ、それで僕に頼みたい事とは?」
「それはな、娘のアイシアを守って欲しいのだ、
あるところから仕入れた情報だと教国が暗殺者を送り込んできたという話があるのだ。そこで恐らく同年代で最も強いだろうお主に頼りたいのだ。
お披露目会中は騎士を近くには開けないからな」
父の事を見ると黙って頷かれた。
「分かりました、引き受けます」
「ありがとう娘を守ってくれ」
「私からも頼みます、娘を守ってください」
「僕からもお願いするよ」
「私のために動いてくれてありがとうございます」
そう言って王族の人達が頭を下げてきた。
「えっ!、頭をあげてください、必ず守りますから」
そう言って視線をアイシアに合わせ笑顔で
「俺が必ず守るから安心してね」と言った。
「は、はい」
彼女は顔を赤くしながら頷いた。
後ろからサラの「たらし」と聞こえた気がするが気のせいだろう。
「では、お披露目会場へ行こうか」
王がそう言い俺たちは部屋を出た。




