魔人の会議
竜人が生きていると分かったあの日から既に3日が経っている。
会議も終盤に差し掛かり明日には終わるのではないかと噂されている。
(結局、魔人は何もしてこなかったか。エリカとエリザベスの間違いなら良いんだけどな。まぁまだ会議はあるから気は抜かないようにするか)
その頃
魔王城の玉座に一人の男が座り、その前に主力魔人が跪いていた。
「魔王様、ヴァルハラへの攻撃はいつ開始致しましょう?」
「え?あー、あったねそんな話。どうしよっかなぁ」
「まさか、なにも考えていなかったんですか?」
「いやー、そのまさかだよ。完全に忘れてたね。参った、参った」
「いい加減にしてください!」
「へ?」
「他の奴らが言わないなら私が言う!貴方様は魔王になるべきではない!全ての仕事を部下に任せ、貴方は遊んでばかり!これまでの魔王様は皆立派な方でした、これからもずっと付いていきたいと思わせてくれました。ですが貴方はそんな感情を起こしてもくれない。このままなら私は貴方に付いて行きたくない!」
「ふーん、で周りの君らも同じ気持ち?」
「いえ、我々は」
「なっ!お前達は何も思わないのか!私は努力しこの『ナンバーズ』と呼ばれる魔王様直属の主力部隊に入れて嬉しかったし誇らしかったがこの魔王を見てそんな気も失せた、お前達は違うのか!」
「ふーん、そっか君は後続のナンバーズなのか」
「そ、それがなんだ」
「なら知らないのも仕方ないか」
「だから何だと言うんだ!」
「君以外のナンバーズは昔からのついてきてくれて俺の能力を把握している。だから君が知らない殊を責めるつもりはないが、それでも、あまりこの俺を舐めるなよ」
その瞬間玉座の間をとても濃密な魔力が支配した。
「なっ!こ、こんな濃密な魔力が」
「良い機会だし教えてやろう、俺の能力は俺が怠惰に過ごせば過ごすほど周りの仲間の力を底上げする。詳しく言えば指定座標から動かなければ仲間を強化し、動けば全攻撃無効、全攻撃力上昇の効果を俺に与える」
「な、そんなの最強じゃ」
「ん?何を当たり前のことを。まぁ、そう言う訳で僕は怠惰に過ごすよ、だから後のことは君に任せた」
「…分かりました。では各国の王が帰国するのに合わせて襲撃を開始します」
「うん。じゃあ僕はロスト君にもらった地球のゲームというものをやってみようかなぁ」
この日も魔王は怠惰に過ごす。




