父との交流
お披露目会まであと2日となった。
「はぁ、もうすぐお披露目会か。緊張するなー」
「はっ、はっ、はっ、」
「ん、?なんだ?」
声のする方へ向かうとそこでは父が剣の素振りをしていた。
俺はその剣筋に見惚れていた。
「はっ、ん? どうしたミロク?」
「えっ!嫌、なんでもないよ。ただ素振りを見てたんだ」
急に声をかけられ驚いてしまった。
「そうか、やってみるか?」
「えっ? いいの?」
「もちろん、自分の息子が剣をしてくれるのは親として誇りだぞ。」そう言って父は俺を手で呼んだ。
それに従い父のそばまで行った。
あぁ、父さんってこんなにデカかったのか。
そういえばあまり父さんと話してないな。
「よしっ、まずは自分でやってみなさい」
言われた通り自分なりにやってみた。さっきの父の真似をして見よう見まねで。
「違う、肩に力が入りすぎてるもっと力を抜いていい。そして腕は伸ばしきらない、伸ばしきるとその後の動きが遅れるからな」
などいろいろなアドバイスをもらい1時間以上素振りをしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「よしっ、今日はここまでにしよう。それにしても本当に初めてか?覚えが早くて驚いたぞ」
「初めてだよ、素振りって結構疲れるね」
「あぁ、素振りは基本であり鍛えるにはうってつけだからな、息子がここまで剣ができて俺は嬉しいぞ」
「またやりたいって言ったら付き合ってくれる?」
「はっはっはっ、当たり前だ。息子に剣を教えるのは俺の夢だったからな、これでも俺は王国最強とまで言われてたんだぞ」
笑われてしまった、そうかこの世界でも優しい父はいるんだな。
「王国最強!すごいねお父さん、あっ、ごめんなさいお父様」
「いいんだぞお父さんで。なんと呼ばれても俺はお前の父親だからな」
そう言って俺に向けて笑ってくれた。
この日から俺は家族を、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃんと呼ぶようになった。
そらからみんなとの距離が近づいた気がしてとても嬉しかった。




