波乱の会議
フードを脱いだ俺を見る目は驚愕を表していた。
「何故貴様がここに!教えろ!魔帝!」
「彼がここにいるのはある事をする為だ」
「ある事?」
「そうだ、エルドール王国国王、ゲルン帝国帝王、セレスティーナ教国教皇、我々魔族はあなた方人族が魔王を倒す事に全面協力する、その為に同盟を結びたい。そして可能ならば友好条約も結びたいと思っている。その証人を彼にしてもらう」
「なっ!魔人の同種が何を言っているんだ!我々神に愛された人族が貴様らと同じ位にいると思っているのか!?」
「そうだ、私達もあなた方も魔王を倒したいそうだろ?」
「それは「そうだ」な!」
「その通りだ、我々エルドール王国はその申し出を受けよう。他の国は?」
「我々帝国もいい」
「私達は反対だ!魔族と手を組め?そんなことができるわけないだろ!そしてよりにもよって異端者が証人だと?笑わせるな!」
「そうか?私は彼に助けてもらった。他にも同じような人はいるはずだ」
「私達グラス王国は助けられたよ、魔物からもそして過去からも」
「そこで私も人族を信用しようと思った」
「貴様がどう思うかなどどうでもいい!我々はそれを受けない!そしてその男と繋がっている貴様らを許さない」
「あー、別に俺はこの国に属しているわけじゃ無いぞ、これが終わったら別の国に行くし」
「だ、そうだ」
「クソが!」
「そんな言葉使うなって」
「あぁ、我等が神よこの不届きものに裁きを下したまえ」
「神は我等が和解し、共に進む事を望んでいるはずだ」
「魔族が知ったような口を聞くな!会議はこれで終わりか?」
「いえ、まだ話し合うことが」
「そうか、じゃあまた明日だ。今日は誰とも話したく無い」
「そうか、だが明日も私は来るぞ」
「そうか、いつか貴様らを滅ぼしてやる、魔族」
「そんなことはさせない」
「んー、これは会議は中止だな、また明日」
「分かりました、後ほど明日の日程をお送り致します」
「済まないな我々魔族のせいで」
「気にせんでも良い、うちの国の者が信用したのだだから私も信用しよう」
「ありがとうエルドール王国国王」
「気にするな、それよりミロク、アイシアはどこだ?」
「あ、そうだ思い出した!」
「何を思い出したんですかミロクさん」
「ほらイヴ、俺はアイシアをお父さんに会わせる為に連れてこようとしてたんだけど」
「忘れてましたね」
「ああ、忘れてた」
「なに!忘れてた!アイシアは今どこに?」
「アイシアは今ある用事でエルドール王国に行ってます」
「なに?私がこっちに来た時に国にいるだと!私は帰る!」
「ダメだぞガディウス」
「いいだろアレックス」
「ダメだ、会議が終わってからだ。ほら部屋に帰るぞ」
「嫌だ!私は帰る!」
「ほーら行くぞ」
「いやだー!」
「あんなキャラだったっけ?」
「私に聞かれても分からないわよ」
「そうだよな」




