七カ国国際会議開催
「これより七カ国国際会議を開催する」
この街ヴァルハラの冒険者ギルドのギルド長の宣言によりついに七カ国国際会議は始まった。
俺は魔帝とイヴの席の後ろに護衛として立っている。
俺は教皇がいるからまだ顔を隠している。
一通り周りを見回した。
顔なじみも何人かいたが見た事の無い人もいた。
エルドール王国の国王、ガディウス。
セリナ教国の教皇、リカルド。
グラス王国の国王、ラルク。
魔国の魔帝、イシュカ。
ゲルン帝国の帝王、ビクフス。
ロック王国の国王、ゴードン。
オリビア獣国の国王、シグルド。
その他にも世界中の重鎮達が集まっていた。
(やばいメンツだな、居心地が悪い)
「今回の議題は魔王の動きの活発化と勇者召喚についてです」
「異論は無いようなので続けます。まず各国は魔王、魔人からの被害を報告してください」
「まずは私から言おう」
最初に口を開いたのはラルクだった。
「私の国は魔物の大群による侵攻があったが居合わせた冒険者によって全て討伐され実質的な被害はない」
「次は私だ」
リカルドが声を発した。
「私の国も魔物の大群に襲われたが冒険者や聖騎士の奮闘により被害は出ていない」
「我の国は特に何も起こっていない」
ゴードンが発言した。
「我も同じく」
シグルドも同意した。
「魔物などで私の国は被害など出ない」
ビフクスが発言した。
「次は私だな、私の国も魔人により襲われたが私の娘と冒険者、兵士によって魔物は全て倒し被害は出ていない」
イシュカも俺の前で一瞬俺を見て発言した。
「最後は私だな、私たちエルドール王国も魔物の群れに襲われた」
(いつ襲われたんだ?)
「だが突如現れた天使と悪魔によって魔物は全て倒され被害はなかった」
(天使と悪魔に?俺たちが教国に行っていた時か。シエラとイリアも教えてくれれば良かったのに)
「ふむ、帝国、獣国、ロック王国以外は魔物に襲われたのですね。これまでも一度襲われた国はしばらく襲われない傾向にあるのでまだ襲われていない国は注意をしてください。次に勇者召喚に関することを決めましょう。今回はどこの国が召喚しますか?」
「これまで通り私の国で召喚しよう」
「ふむ、これまで通り教国で良いですか?」
『…』
「異論は無いですね。ではこれまで通り教国にお願いします。他に何か話したい事があるものはいますか?」
スッ、と魔帝と教皇が手を挙げた。
「では教皇から発言を」
「私からは異端者ミロク・フォン・ウロボロスの情報を各国に求める」
「ふむ、皆様の意見を」
「我々エルドール王国は情報を渡さない」
「なに!何故だ!」
「彼は私の国の大切な人間だ。たとえ異端者と認定されてもそれは変わらない。だから情報は渡さない」
「我々グラス王国もそれには協力しない」
「なんだと?亜人風情が調子に乗るな!」
「そういう態度だから渡したく無いのだ。それに彼は我々の恩人だ」
「我々魔国も協力はしない」
「魔に堕ちたものが」
「我々は彼を恩人として見ている。彼は悪い人間では無い。そうだろミロク」
「はい」
俺は呼ばれてそこでフードを外し顔を見せた。




