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夏生詩集3

生きていく

作者: 夏生

ある日突然

何もかも奪われて


それでも生きろというのか

それでも生きていることを

喜べというのかと

天を睨んで


人生何が起きるかわからない

なんて

一寸先は闇だ

なんて

我が身に起こるとは思わなかった


ここで私が倒れても

誰も驚くまい

当然だと頷くだろう

かわいそうにと

会ったことのない人まで

涙を流すだろう

報道の絵となるだろう


ここで私が倒れたら

あの子のことを

あの人のことを

誰が伝えられるだろう


今はあの笑顔を思い出すだけで

心が潰れてしまうけれど

あの人が、あの子が

必死に生きてきた道や思いは

私だけが知っているのだから


業や定めに押しつぶされてはなりません

こどものころに観た映画のセリフが

何十年の時を越え、私の心にやってきた


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