サヨナラ、日常。こんにちは、非日常。
このお話は、
「きゃあああっ!生徒会長様だわー!」
「こっち向いてーっ!」
「あはっ、みんなありがとネ〜。!」
勉強、運動人間関係、ルックス。全てが完璧な生徒会のお話。
____ではなく、
「…よくこの学園に入学できたね、」
「落ちこぼれにも程があるだろ。」
「……うにゃ?」
学園1の落ちこぼれ悪魔のお話。
んぁ、もう始まってるんすか?!えっとぉっ、初めましてっす!オレは天河 宙っていうっすよぉっ!イオンリベル学園の1年F組に通ってる落ちこぼれ悪魔っす!
いつも金の十字架のネックレスと黒い腕時計をつけてるっすよ〜!
んて、オレ誰に自己紹介してるんすかね……?
「んぅー、今日も平和っすねぇ、、刺激が足りないくらい…」
ふぁ、、と欠伸をしているとどこかから
「きゃああああああっ!!!」
高い悲鳴に、ドーン、と低い爆発音が辺りに響く。
「うにゃ、なになに?!」
「化け物よ、みんな逃げて!!」
「どけ!俺が先だ!」
みんな避難を始めるがオレは馬鹿なので理解ができていない
「んえ、逃げる?化け物?一体何が_」
たくさんの人が逃げてきた方を見ると
「な、なんすかあれぇ、、」
オレの目線の先にはザッと10mはありそうな某魔法少女アニメに出てきそうな怪物がいた
「うわぁっ………」
唖然とその怪物を見上げていると、どごん、どごんと音を立て近づいてくる
「はっ、ちょ、オレ羽があっても飛べない…!!」
「まってマジ無理来ないで!!??」
【コワスゾーッ!!】
コワスゾー、と叫んでいるのでコワスゾー(仮)と呼ぼう。無心に走って逃げているうちにあることに気づく
「まって、このさっきって確か……」
「行き止まりだ……!!!サイアク、今日空白いないし!!」
空白とは…また紹介するね、今はちょっと厳しい!!
【ぐおぉぉぉっ!!!】
怪物は大きくて振り上げ
「っ、まっ!!短い15年間でしたが弟くん妹ちゃん今までありがとございましたっ!!!」
そう結構早口で述べているとほんとにすぐ上までに拳が下がってきて
「っ、、」
死を覚悟していると
「待って止まレ!」
そう幼馴染の声が聞こえた後すぐにオレの体は吹き飛ばされ
「ぁがっ、、、えっ、」
オレの代わりに、幼馴染の
「あッ、あまねっ!!!」
オレを庇って攻撃を受けたのは、先程冒頭ででてきた勉強も運動もできるイオンリベル学園の大人気生徒会長の東雲 普だ。
「いっ………たぁイ……こいつ、力強いんだけド…」
そう言いながらボロボロな姿でゆっくり立ち上がる。すると今度は怪物は普のことを強く掴み
「い"っ、、ちょ、、何すんのよサ!!痛いんだけド、離しテ!!」
怪物はそんなことを聞かずに普を口元に上げる。
「普っ!!!」
止まれ、止まれ、止まれ止まれ止まれ!!!
多分、産まれて始めてこんなに止まれって思った、その時、周りがぱちっ、と止まり
目の前にフードを深く被った、多分男の人か現れる
『…あの者を守る力が欲しいかい?少年よ。』
『キミには“ヒーロー”になる、素質がある。君のその十字架のネックレスと黒い腕時計の円盤をかざしてみなはれ。』