霊廻伝奇御贄の遺児
霊廻伝奇 御贄の遺児
第零話「封印されし闇の御贄。」(前編)
男子生徒1「なぁ、知っているか?」
男子生徒2「うん?何を?」
男子生徒1「旧校舎で、怪奇現象があるらしいぜ。
それで今日見に行って見ないか?」
男子生徒3「肝試しって事か、面白そうあいつらも誘うか。」
女子生徒1「肝試しするために、旧校舎探索するわけ?」
男子生徒1「なんだ、ビビッているのか?」
女子生徒1「誰もビビッてないし、そんなに言うなら
行ってやるわ。」
女子生徒2「えー、行くの私達も?」
女子生徒3「怖いの、無理なんだけど?」
女子生徒1「文句は言わせない、二人共強制だから。」
女子生徒2「わかったよ、言い出したら聞かないんだから。」
女子生徒3「本当に、勘弁して欲しい。」
男子生徒1「夜中に、校門前なぁ。」
男女生徒「了解、また後で。」
それから、数時間後の夜中。
男子生徒1「よし、行くか旧校舎へ。」
男子生徒2「門しまっているけど?」
男子生徒3「んなもん、乗り越えればいいやん。」
男子生徒2「女子生徒達も、それでいいのか?」
女子生徒達「私達の事をなめないでよ、門を乗り越えるぐらい
できるし。」
男子生徒2「それじゃあ問題ないな。」
門を乗り越える生徒達。
ガシャン、ガシャン。
男子生徒1「よっと、何とか学校内に入れた。」
男子生徒2「みんな、大丈夫か?」
男子生徒3「何とか、大丈夫。」
女子生徒1「やっぱり、夜中の学校は暗くて気味悪い。」
女子生徒2「そうね、早く行って帰ろう。」
女子生徒3「こんなにも怖いなら来るんじゃなかった~。」
女子生徒1「ちょっと男子、誘ったんだから先導しなさいよ。」
男子生徒1「分かっているよ、早く行くぞ。」
言い合いしながら、進んで行く男女の生徒目指すのは
目的の旧校舎である。
女子生徒1「ねぇまだなの、旧校舎こんなに遠いなんて聞いてない。」
男子生徒1「文句を言ってる暇があるなら歩けよ。」
男子生徒2「おい、あれ旧校舎じゃねえか?」
男子生徒3「本当だ、着いたな。」
女子生徒1「噓でしょ・・・・・・」
女子生徒2「こんなに不気味だなんて、思っていたのと違う。」
女子生徒3「無理無理無理、これは絶対に嫌だ。」
男子生徒1「ギャアギャア、言ってないで行くぞ。」
女子生徒達「嫌だ、私達無理!!」
男子生徒1「今更文句を言うな、行くぞ。」
女子生徒達「いやぁぁぁぁぁぁぁ。」
嫌がる、女子生徒達を連れて旧校舎へと入って行く。
男子生徒1「中はすごいなぁ、何もかもがボロボロ。」
女子生徒1「ねぇ、早く終わらない?」
男子生徒1「なんだ、ビビッているのか?」
女子生徒1「ビビッているわよ。」
男子生徒2「なあ?イチャイチャするのもいいけどさっさと探さないか?」
男子生徒1「イチャイチャしてねぇ。」
女子生徒1「してないわ。」
男女生徒2・3(息ピッタリやん。)
男子生徒1「まぁそれは置いといて、目的はこの旧校舎に祭壇があるらしいからなぁ。それを探してみようぜ。」
男子生徒2「祭壇を・・・・探す?何だそれ・・・?」
男子生徒3「なんで探すんだよ?」
男子生徒1「怪奇現象が起こる所に必ず祭壇がある、それが
原因ならそれを調べれば何か分かるだろう?」
男子生徒2「それだけの為に、探すのかよ。」
男子生徒1「何だよ、文句あるのか?」
男子生徒2・3「文句は無いけど、先に言って置けよ。」
男子生徒1「悪かった、とにかく探そうぜ。」
この時、あんな事が起きてしまうとは誰も予想しなかった。
あれから、数時間たった。
男子生徒1「何だよ、何も見つからねぇかよ。」
男子生徒2「あれから、結構探したけど。」
男子生徒3「無いなら、もう帰ろうぜ。」
女子生徒1「そうね、無いのだから諦めて帰りましょう。」
男子生徒1「なーんだ、面白くねぇ帰るか。」
男女生徒2・3「帰ろ、帰ろ。」
結局、見つからず帰ろうとした時だった。
男子生徒1「おい、何か聞こえないか?」
女子生徒1「何言ってるの?何も聞こえないけど?」
男子生徒1「はぁ?聞こえないのかこの声が?」
女子生徒1「なによ、怖がらせようとしている訳?」
男子生徒1「噓だろ、お前らも聞こえないのか?」
男子生徒2「さっきからどうしたんだよ、何も聞こえないけど?」
男子生徒3「もしかして、お前だけ聞こえてるんじゃないか?」
男子生徒1「マジかよ、俺だけ聞こえるのか?」
女子生徒1「何て聞こえてるのよ?」
男子生徒1「女の子の声で、こっちこっちって呼んでいるんだよ。」
男子生徒2「おい、それってやばくないか?」
女子生徒2「もう無理!!早く帰ろ。」
男子生徒3「どうするよ?これどう見てもヤバいよ?」
女子生徒2・3「ここから逃げよう、私達怖い。」
男子生徒2「そうだな、早くここから立ち去ろう。」
女子生徒1「あ・・・ちょっとどこ行くの、待ちなさい。」
勝手に、どこかに向かう同級生を追いかける。
男子生徒2「待てよ、何処に向かっているんだよ。」
男子生徒1「こっちだ、ここから聞こえる・・・・」
男子生徒3「これは、地下になっている?」
男子生徒2「こんな所にあるなんておかしくないか?」
そんな事を、話してると勝手に扉が開いた。
男子生徒2・3「ヤバい逃げるぞ。」
男子生徒1「やっと、見つけた・・・・俺が探してた場所だ。」
男子生徒2「おい、聞いているのか?」
男子生徒1「うるさい!!やっと見つけたんだ邪魔するな。」
急に、豹変して怒り出す。
そして、扉の中へと入って行った。
男子生徒3「待てよ、おい。」
女子生徒1「ねぇ、私達はどうしたらいい?」
男子生徒2「俺達二人で行くから、女子三人はここで待っててくれ。」
そう言って彼を追いかけて、中に入って行った。
そこで、目にしたのは。
男子生徒2「これは・・・何だこの気味の悪いのは?」
男子生徒3「もしかして、これが祭壇?」
男子生徒2「多分、これはあいつが言ってた祭壇で間違いないな。」
男子生徒2「おい、あれ見ろあそこ。」
男子生徒3「おーい何してるんだよ、そういうのはもういいから戻れ。」
男子生徒1「・・・・・・・。」
男子生徒2「聞こえてないな。」
男子生徒3「あいつ、何かしようとしてないか?」
男子生徒2「何するんだ?」
ガン、ゴン。
男子生徒3「おいおい、まさかあいつ祭壇壊すつもりか?」
男子生徒2「マジかよ、壊してとんでもない
事になったらヤバい・・・止めるぞ。」
男子生徒3「やばいってなんだよ!!」
男子生徒2「それは分からないけど、早く止めないと。」
祭壇を壊そうとしている同級生の元に駆け出す。
男子生徒2「おいやめろ、祭壇壊したらとんでもない事に
なる。」
男子生徒3「こいつ、聞こえて無い。」
男子生徒2「抑え込んで、止めるしかない。」
男子生徒3「この、止まれ。」
男子生徒1「ううぅぅ、うおおお離せ。」
男子生徒2「なんだ、こいつめっちゃ力強い!!!。」
男子生徒3「ヤバい、押し返される!。」
男子生徒1「うぉおおおお!!!どけー!!!。」
男子生徒1に、物凄い力で吹き飛ばされる二人。
男子生徒2・3「うわぁぁぁぁ。」
ドッサ。
男子生徒3「なんだよ、この力こんなの止められねぇよ。」
男子生徒2「あいつ、何者かに操られている。」
男子生徒3「何者かって、なんだよ?」
男子生徒2「この祭壇に閉じ込められている者に。」
男子生徒3「マジかよ・・・どうやって止めればいいんだよ!?」
男子生徒2「無理だ、今の俺達にはこいつを止める事はどうやっても
出来ない。」
男子生徒3「何か方法はないのかよ・・・」
男子生徒2「無い、あってももう間に合わない。」
男子生徒3「クッソ、無理なのかよ!!」
ガン、ガンガン。
バッゴーン。
男子生徒2「壊れた、逃げるぞ今ならまだ間に合う。」
男子生徒3「あいつも、呼んで逃げよう。」
男子生徒2・3「おい、しっかりしろ!!早く逃げるぞ。」
男子生徒1「あれ、俺は何を・・・。」
我を取り戻し、そして自分がした事に気づく。
男子生徒1「何で、俺は祭壇を壊しているんだよ。」
男子生徒2「そんな事、今はどうでもいいから逃げるぞ。」
男子生徒3「早く、こっちだ。」
急いで、来た道に戻る。
その頃、外で待つ女子生徒三人は異変に気づく。
女子生徒1「何か、嫌な予感がしない?」
女子生徒2「何だろ・・・急に吐き気が。」
女子生徒3「なんだか体が重くなって息がしずらい。」
女子生徒1「あっちで何かあったのかしら・・・」
そう、三人で話してると。
ダッタタタタ。
女子生徒1「戻って来た。」
女子生徒2「おーい、こっちこっち。」
女子生徒3「ここにいるよ。」
女子に、気づく男子。
男子生徒2「逃げろ、早く行け。」
女子生徒達「逃げろ?どういう事?」
男子生徒3「後で説明するから今はとにかく逃げろ。」
女子生徒1「・・・とにかく、言われた通りに逃げよう。」
男子達に、言われ走る女子たち
女子生徒1「一体何があったの。」
男子生徒2「こいつが、探してた祭壇を壊したんだよ。」
女子生徒1「はぁ〜?祭壇を壊した⁉噓でしょ?」
男子生徒3「嘘じゃない本当に壊した、俺らが止めたけどこいつ
何者かに操られていたんだとよ。」
女子生徒1「何者かって、何よ?」
男子生徒2「さぁな、さっきの感じ多分あいつにしか聞こえていた
声によるものが原因だろうな。」
男子生徒3「とりあえず逃げよう、ヤバい予感がする。」
男子生徒2「そうだな、めっちゃ嫌な予感がする。」
そんな事を、話しながら走っていると。
男子生徒2「やっと見えた・・・。」
早く、この場から逃げなければいけない。そして
この状態を誰かに伝えなければそう思い
出口に向け走った。
男子生徒2「みんな、頑張れそろそろ出口に着く。」
そう、声をかけた時だった。
男女生徒3「うわ、きゃ。」
後ろにいた、二人が何かにつまずいて倒れた。
男子生徒2「大丈夫か?二人共。」
男子生徒3「なんだよ、これ足が。」
倒れた二人の足を見ると、そこには謎の手が
二人の足を掴んでいたのだ。
その、手の行方をおい見てみるとさっき
壊れた祭壇から伸びているのが見えた。
男子生徒2「ヤバいヤバい、さっきの祭壇から来てる!!!」
男子生徒3「嘘だろ、マジかよクッソ離なせよ。」
男子生徒2「急げ、早くこっちに来い。」
男子生徒3「無理だ・・・離れない頼む助けてくれ!!」
男子生徒2「手を伸ばせ、こっちに引っ張るから。」
男子生徒3「うぉおおお。」
男子生徒2「届けぇえええ!!」
もう少しで、届きそうな時だった。
転んだ奴の足を、掴んでいた手が勢いで
引っ張り始めた。
男子生徒3「うわぁぁぁ、やめろおおお。」
女子生徒3「きゃああああぁぁぁ。」
二人を救う事が出来なかった。
男子生徒3「助けてぇぇぇぇ。」
女子生徒3「いやぁぁぁぁぁ。」
二人は、物凄い勢いで祭壇の場所まで引き込まれた。
男子生徒2「行こう。」
女子生徒2「はぁ?何言ってんの!?」
女子生徒1「そうよ、二人を見捨てるつもり?」
男子生徒2「見捨てるもなにも、あいつらはもう助からない。」
女子生徒2「どうしてそう言い切れるの?」
女子生徒1「戻ってみないと分からないじゃない。」
男子生徒2「はぁ~、言わせて貰うけどあいつらを引き込んだの
結構ヤバい化け物だった、それでも向こうに戻りたいか?」
女子生徒1「化け物、何でそう言い切れるわけ?」
男子生徒2「捕まったあいつらの足にあったのは、
真っ赤な気味の悪い手の形だった。」
女子生徒1「噓でしょ、そんなのが掴んでいたなんて。」
男子生徒2「この事を聞いて、それでもあいつらの所に行って
助けるか?」
女子生徒1「無理よ・・・そんなのがいるなんて。」
男子生徒2「だから、あいつらには悪いけどこのまま
俺達は逃げるぜ。」
女子生徒2「ごめんね、今の私達には助けに行けない・・・」
男子生徒2「行くぞ、早くこの事をあいつに伝えないとこのままでは
他にも犠牲者が出る。」
女子生徒2「あいつって誰よ、あの子達を救えるのそいつなら?」
男子生徒2「もしかすると、その可能性はある。」
俺達は何とか、旧校舎から逃げる事ができた。
それから、数日後。
旧校舎の前には、人だかりがあり警察が出動する程の大騒ぎに
なっていた。
理由は分かっている、昨日俺達が見捨てたあの二人が見るには
耐えられない姿で死んでいたのだから。
そう、その姿は体は捻り引き裂かれ手足も引き裂かれ顔は
見るに堪えれない程ペッシャンコになっていた。
それを聞いた俺達は、この事をある奴にお願いする為に
探していた。
何でもそいつは見えるらしく、この事を説明すれば
手を貸してくれるに違いない。
そんな事を思いながら、俺達はそいつの事を探すのだった。
次回「封印されし闇の御贄。」(後半)
あれから、探しまわったが見つける事が出来なかった。
男子生徒2「全然見つからないな。」
女子生徒1「ねぇ、誰を探しているの?」
男子生徒2「今回の件に、詳しいやつ。」
女子生徒2「前に話してた?」
女子生徒1「どういう奴なの?」
男子生徒2「あいつは暗く、影が
薄いあまり誰も気づかない。」
女子生徒1「え、そんな奴いるの?」
女子生徒2「見たこと無いそんな奴。」
男子生徒2「だろうな。」
女子生徒1「もし、そんな奴いるなら本当にこの事件を
どうにかしてくれるって事?」
男子生徒2「頼んでみないと分からないけどな。」
女子生徒2「そうなんだ・・・とりあえず探してお願いしてみよ。」
女子生徒1「そうね、そいつを探してお願いしないといつまでたっても
あいつも前を向けないから。」
男子生徒2「そうだな、今回の騒動の原因でもあるし、あの二人を
見殺しにした罪悪感で家に引きこもってしまった。」
女子生徒1「早く探して、解決してもらお。」
男子生徒2「そうだな、あいつがいないと死んだ二人も浮かばれないからな。」
そう話しながら、俺達はあいつを探すのだった。
その頃、今回起きた事を調べている生徒がいた。
主人公「やっぱり今回の騒動、ただの事故ではないな。」
俺の名は神下 廻途
今回の生徒が二人も死亡した。その原因を調査する為
警察がいなくなった後に、旧校舎に忍び込み調べている。
廻途「俺の考えがあっているなら、多分この地下が原因だろうな。」
そう言いながら、地下に続く階段を降りる。
廻途「これはまた、大きな扉だ。」
扉の前について、独り言を言う俺。
廻途「行くか。」
ガチャリ、ギィィィィィ。
扉を開けると、そこには知らない女子がいた。
(うん?誰だあの子は・・・俺以外に人がいるとは、祭壇がある所で
何かしているな。)
(あ、こっちに気付いた。)
女子「ここで何してるの。」
廻途「俺は調査、君は?」
女子「私も同じって所かしら。」
廻途「そうなのか。」
女子「悪いことは言わない、今回のこの件について関わらないで。」
廻途「何でだ、言っておくが俺は今回の件に関しては絶対に許せない。」
女子「そう、忠告はしたわよ。」
廻途「何だ、あいつ。」
(どこかで、あったような?)
(まぁ、なんにせよ俺は俺で調べるか。)
数時間後。
(あれから結構調べたけど祠が壊された事によるもの
であることしか分からなかった、何故祠を壊したんだ・・その理由が
分からなかった)
廻途「それに何らかの理由でこの祠を壊した、それによってこの祠に
封印されし者を世に放なしてしまった、それにより今回の
悲しい事件が起きたって所か。」
(今回の件、絶対にあいつらが関わっているに違いない。)
廻途「あの、憎き奴ら・・・絶対に許さない。」
廻途「・・・・・・・。」
(とにかく、この事件を解決しなければならない)
廻途「よし、一旦外に出るか。」
スタスタスタ。
廻途「う~ん、あ~やっぱり外の空気はいいな。」
外に出て背伸びをし、深呼吸をする。
廻途「さぁーて、これからどうするかな?」
(あの、祠に封印された奴は今はここにはいない。次の
ターゲット探しに行っているのだろう。)
廻途「そうなると、俺が先にそいつを探すしかないのかぁ~
仕方ない探すか。」
そう言って、次のターゲットになっているやつを探し始めた。
その頃、廻途を探している生徒達。
男子生徒2「やっぱり、見つからねぇ。」
女子生徒2「こんだけ探してるのに見つからないなんて
おかしくない?」
女子生徒1「今回の事件その人が本当にどうにかできるの?」
男子生徒2「ああ、昔聞いたことがあるんだ、あいつが今回の件と
同じ事件を解決した事。」
女子生徒2「そんな、すごい生徒が同じ学園に通っているなんて
聞いたことが無い。」
男子生徒2「それは、そうだよ見えるとか誰が信じるんだよ・・・・」
女子生徒1「確かに、今回の件がなかったら私も信じていなかった。」
男子生徒2「だろう、誰も信じていないさ、だからあいつは一人でいるのさ。」
女子生徒2「それにしても、そいつの事詳し過ぎない?」
女子生徒1「確かに、いかにも経験しているみたいな言い分だけど。」
男子生徒2「経験はした事はある、今回で二度目。」
女子生徒2「嘘・・・二回目なの、こんな経験するの?」
男子生徒2「最初の一回目は、小学生の頃。」
女子生徒1「そんなに小さい頃なの?」
男子生徒2「その時も、今回と同じ遊び半分で肝試しをした時に
悪霊に襲われた事がある。」
女子生徒1「え、マジ?」
男子生徒2「マジ。」
女子生徒2「どうなったの?」
男子生徒2「間一髪の所で、助けられた。」
女子生徒1「良かった。」
男子生徒2「本当に、良かったよそいつが来なかったら俺は今
ここにはいない。」
女子生徒2「そこまでヤバい悪霊だったんだ。」
男子生徒2「一歩間違えたら死んでいて、あっちに連れて行かれたんだからな。」
女子生徒1「そんなに強い悪霊に立ち向かった人の名前分かるの?」
男子生徒2「神下廻途」
その頃。
廻途「はっくしょん、うー誰か噂しているのか?」
(それにしても、見つからねぇな早く見つけないと大変な事になる)
廻途「!!!」
(今、何かヤバい気配がした。)
廻途「今何時だ、21時やべぇもう今回の件の奴が動き始めている。急いで探し
見つけないと次の犠牲者が出る。」
(何処にいるんだ、仕方ないあまり使いたく無いがゆうちょうに言ってられない。)
廻途「千里眼。」
(どこだ・・・・・いた、旧校舎の近くにいる遠い)
廻途「仕方ない、瞬間移動使うしかない。」
(この、二つは一回しか使えないけど状況が状況だ。)
廻途「行くぞ。」
フッ。
一方で、廻途を探している生徒。
男子生徒2「あれ?結局、旧校舎に戻って来た。」
女子生徒1「ねぇ・・・何か変な感じしない?」
女子生徒2「うん、する体が重くてなんか息苦しい。」
男子生徒2「まさか・・・くそたれ、何で気付かなかったんだ。」
女子生徒1「どうしたの、そんな大声だして??」
女子生徒2「そうよ、ビックリするじぁない。」
男子生徒2「二人共、早くここから逃げるぞ。」
女子生徒1「はぁ?何よ急に意味わかんない。」
男子生徒2「いいから、早くここから別の場所に行こう。」
女子生徒2「説明してよ、意味わかんない。」
男子生徒2「説明は、後で話すから早くここから立ち去らないと
俺達が死ぬ。」
女子生徒1「え、噓でしょ私達死ぬの!?」
男子生徒2「このままだと、確実に・・・。」 女子生徒2「いやよ、まだ死にたくない。」
男子生徒2「なら早くここから、移動しよう。」
その話をしていると。
?????「助けて、助けて。」
女子生徒1「ねぇ、あれ見て!!」
女子生徒2「噓でしょ・・・」
女子生徒1「良かった、やっぱり生きていたんだ。」
女子生徒2「死んだなんて嘘だった良かった・・・本当に良かった。」
男子生徒2「おい何言っているんだよ、あいつは死んだんだ
あれは違う、目を覚ませ二人共。」
女子生徒1「何言ってるのよ、そこにいるじゃない。」
女子生徒2「そうよ、私にも見えているもの。」
男子生徒2「本当に言っているのか?良く見てみろ。」
女子生徒1「しつこいわね生きているって言っているじゃない。」
女子生徒2「こんな奴無視して行こう。」
女子生徒1「そうね、行きましょう。」
男子生徒2「あ、おい待てよ。」
女子生徒は、言う事聞かずに歩いていく。
男子生徒2「忠告はしたからな。」
女子生徒1「〇〇、良かった何とか助かったんだ。」
女子生徒2「あの時は、何も出来なくてごめんね。」
?????「ブツブツ。」
女子生徒1「あれ、所で彼はどうしたの?」
女子生徒2「そうそう、いつも一緒にいた人は?」
?????「ブツブツ、ブツブツ。」
女子生徒1「ちょっと、何言っているの?」
女子生徒2「ねぇ、何かやばくない?」
?????「殺す殺す殺す。」
女子生徒1「やばい、やばいやばい。」
女子生徒2「逃げよう。」
?????「殺す殺す殺す、殺す!!!」
女子生徒1「来てる、来てる来てる。」
女子生徒2「嫌だ、死にたくない。」
全力で逃げる。
だが、そいつは物凄い勢いでやって来る。
?????「コーロースー。」
逃げるとき、石につまずいて転んでしまった。
女子生徒1「きゃ、痛い」
女子生徒2「大丈夫?立てる?急ぎましょう。」
女子生徒1「私の事はいいから早く逃げて。」
女子生徒2「何言ってるの、そんな事出来る訳ない。」
女子生徒1「いいから、もうそこまで来てる。」
?????「ぐうぉおおおおお。」
女子生徒1、2「きゃああああぁぁぁ。」
女の子「危ない、はぁああああ。」
シュッ、 シュー ドス。
?????「ぎゃあああああ。」
女の子「今よ、早く逃げて。」
女子生徒1「ありがとう。」
?????「何故、邪魔する女よ。」
女子生徒2「喋った??」
女の子「当たり前でしょ、私はあなたを倒す為にここに
来たのだから。」
?????「この私を倒すだと。笑える。」
女の子「うるさい、やってみないと分からないでしょ
はぁああああ。」
シュッ、シュッ、シュッ。
?????「効かぬ。」
カン、カン、カン。
女の子「何で、さっきは効いたのに?」
?????「何を驚く、先ほどは油断をしていただけだ。」
女の子「こんっの~、ならこれならどうかしら。」
バッ。
お札を出す。
女の子「いでよ、旭光の弓。」
?????「何だ、その弓は。」
女の子「あなたに、教える事は無い。」
?????「フッ、そんな弓が私に効く訳無い。」
女の子「試してみる?効かないか?」
?????「やれるもんなら、やってみなさいよ。」
先ほどまで低い男の声だったが、甲高い女性の声に変わった。
(声が変わった?もしや複数の人格が?でも関係ない。)
女の子「なら、遠慮なくはぁああああ。」
ビュッ、ビュー。
?????「早い?しかもなんかヤバい?」
(避けなければ、何か嫌な予感がする)
?????「クッ。」
ドッ、パーン。
?????「ぎゃあああああ。」
女の子「あら?効かないんじゃないんだったけ?」
?????「何故だ、たかが弓矢なのに何故こんなに
ダメージを喰らう?」
女の子「それはそうよ、これにはほんのわずかに神様の
力が宿っている。だからあなたには相当なダメージって事。」
?????「グッウウウウウ。」
女の子「あら?結構効いたのねぇ。」
?????「クソがッ、ここは一旦ひかせてもらうわ。」
女の子「逃げるつもり?そうはさせない。」
?????「ここまで、来れるかしら。」
女の子「待ちなさい。」
ダッタタタタ。
女子生徒1「あ・・・待って、行っちゃった。」
女子生徒2「何だったのかしら、あの子急に現れて助けて貰ったけど
お礼をする暇も無く行っちゃった。」
男子生徒2「おーい、大丈夫か?」
女子生徒1「あんた、何処に行ってたの私達の事をほったらかしにして。」
男子生徒2「ごめん、助けを呼んで来た。」
女子生徒2「助けを呼んだって、誰を?」
男子生徒2「やっと、見つける事が出来た。」
廻途「で、どこにいるんだその化け物って奴は。」
女子生徒1「そうよ、あんた化け物退治とかできるんでしょ?」
廻途「ん?何故それを知っている?」
女子生徒2「そんな事、どうでもいいから聞いて。」
廻途「どうでもよくは無いけど、どうした。」
今回の、一連の流れを話す。
廻途「はぁ~、何やってんのお前ら?」
男子生徒2「悪い、今回俺が居ながらこんな事に。」
女子生徒1「ねえ、それどういうこと?」
男子生徒2「あ、やべぇ。」
女子生徒1「あんた、こんな事になるの分かっていたの?」
女子生徒2「そんな、知っていて私達の事止めなかったって事?」
男子生徒2「違う、聞いてくれ!!本当にこんな事になるなんて思わなかった。」
女子生徒1「何よ、それ言い訳じゃない。」
女子生徒2「そうよ、あんたが止めてくれたらあの子達はあんな事に
ならなかったのに。」
廻途「落ち着け、こいつは何も悪くない。」
女子生徒1「何で、そんな事言い切れるのよ!?」
廻途「今回の件は、俺が悪い。」
女子生徒2「どういうこと?」
男子生徒2「俺が、話すよ。」
廻途「分かった。」
男子生徒2「前に、話した事覚えているか子供の頃の話。」
女子生徒1「確か、悪霊に襲われた話でしょ?」
男子生徒2「その時に、俺は廻途に頼んだ。俺も一緒に化け物退治をさせて欲しいと。」
廻途「最初は断ったけどな?危険な事だからって。」
男子生徒2「それでも、お願いした。どうしても許せない事があったから。」
女子生徒1「許せない事?」
男子生徒2「子供の頃、悪霊に襲われた時。」
廻途「いいのか、話して。」
男子生徒2「いいよ、むしろ聞いて貰わないと。」
廻途「そっか、お前がいいなら良いけど。」
男子生徒2「続き話すよ、あの時襲われたの俺ともう一人いたんだ。俺の大切な女の子が。」
女子生徒2「その子はどうなったの?」
男子生徒2「助ける事が出来ず死んでしまった。」
女子生徒1「そんな事があったんだ。」
男子生徒2「それが悔しくて、俺は廻途の元で怪異に関しての仕事を手伝い始めた。」
女子生徒1「そうだったんだ、でも何故こんな事になったの?」
女子生徒2「そうよ、廻途くんが早く来ていればあの子は死なずに助かっていたんじゃないの?」
廻途「あの時別の仕事をしていて間に合わなかったんだ。本当にすまない、俺が間に合っていたら君達の大切な人を救えたのに。」
女子生徒1「理由は分かった。でも、止められたのに出来なか
った理由を教えて?」
男子生徒2「それは・・・・・・。」
廻途「祭壇を見つけるためだ。」
女子生徒2「どういうこと?」
廻途「今回、ある依頼で祭壇を見つけそこに封印された者を倒し浄化する仕事だったんだ。」
男子生徒2「そのために、悪く言うと君達を利用させて貰い、中の調査をしていたんだ。」
女子生徒2「そんな、利用していてなんて酷い。」
男子生徒2「すまん、それに関して本当に悪かった。」
女子生徒1「そうだ!!急いで旧校舎に行かないと。」
廻途「旧校舎に何かあるのか?」
女子生徒2「さっき私達の事助けた女の子が、化け物を追いかけて旧校舎に行ったの。」
廻途「女の子?」
(昼間に見た、女の子か?)
男子生徒2「化け物だって?廻途それって祭壇に封印された奴じゃないか?]
廻途「だろうな、お前らはここから離れていろ。何があるかわからんから。」
男子生徒2「分かった、行こう。」
女子生徒1「廻途、お願いがあるの。」
廻途「お願い?」
女子生徒1「あの子に会ったら、助けられなくてごめんねって。」
女子生徒2「私達は、あなたに会えた事、ずっと一緒に居た事を忘れない。だからゆっくりお休みって。」
廻途「分かった、伝えよう君達の思いを。」
男子生徒2「俺も・・・ずっと居てくれたあいつにありがとうまたな相棒、って伝えてくれ。」
廻途「分かった、お前の気持ちも伝えよう。行って来る。」
男子生徒2「頑張れ頼んだ。」
廻途「ああ。」
走って、旧校舎に向かう。
ダッタタタタ。
その頃、旧校舎。
女の子「はぁああああ。」
ビュッ、ビュッ、ビュッ。
?????「そう何度も、当たるもんですか。」
女の子「なかなか、やるじゃあない。」
(さっきから、なかなか当たらない・・・ここに来てから
奴の動きが早い。)
?????「どうしたの?さっきから当たらないけど?」
女の子「わざと外してるのよ、あんたみたいな雑魚すぐに
倒したら可哀想だから。遊んであげているのもわからないの?」
?????「 私が雑魚だと、なめるな。」
複数の手が伸びて来る。
(ヤバい、数が多すぎるこのままでは捕まる。)
女の子「はぁああああ。」
ビュッ、ビュッ。
?????「遅い、遅すぎる!!ほ~ら捕まえた。」
ガッ。
武器の弓が、はじかれてしまった。
女の子「しまった・・・・!!」
油断して捕まった。
?????「誰が、雑魚だってお嬢ちゃん?」
メッキ、ミッシ。
女の子「あああああ!!」
体の、骨という骨が折れそうなぐらい悲鳴を上げている。
?????「良い音が、聞こえる。」
メッキ、メッキ、ミッシ。
女の子「がっは。」
あまりの、締め付けで口から血を吐いてしまった。
(ヤバい、このままでは私は死んでしまう。)
(そんな、何も出来ないまま死ぬのは嫌だ誰かお願い
助けて誰か。) 女の子「誰か・・・」
?????「誰もきはしない諦めて死ねー。」
メッキ、メッキ、ミッシ。
女の子「がっは、た・す・け・・・・・。」
・・・・・めるな。
(何?誰かいるの?)
めるな、あきらめるな
廻途「あきらめるな、俺が来たからあきらめるな!!今
助けてやるから待ってろ。」
(あの男、昼間の人がなんで?)
女の子「なん、で、何で来たの?」
廻途「助けてって、声が聞こえた。」
女の子「それだけで、来たの?」
廻途「女の子を助けるのに理由は要らないだろ?」
女の子「バッカ。」
?????「ガキが、死にに来たのか?」
廻途「誰が死ぬかよ。」
いくつもの、手が伸びて襲ってくる。
廻途「よっと、ほっい、あぶねー。」
?????「何故だ、何故当たらない。」
廻途「それは、俺がお前の攻撃を先読みしているからな。」
?????「先読みだと?」
廻途「おい、何か武器ないか?」
女の子「これを、使って。」
ヒュ。
廻途「お札?」
女の子「力を集中して、そしたらあなたに応えてくれる。」
廻途「分かった、力を集中。」
?????「させると思うか?」
複数の手が、襲って来る。
廻途「まぁ、待てよ慌てなくても相手してやるから。」
そう言いながら、避ける廻途。そして叫ぶ。
廻途「来い俺の相棒、首崎無切はぁああああ。」
廻途の手には小刀が握られていた。
?????「何だ、その禍々しいオーラの武器は。」
廻途「こいつは、色々な悪霊の斬って来た妖刀だ。」
?????「妖刀だと、そんな物で私を倒せると思っているの?」
廻途「なら、試してみるか?」
ダッ。
廻途「はぁああああ。」
ザッシュ。
?????「ぎゃあああああ、腕が私の腕が。」
女の子が捕まってた腕を切落した。
廻途「よっと。」
女の子「ありがとう、助かったわ。」
廻途「なーに、いいってことよ。」
女の子「でも、まさか召喚した武器が妖刀だなんて
驚いたわ。」
廻途「頭に流れてきたのがこいつの名前だった。」
女の子「妖刀があなたの事を選んだのね。」
廻途「なるほど、ところで君の名前は?」
女の子「私の名前は秋紫雨霊禍。」
廻途「霊禍か俺は、神下廻途よろしく。」
霊禍「話は後で、また来るわよ。」
?????「よくも、わたしの腕を切落したわね。」
廻途「腕が多い癖に、たかが一太刀で切落しただけでうるさいなぎゃあぎゃあと。」
?????「許さない、絶対にお前だけは殺す!!」
廻途「やれるならやってみやがれ。お前が俺を殺す前に、先に俺がこの世から消してやる。」
?????「いい度胸じゃない、それならお前が先に死ねー。」
廻途「おっと、あぶねー。」
相手の攻撃を、完璧にかわす。
廻途「霊禍、戦えるか?」
霊禍「ええ、何とか行ける。」
廻途「武器は、何が使える?」
霊禍「時と場合によるけど、主に弓ね。」
廻途「援護射撃を、頼めるか?」
霊禍「分かった、援護は任せて。」
廻途「頼んだ、前衛は俺に任せろ。」
霊禍「了解。」
廻途「いくっぜ、はぁああああ。」
化け物との戦いが始まった。
廻途「必殺、首亡(くびなき。)」
ザッシュ、ザッシュ。
化け物「ぎぃあぁぁぁぁぁ、この野郎。」
霊禍「危ない、はぁああああ。」
霊禍の、弓が放たれる。
霊禍「必殺、鳴雷。」
バリバリ、ビュッ。
ヒュー、トス。
霊禍「落ちろ!雷‼。」
ゴロゴロ、ビッシャー。
ビリビリ。
化け物「ぎゃあああああ。」
廻途「ナイス、援護。」
霊禍「これくらい、余裕よ。」
化け物「この私が・・・押されている?」
廻途「どうした、俺達の連携にビビッているのか?」
化け物「この私がたかが人間ごときに、ふっ・・・・ふざけるな!」
化け物「何故、たかが人間にこの私がビビらないといけないんだ、私は選ばれた者なのに・・・!!何故私が怯えないといけないんだ!!絶対にお前らを殺す、今ここで。」
廻途「だから、それが出来るならやってみろよ。」
化け物「舐めるな、死ねーーーーー。」
廻途「遅い。」
全部の、攻撃を紙一重でかわす。
廻途「必殺、疾風剛滅。」
ザッシュ、ザッシュザッシュザッシュ。
ズッバーン。
化け物「がっは、見えない斬撃だと。」
廻途「お前の目に追えないくらい速いだけだ。」
化け物(ヤバい、油断してた、ここまでの力だとは・・・ここは一旦奴らの仲間に変身して、身を隠し回復して傷を癒さなければ。)
廻途「何か考えているな?」
化け物「ここは一旦、ひかせて貰う。」
廻途「させるか。」
化け物「はぁああああ。」
地下の周りを攻撃して、建物が壊れ始めた。
廻途「クッソっ、目くらましかよ逃がさねぇ。」
化け物「そうさ、まだやられるわけにはいかない・・・!!」
廻途「どこだ?どこにいやがる?」
化け物(今のうちに逃げればバレる事は無い、急げ。)
化け物(そういえば、あの女どこに消えた?男に気がいって見失ったが・・・まぁいい、もう少しで出口に着く。そうすれば私は自由だ。)
何とか出口に着いて、出ようとした時だった。
ヒュー。
何かが飛んできたが、かわすことができなくそれが貫いた。
化け物(何が起きた?今何かが体を貫いた、一体・・・)
振り向くと、そこには霊禍が立っていた。
化け物「弓だと?いつの間に放っていた?」
霊禍「あなたの行動は、分かっていた。」
化け物「何だと⁈」
霊禍「廻途があなたの注意を引いている間に、私は物陰に隠れていたの。あなたの事だから変身して逃げるはず。その隙を狙って
矢を放った、それだけよ。」
霊禍「これで、終わり地獄に堕ちなさい。」
化け物「ちくっしょうがあああああああ!!」
ドッサ。
廻途「霊禍、あいつはどこだ?」
霊禍「お疲れ様、全部終わった。」
廻途「トドメさしたのか?」
霊禍「ええ、最後油断している所を貫いた。」
廻途「終わったんだな、これで。」
霊禍「ええ、終わったわありがとう。」
廻途「どういたしまして。」
廻途「そうだ、あの子達の体はどうなるんだ?」
霊禍「体と言っても、霊体だからそろそろ天に帰れるはずよ?」
廻途「そうか、帰れるなら安心だ。」
霊禍「ほら、見て天からの階段。」
廻途「おお、これが天国に行ける階段か。」
廻途「あれ、でも外に行ってないか?」
霊禍「多分、外にいるあの子達に会いに行っているのよ。お礼に。」
廻途「そっか。」
その頃旧校舎の外では。
女子生徒1「ねぇ、何か光がこっちに来てない?」
女子生徒2「来てる。」
女子生徒1「しかも、見たことあるあれは・・・・。」
女子生徒2「〇〇だ、絶対にあの子だ今度こそ間違いない。」
女子生徒3「二人共、元気そうで良かった。」
女子生徒1「〇〇、ごめんねあの時何もできないで。」
女子生徒3「ううん、あのときは仕方ないよ誰も悪くないし。」
女子生徒2「でも、私達が無理に連れて行かなければこんな事にならなかったのに⁈」
女子生徒3「気にしないで、みんなと一緒に入れて楽しかった・・・本当はもっと居たかったけど、もう行かないと。」
女子生徒1「嫌だ、いやよ行かないで〇〇・・・・。」
女子生徒3「ごめんね、そろそろ行くね。今まで一緒に居てくれてありがとう。」
女子生徒2「待って、行かないで!まだ話したいことがあるのに。」
女子生徒3「私も話したい事あるけどこれだけは言わせて、みんな大好き。」
女子生徒1,2「私も、大好き。」
その頃、男子生徒達。そこには男子生徒1の姿があった。
男子生徒1「ごめん!ごめんなぁ〇〇!俺のせいで・・・っ!!」
男子生徒3「ううん、お前のせいじゃない。あの化け物のせいだ。」
男子生徒1「許して、くれるのか?」
男子生徒3「許すも何も、俺は気にして無い。」
男子生徒1「でも、俺のせいでこんな事に・・・・。」
男子生徒3「ああもう!いつまでうじうじするなよ、お前は俺達の大切な仲間なんだから・・・お前がこんな調子だと俺は心配であの世に行けないぜ。」
男子生徒1「〇〇、ありがとう・・・」
男子生徒3「なぁ、相棒。」
男子生徒2「うん?どうした?」
男子生徒3「もっと一緒に居たかった、悔しいなぁ・・・みんなと別れないといけないなんて嫌だよ。」
男子生徒2「俺もだよ、相棒。」
男子生徒3「また、どこかで会おうぜ。」
男子生徒2「ああ、またどこかで・・・俺が死んだら迎えに来てくれよ。」
男子生徒3「またな、元気で。」
男子生徒2「またな、相棒。」
こうして、霊禍と廻途のおかげで今回の事件は解決した。
廻途「なぁ、霊禍。お前どこかで会ったけ?」
霊禍「酷いな、私も同じ学校の後輩ですよ
せ・ん・ぱ・い。」
廻途「マジか、全然俺より先輩かと思った。」
霊禍「そんなに大人に見えます?」
廻途「まあな。」
霊禍「さぁてと、そろそろ帰りましょう。」
廻途「旧校舎壊れたけど、いいのか?」
霊禍「大丈夫です、旧校舎はもとからなかった事になりますから。」
廻途「それで良いのかよ。」
霊禍「良いんです、さあ帰りましょう。」
廻途「分かった、帰るか。」
それからしばらくして、霊禍が言う通り誰も旧校舎があったことを覚えていなかった。
今回の事件は、誰も覚えていなかった。
俺の相棒以外。
それから何日かたった時、霊禍から連絡があった。
俺を、ある所に連れて行く為に学校を休むように言われた。
そこに行くには、結構長旅になるらしい。
相棒にはそれを話し、準備をして霊禍との待ち合わせ場所に向かった。
廻途「悪い、遅れた。」
霊禍「遅い!!今から行くところは遅れたら殺されるわよ。急がないと。」
廻途「そんなにヤバい所に行くのかよ。」
霊禍「今から行くところは物凄く遠い場所にあるの。」
廻途「何処に行くんだ?」
霊禍「私が所属する、怪異退治達が集まる本部よ。そこの偉い人があなたを連れて来るように言われたの、だから行くわよ。」
廻途「マジかよ、仕方ない行くか。」
こうして廻途は後輩の霊禍との旅が始まった。
霊廻伝奇 御贄の遺児
第零話 「封印されし闇の御贄」 終わり