表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/25

最終話 やはり後輩の美少女JKは放っておいてくれないんだが。

「せんぱーい。今日も陽葵やって来ちゃいました。感謝お願いしまーす♪」


「……」


「あっ、またVTuber見てガチ恋こじらせてるんですか~。せんぱいも懲りないですね」


「……おう? 姫谷か。おつかれー」


「てあれ? せんぱいがお昼にVTuberの切り抜き動画見てない? 女の子の声だけに反応するヘンタイのせんぱいが……。今度はどんな性癖の扉開けちゃったんですか!?」


「おまえはどうしても俺をヘンタイ扱いしたいみたいだな」


「……え、剣道……」


 ちょっと恥ずかしくなってスマホを隠してしまう。


「いや、べつにちがうぞ? もう一回やってみたいから動画で予習してたとかじゃないからな? そもそも俺、高2だし。来年受験じゃん? んなことやってる余裕なくない? ないよなーむり、むりだって。けど今度ちょっと道場覗いてみよっかなぁーっていうか。ほんのちょっとだけだぞ? まぁ高校生が一般の大人に混じっていまさら剣道やるとかないっしょ? ブランク考えろよって感じだよな。分かってんだよ俺。けど一度体験会に参加するのはありじゃねっていうか……」


「せんぱいせんぱい。すごーく気持ち悪い早口になってます」


 んぉっと、俺としたことが!

 言っておくがぜんぜん興味なんてないんだからな?


「一歩前に踏み出したんですね。せんぱい」


「ん、なに? なんか言った?」


「今度のは難聴じゃなさそーです」


「??」


「せんぱい。ちょっとこれ見てください」


 姫谷がちらっとスマホを差し出してくる。


「ホ〇ライブ新人オーディション? ハイ!? いやちょっと待て……なんでVTuber!?」


「えー、だってせんぱい。陽葵の声すっごく褒めてくれたじゃないですかー?」


「あ……あれは……」


「だから陽葵、容姿より声の方が魅力的なのかなぁーって思いまして」


「いやいやいやっ! むしろ姫谷からルックスとおっぱい取ったらなにが残るよ!? つかおまえトークスキルもねーじゃん? 会話つまんねーことの方がデフォじゃん!? それとVTuberは個性がねーといまの時代生き残れねぇんだよっ! すげー競争社会なんだよ! Vオタ舐めんなよ、ああんっ!?」


「最後なに言ってるか分かんないです。あと会話つまんないとか個性がないとか、せんぱいにだけは言われたくないです。というか、あれだけ陽葵の声好きだって言ってくださったじゃないですかぁー」


「だから、あれはちがくてだな……」


 今さら風邪ひいて変わった声に興奮してたとか、めっちゃ言いづらいし。

 一応、あの件は黒歴史として俺の中で封印している。


「もうエントリーもしちゃいましたよぉー」


「見切り発車すぎんだろ!? つかおまえ、大手事務所から女優に挑戦しないかって誘われてたじゃん? あれどうなったんだよ」


「あの件でしたら、こっちのオーディションと日程かぶってましたのでふつーに蹴っちゃいました♪」


「ぶえぇーーっ!?」


「そういえば、ママも声だけなら自信あるってエントリーしてましたよ? たしかエロゲー声優のオーディションとか言ってましたけど」


「親子そろってバカなのかっ!?」


 むしろ結衣さんこそ容姿で勝負すべきだろ。

 美人だし、色っぽいし、カリスマ主婦モデル余裕じゃん?


 なんだよエロゲー声優って。

 すっげー興味あるんですけどぉぉっ!?


「あ、そだせんぱい。ママといえば、いっこ聞こうって思ってたことがあったんですけど。なんで陽葵が熱出したときママをホテルのバーへ誘ったんですか?」


「ぎくぅっ!?」

 

「こんなかわいい美少女JKがいつもそばにいるのにママを口説くとか意味分かんないですし。せんぱいって年下好きのロリコンでしたよね?」


「どこの情報だっ!」


 たしかにるしらちゃんはV界隈きっての美少女ロリ枠だけど。

 あのお団子ヘアと猫耳の破壊力は認めるけど!


 だが、べつに俺はロリコンってわけじゃない。


「ちがうんですか? だったら、やっぱ陽葵よりおっぱい大きいからですか? でもママのおっぱいはあれ以上成長しないです。その点、陽葵はまだ成長段階にありまーす♪ これからもっと大きくなっちゃいますよ?」


 ゆくゆくはFってこと!? 

 ロマンの塊かよ!


 ぜひ一度揉ませてほしいもんですねぇ!?(錯乱)


「というかですね、せんぱい。ぶっちゃけもうつっこんじゃいますけど。陽葵、告ってからけっこう経ちますよね? あの話って結局どーなっちゃったんですか? せんぱいの気持ちまだ陽葵聞いてないです。陽葵のことどう思ってるんですか?」


「そ、それは……」


 もちろん俺だって姫谷に少しは気がある。

 キスしたあの日からなんか姫谷のことが気になって仕方ないっていうか。


 こんな後輩の美少女JKと付き合えたら彼氏としてすっげー自慢できるし、最高だよなぁーとも思ってる。


 けど……だけどだ!


 付き合うのっていろいろとめんどーそうじゃん?

 俺はこれまでの16年間、ずっと独り身だったわけで。


 この前なんか、るしらちゃんと同じくらいの逸材VTuber見つけちゃったし。

 今度はその子に貢いで応援したいっていうかぁ~。


 それができなくなるのは俺に死ねと言ってるようなものなわけですよ?


 拘束されたくないっていうかー、自由でいたいっていうかー。

 陰キャのオタク諸君には分かってもらえるはずだ!


「あーもぅいいです。せんぱいがそゆう態度なら――」


「い、いやっ! ちょっと待って! もう少し考えさせていただきたくっ」


「一生かけて分からせてあげますから」


「へっ!?」


「こんなかわいい後輩がそばにいるってことがどれほど恵まれてるか、せんぱいに分からせてあげちゃいます♪ そーですね。まずは手始めにおっぱいどーぞ。揉んでみてください。すごく柔らかくて弾力もありますよぉー?」


「んなっ!?」


 さっそく願いが叶っただと……!?

 

 Oh! ジーザス!

 神さまって本当にいたんだな!


「あと太もも触ってみてください。水もはじくもちもち肌です。まずはお試し30分。せんぱいのお好きなようにどーぞ」


 お試しってレベルじゃねぇぇえっーー!? 

 30分とかたっぷり堪能できちゃうじゃん!


「せんぱいが陽葵を好きになるまでこうやって毎日いろいろ誘っちゃうんですから♪」


 舌足らずな脳がとろける声じゃなくても、どうやら俺は姫谷に誘惑される運命にあるみたいだ。


 俺、どこまで耐えられるんだろう……。

 正直自信ないです、はい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ