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第2話 後輩の美少女JKに絡まれまくる。俺は放っておいてほしいんだが。

 俺の名前は佐藤充勇二という。


 一見かっこいい名前に思えるかもしれないがそうじゃない。

 

 両親がアフォなのか充勇二を『みゅうつー』なんて読ませやがった。

 いわく若気のノリで付けてしまったとのこと。


 2人とも初代ポ〇モン世代で熱心なファンだったみたいだが、子供にそんな名前付けるかふつー!?

 マジで一生許さん。


 とまあそんなギャグみたいな名前を付けられたらどういう人生を送ることになるか、お分かりだろう。


「ミュウツーゲットだぜぇ~!」

「はやくサイコブレイク使ってみせろよぉ~ww」

「こいつ弱えぇ……ぜんぜん伝説ポ〇モンじゃねーじゃん!」


 と、さんざん幼いうちからバカにされまくってきた。

 一番つらかったのはSwi〇chを目の前まで持って来られてバトルを挑まれたこと。


 やられてみてほしい。

 けっこうしんどいから。




 ☆★☆




「どこがいいんです? そんな動くイラスト」


「イラストじゃねーよ!? るしらちゃんは生きてるんだよ! 同接10万以上を誇る令和代表のVTuberなんだぞ?」


「そんなこと言ったら陽葵だってティックトックのフォロワー10万人以上いますけど?」


 そうだった。

 こいつがプチインフルエンサーだったのすっかり忘れてたわ。


 姫谷(ひめたに)陽葵(ひまり)

 高校1年生の15歳。


 名前ガチャからして人生勝ち確のこいつは、腐れ縁の後輩だ。

 こうやってことあるごとに俺に絡んできやがる。


 艶やかな栗色のミディアムヘアをハーフアップしたお団子が特徴。

 身長はそこまで高くないが、さっきも言ったようにいわゆる巨乳だ。


 圧倒的メンズ慣れ感を醸し出している姫谷は学年問わず男子からすごい人気がある。

 まだ入学して3ヶ月しか経たないっていうのに、これまで嘘告も含めて30回は告られたらしい。


 が、結局まだ誰とも付き合っていないようだ。

 顔がいい女子ってのはたいてい望みが高いからなぁ。


 『ひまたこ』とかいうふざけた名前でティックトックでたびたびバズってるみたいだが、正直住む世界がちがいすぎてよくわからん。


「ほら陽葵ってば、うんとかわいいじゃないですかぁー? フォロワーが10万人以上もいるのに、せんぱいみたいなド底辺の陰キャにも声かけてあげてるんですよ? 天使じゃないですか? 褒めてほしいくらいです」


「よく自分でそこまで上げられるな」


「だってこの間も大手の事務所から女優に挑戦してみないかって、DM届いたくらいなんですよ?」


「ハァ? おまえが女優?」


 と言ってみるが、たしかにそうだな。

 こいつのルックスなら女優とか余裕じゃね?


「……まぁ、姫谷ふつーにルックスはいいから、あるかぁ」


「えっほんとですか? もう一回言ってください」


「ルックスはいい」


「あと一回お願いします」


「ふつーにルックスはいい」


「もぉいっちょお願いしまーす」


「何回言わせんだよっ!」


「えへへ、かわいい星の下に生まれちゃったんで。ごめんなさい」


 人生イージモードでよろしゅうございますねぇ!?

 どこかで一回バキバキに挫折してほしいわ。


「さーてとぉ。お話ししてたらお腹すいてきちゃいました。そろそろほんとに食べましょー?」


 姫谷が脚を組み替えた瞬間、チェックのスカートとともに太ももがむちむちと動く。

 あっ、桃色のパンツ見えた。


 秒でガン見してやる。

 すぐそらしたけど。


「今日はコンビニのサラダでーす♪」


「俺は菓子パンで」


 ドサドサッと机の上に甘い菓子パンを並べる。

 昼は食う方だからけっこう量がある。


「ちょっとーせんぱい頭腐ってるんですか? 前から陽葵言ってますよね? いまダイエット中だって。食べたくなったらどーしてくれるんですか。責任取れるんですか?」


「だったら自分の教室行って食えよ」


「むりでーす。せんぱいのまぬけな顔見ながら食べたいんでーす」


「いちいち返しが重いんだよ、おまえ」


 最初ぶーぶー文句を言ってた姫谷だったが、すぐにサラダをぱくつき始める。

 こういうところはまだあどけないっていうか、子供な。


「ドレッシングもつけずにうまいのかよそれ?」


「もぐぅもぐぅ……おいしぃですよぉー? THEサラダって感じで」


「説明下手くそか」


「ダイエット中はこれに限りますね~、もぐぅもぐぅ……」


「俺も食べるかぁ……もぐもぐ」


 ……って、なに自然と一緒に食ってんだよっ!?

 あぁくそっ、なんだかんだでまた今日も姫谷のペースだ。


 るしらちゃんの切り抜き見るヒマすらないなんて、昼休みの意味まったくないじゃん!


「ふぅーごちそーさまでした」


「食い終わったんなら帰れ、秒で」


「えーせんぱいまだ食べ終わってないじゃないですか?」


「いいから早くどっか行けって。しっしっ」


「そうは言いますけど今日もバイトで陽葵と一緒ですよね?」


「げっ、うっそだろ……。今日おまえと一緒のシフトかよ」


「また放課後お迎えにあがりますね♪」


 はぁ……。

 俺、いつになったらこいつから解放されるんだろうか……。

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