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第191話 資金を稼ぐ方法

「セルベルト陛下、この魔物の数は…」

 セルベルト陛下?

 あぁ、俺のことか。

 俺はエリアス・ドラード・セルベルトだからね。


 マジスカ公爵が俺がストレージから出した、討伐した魔物を見て驚いている。

 確かに出し過ぎてしまった。

 シュ!!

 俺は反省し魔物と鉱物を収納した。


 

「アスケルの森を開拓する時に倒した魔物です」

「セルベルト陛下が倒されたのでしょうか?」

「えぇ、そうです」

「も、もしや貴方様はドラゴンバスターでは?!それになんというマジック・バッグの収納量なんだ」

「ドラゴンバスター?まあ確かに数か月前にジリヤ国経由で緑竜(グリーンドラゴン)の素材を販売しましたが…。マジック・バッグについては、古代遺跡で見つけまして…」

「なんと運が良い。ドラゴンバスター程の方なら、アスケルの森の魔物でも対応できるのですね。そして魔物を倒し国を興したと。それなら納得できます」

「ま、まあそんなところです。今後のことについてお話ししたいので、屋敷に戻りませんか?」

「そうですな、話はまだ途中でしたな。応接間に戻りましょうか」

 そう言うと俺達は屋敷に戻った。




 エリザちゃんはしばらくは機能停止のため、ソファで休ませることにした。


「見て頂きたいものがあります」

 俺はそう言うとストレージからジオラマを応接間の床に出して見せた。

「これは?!」


「これはジオラマというもので、周辺環境・背景を立体的に表現する縮尺模型です」

「なんと精密な」

「ここがアスケルの森のセトラー国、そしてここがマジスカ領です」

「なぜ貿易をするのが、他の領ではなくこのマジスカ領なのでしょうか?」

「それは領の位置です」

「位置ですか?」

「えぇ、アスケルの森の南東がマジスカ領です。そして我が国はジリヤ国だけではなく、北東のシェイラ国、南東のラードルフ国とまずは友好を築きたいのです」

「アスケルの森から近い領土と取引をしたいと」

「そうです。そしてラードルフ国で一番近いのがマジスカ領です」

「そうですか。この馬車みたいな黒い物はなんでしょうか?」

「蒸気機関車と言う、荷物や人を運ぶ乗り物です」

「これが蒸気機関車ですか?とても速く移動が出来ると我が国にも噂が入ってきております。それからジリヤ国が公共事業という道幅を広くし、流通を重視していることも聞いております」

 そう言われ俺達は今後のことについて話した。


 駅を作る必要があること。

 そして俺はすでにエリアス商会と言う商会を持っており、この領にも支店を出しそこを窓口にして売買をすること。

 運んできた鉱物を降ろす人足《にんそく》が必要になり、この領で雇うことにすること。

 家事ギルドや商業ギルドなど、それを受け入れる体制が必要になることを話した。


「受け入れ準備をしてほしいといわれましても。王都には事後報告でも可能ですが、鉱物を製鉄する設備が必要になります。各領に仕入れた鉱物を行き渡らせるにはジリヤ国のように公共事業にも力を入れないと。しかし我が国には先立つものが…」


 あぁ、そうか。

 そうだよね。

 マジスカ公爵は鉱物を加工するための設備と、この領だけではなく各領に運ぶための道路整備の事業資金がないと言っている。

 ジリヤ国の時はエリザちゃんの父ファイネン公爵に緑竜(グリーンドラゴン)の素材を提供し、それを売買し得たお金を資金にしていたけど。

 まさか縁もゆかりもない他国に、素材をあげるのはおかしいからね。




 資金を稼ぐ方法か…?

 何かないのか?


【スキル】世界の予備知識で検索。

 ・・・…………………1件ヒット。


 これだ!

 これでなんとかなりそうだ。

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