大きい猫のゼンさん、午後のお仕事お昼寝タイム
お昼が終わり、仕事のデスクに、先輩と戻った。
私たちの場所は、広いけれども、両手でおさまるほどの人数しかいない部屋だ。各デスクの他に、作業や打ち合わせ用のテーブルもある。
窓もあるから、空も見える。
今日はきれいな青空だなぁ。
空を見ながら自分の机にもどり、仕事を始めた。しばらくすると、
スゥ、スゥー、
不思議な音が時折聞こえてきた。
音のなる方を見ると、猫になったゼンさんの頭が、ユラユラと揺れていた。なんとかがんばって、パソコンに向かっているが、とても眠そうだ。眠くてこのまま机に突っ伏すのもかわいそうだ。ああっ、危ない、資料にぶつかったら、散らかってしまう。
ゼンさんの机まわりを急いでさっと片付け、広いスペースをつくり、資料は近くのテーブルに仮置きした。書類も整理して、とりやすく見やすくしておかなくては。
ゼンさんは人間の時よりも、体は毛の分大きくなっているので、寝るのも広さが必要だった。
広げると、ゼンさんは、手であった前足を机の上に置き、顔を左に向けて微笑みながら寝始めた。
さっきの会議室でご飯とカリカリを食べて、緊張も解けてねむくなったのだろう。
上司は午後打ち合わせで、ちょうど部屋にいなかったので世話係兼生態調査としてどれくらい眠るのか見てみても良いだろう。だいたい猫も昼寝をよくするしね。それにしても、生態は猫に近いのだなあ。
ふと、視線を感じて周りをみると、みんなが幸せそうにこちらを見ていた。周りにいる同僚みんなが、無言でOKサインを出してくれた。そして、みんなでゼンさんの寝顔をゆったりとながめたあと、仕事をフル回転でし始めた。
ゼンさんの仕事が慣れないうちは、私たちががんばろう!こんなかわいいおっきい猫の寝顔がみられるなら、毎日がんばれそうだ。
一定間隔で聞こえる猫の吐息を小一時間時間聴きながら、ゼンさんの生態メモを時間とともに、表計算ソフトに笑顔で記載していった。