表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

猫のゼンさん、おにぎりを食べる

会議室に戻る途中、時折、ゼンさんが猫になった話が聞こえてきた。みんなに知られるのは必然だった。ゼンさんは、いつものように仕事していたから。


ゼンさんが、普通どおりに出勤しているのは、とてもすごいと思った。ある小説の主人公は部屋に閉じこもってしまったのに。


猫が仕事をする。

ゆるいキャラクターのぬいぐるみではなく、本物の大っきな猫のゼンさんが仕事する。


ゼンさんには悪いのだけれども、猫好きなわたしには、たまらない状況である。


早く会議室に戻ってお昼ご飯を食べよう。

軽い足取りで、部屋に入った。


「ゼンさん、ごはん買ってきましたよ」


眠い目をこすりながら、ゼンさんが起きた。丸まっていた姿から、椅子に腰掛けた。こうやってみると、意外と大きいなぁ。


おにぎりをテーブルに並べると、手にとって、器用に爪で引っ掛けて、パッケージをとって、はむっと口にほおばった。


「ああ、うまい〜〜。」


幸せそうに目を細める大きな猫は、ゆっくりと味わいながら、シャケのおにぎりを食べはじめた。


猫とおにぎり、意外と合うなぁ。ちっちゃくみえるおにぎりが、とても愛らしい。



「味はどうですか?塩加減はどうですか?」


「少ししょっぱいけど、気にならないよ。味覚は猫寄りなのかもね。」



そう言いながら、もう1つのおにぎりに手を伸ばしさ姿を見て、食事をしてくれることにホッとした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ