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第77話、天乃「山本くんはヴァルハラに無事辿り着けたのだろうか…」灯花「何を言ってるんですか?ああ、もう既に貴方の頭はイってましたね〜」天乃「灯花ちゃん、もしかして僕のこと嫌い?」

書きあがりましたので投稿します!

少し進行が遅いと感じ始めたので、早く進めるように頑張っていくつもりです!


『昨日も投稿しましたので、まだ読んでいない方がいれば、ぜひ読み忘れていないかの確認をお願いします!』

『アァッ♂ーーーーーーーーーーーー!!』


当然のように、山本一夜の悲鳴はスタジアム中に鳴り轟いていた。

ただ、その悲鳴が轟く直前で、トイレにいた超小型隠密ドローンの映像はシャットアウト。モニターは真っ黒に染まっていた。


『少しバイオレンスっぽかったから、音声だけで勘弁してね』


それを言うのは実況席に座る好青年、光崎こうざき天乃あまのである。

その実況部屋の下、スタジアムの観客席には顔を青くする者が続出。

原因は山本一夜の悲鳴に他ならない。


『うん、こっちで続きを見たけど、山本一夜はリタイアだ。ダメージ判定の結果、詩織ちゃんの膝蹴りによる……ちょっと控えさせてね。結構痛々しいから』


複雑そうな声を出しながら、天乃は映像をモニターに映し直す。

そこには、ドローンに備わった赤外線カメラからの映像が映し出された。


そして最初に映ったのは、山本一夜が黒々しい液を床にぶちまけ倒れている姿だった。


『赤外線カメラだと色の識別が難しいけど、あれは血液に似せて作った再現液なんだ』


天乃が追加説明を行う。

あの血液は戦闘不能判定時に首輪チョーカーから排出される特殊液で、空気中に含まれる様々な成分を吸収し、たくさんの液を作り出す仕組みが備わっていた。


つまり、負けた者は血に染まる。

その仕組みによって敗退者を識別する仕組みなのである。


『さて、あのビルでの最初の敗退者が現れた。その意味はこれから知る事になるだろうね』


それは言われずとも多くの者が分かっていた。

暗黙の恒例、その言葉と意味を想像した者は多い。


何故、姫路詩織は最初の敗退者に悲鳴を上げさせたのか。

何故、姫路詩織は相手に気づかれた後に倒したのか。


その意味は後に分かる事。


『さて、ここから始まるのは一方的な惨殺……と盛り上げ言いたいところだけど、それを言っちゃったら苦情が来そうだね!主に校長辺りから!』


天乃は笑顔を満面に出しながら、その隠れたところで、両手を高速で動かす。そこには天乃の願望があった。


『さて、今の瞬殺劇では銃は使われなかったけど、今の彼の悲鳴で分かったよね。やっぱり音響が酷く高い』


以前のイベントとは流れが異なる事によって、一つの難題が観戦側にあった。

会話の声を送り届けたいが、それをやれば銃声が大音量でスタジアムに鳴り響くのだ。


それは観戦に集中出来ない要因になる。

だから、天乃は事前にその対策を考えて、実行の準備を揃えて来ていた。


『はい!という事で、今から現地からの音響は大幅にカット!ここからは試合映像を楽しく観てもらうために、僕なりに精一杯頑張らせてもらいます!』


最後に天乃は両手に持っていた物を、マイクが乗っている実況台に置いた。

それは天乃個人のパソコンだった。

隣でもう一人の実況者である小島森子が、疑問の瞳で天乃の行動を見る。


『天乃さん。それはいったい?何をするおつもりなんですか?』


『うん?さっきも言ったけど、僕の仕事は実況役ともう一つあるんだ。何か覚えてる?』


『……BGM係?』


『正解!』


天乃が数十分前に言っていた謎の仕事。

それが今からあらわになる。


『運動会の競技中や映画の戦闘シーンとかに、色々なBGMが流れるよね』


『え、ええ流れますね……もしかして!?』


『そう。その仕組みを取り入れようと思ってね。現場の音を低音、無音で観るのは何か足りないだろ。だったら、聞いて盛り上がる曲を流すのも一つの手なんじゃないかと考えた訳さ』


それを言う最中に、パソコンに繋げてあったコードを、実況部屋に備わっていた音響機器に差し込み、天乃は準備を完了させた。


『これからビルで起こる事は、みんなの予想通りになるかもね。それは僕も分かってる。だから、その戦闘にピッタリのBGMを流そうか』


そして、その曲は戦闘を観戦する者全員の耳に贈り届けられる。

それは誰もが一度は聞いた事のある曲だった。


だが、これから起こるであろう事態に、この曲は余りにも考えられない組み合わせだ。


どうしてその曲を用意したんだ!と、校長がそこにいれば、そう怒鳴っていただろう。


でも、天乃はこの曲こそが、これから起こる戦いに合うと思ったのだ。

それは、天乃の観たかった、感じたかった願望の末にあった。


『まずはこれだ』














──O Freunde, nicht diese Töne!


世界的に有名な作曲家、ヴェートーベン。

その彼の交響曲第9番の第4楽章で歌われ、演奏される第一主題。


『歓喜の歌』


その名曲が詩織の戦いと共に流れ始めた。

読んでくれてありがとうございます!


『歓喜の歌』作曲家ベートーヴェンの交響曲から、引用してきました。

たぶん大丈夫ですよね…

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[一言] 第九とはまたいい曲を
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