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第33話、メリル「しおり!にんむがおわったら日本につれてってヨ!ニンジャにあってみタイ!」詩織「……」メリル「どうしまシタ?」詩織(本当のことを話すべきか……)

書き上がりました!

ぜひ!読みに来て欲しいです!

いろんなコメントをお待ちしております!

♪───O(≧∇≦)O────♪


ご助言があり、7月9日に間違いを色々と訂正してなおしました!

絶え間なく現れるspider。

詩織たちはT字路で敵の攻撃をやり過ごしながら、攻撃を再度行なっていた。


「移動しながら攻撃を続行!進むぞ!」


数え切れない数の銃弾が飛び交う中、攻撃系統能力を持っている戦闘力者は能力を繰り返し発動。

その中には詩織の姿もあった。


詩織が目視した敵の地面から黒棘トゲが出現、次々と敵をつらぬいていく。


「さすがは詩織ですね!やっぱり恐ろしいです!」


「褒めてないでアンタも能力使って倒しなさいよ」


「了解!じゃあ詩織!黒棘で壁を作って下さい!五秒保てば十分です!」


メリルに言われた通り、通路上に一七〇センチほどの高さを持つ黒棘を壁を作るように出現させた。


そしてメリルは滑り込むように黒棘の壁の影に立ち、手刀を作る。


「はぁっ!」


左腰から右上へと手刀を力強く振り抜いた


瞬間に黒棘は刃物で切られたように茎から切断され、同じように廊下の奥にいたspiderも切断された。


メリル・キャンデロロの能力は『振動粒子バイブレーション・パァーティクル』。


振動する粒子を身体から生み出し操る能力であり、メリルは手から放出した高速振動する粒子を飛ばして対象を切断したのだ。


「手刀にする意味あるの?」


「遠くに飛ばすイメージが掴めやすいんですよ!」


メリルが作り出した隙を突き、前方への攻撃を拡大、移動する速度を上げた。



















監視モニターが並ぶ部屋。画面には戦闘力者とsoldierとの戦闘が映し出されていた。


「状況はどうなっている?」


白衣の太った男が、キーボードを操作しているスーツの男に言葉を飛ばした。


「引続きspiderを導入中。現在二割が破壊されました」


「探知能力で他の戦闘力者を発見出来たか?」


「いえ、soldierに探知させていますが、戦闘力の反応はありません」


「なら、今確認できている三つの隊しかいないようだ」


「戦闘力を持っていない人間が潜入している可能性はないのでしょうか?」


「それはない。相手はこちらの戦力を分かっているはずだ。soldierの対抗手段には戦闘力者が好ましい。探知は終了。引き続き、soldierで彼らをあの場所まで誘導しなさい」


「了解しました」

















「っ!?」


「詩織!」


隙を突かれて、spiderが能力で放った火炎放射に腕の表面が焼かれた。


だが、致命傷を負わさられる前にメリルがspiderを破壊。詩織の隣で片膝を下ろした。


「詩織、どうしました?だんだん動きが悪くなっていますよ。能力も弱々しく思えます」


「私にも分からないわ。武器と能力は入れ替えて使っているから、クールダウンは無いはず。それを言うならメリルも鈍くなっている様に見えるけど?」


焼かれた腕を手持ちの医療セットで応急処置、さらに人体強化で自然治癒力強化を図りながら、メリルと状況の確認をする。


「詩織もですか。ええ、私も意識していました。しかし、理由は不明です。考えられるのは感覚を鈍らせる能力を搭載したsoldierがいる可能性です」


「また厄介なものを作ってくれたわね。アンナ、この辺りのspiderから能力を読み取れる?」


「ごめんなさい。やはり読み取れません。本物の脳を見れば分かりますが、作られた脳では…」


今回、アンナが任務に導入された理由は保管された脳の能力確認をするためであり、spiderの能力確認は専門外だった。


「謝る必要はないわ。前進を続けましょう」


治療を終えた詩織は再び、能力を使用して敵を貫いていく。だが、能力は段々とキレが落ちていくように見えた。
















狭い部屋で一人。

少年は硬い扉をひたすら叩いていた。


「どうして!開かないんだっ!止まったら!開くだろ!普通!」


広樹が乗ったエレベーターは、微弱な振動を三十秒以上続けて降下を停止。

開くと思っていた扉が開かず、広樹は一つの手段として扉をEで壊そうとしてた。


(クッ、全然打ち破れる予感がしねぇー。アルテミスで撃つか?…いや、跳弾したらアウトだな)


広樹はここから出るために思考を回転させる。そして一つの選択肢を導き出した。


ガン!ガン!ドォン!


壁に付いた手すりに足を掛けて、天井をEで叩く。

何度か叩き、分厚い板が外れた。


(よし)


壁面には小さな電灯が複数取り付けてあり、周りに何があるのか確認できた。


(えーと、通気口か?まあ通れそうだからいいよな)


視界に入ったのは、足元にあった小さな四角い穴。


広樹の目的はエレベーターが通る空間に出て、エレベーターの整備作業員が使う出入口を探す事だった。だが、先に通気口を見つけ、選択肢が決まった。


固定された薄い鉄格子をEで殴りつけ破壊。頭から通気口の入口に入り込み、スマホのライトを使いながら、匍匐ほふく前進で進み出す。


そして鉄の臭いが漂う空間で、空気を送るためのプロペラを発見。

道を塞ぐものに対して、広樹はEを強く握りしめた。


(とりあえず…)


ガン!とEを突っ込んで破壊。


今更だが、広樹の精神状態はエレベーターに閉じ込められた時から滅茶苦茶になっていた。


壊した跡を残して広樹は再び進み続ける。

何度かプロペラと遭遇するが、繰り返し壊し続けて先に進んだ。

そして…


(緑色の光?)


前方に見える鉄格子から薄暗い緑の光が見えた。


広樹は目の前の鉄格子をEで破壊。

狭い出口から這い出て立ち上がる。

そして、




「……なんだ…これ…」






















銃声と破壊音が鳴り響く中、前方の敵の勢力が減り始め、その隙を逃さずひたすら前進を続け、詩織たちは広い空間に足を踏み入れた。


そこは白い床と壁に覆われた円型の空間。広さは直径三〇〇メートルほどある。


「ここは…」


「ジャック!」


「ハリー!それにレオ!どうしてここにいるんだ!?」


施設に潜入してすぐに分かれた別隊が一箇所に合流した。

これは…


『やあ、戦闘学の戦闘力者たち。よく来てくれた』


この場にいる全員が警戒を強めた。

周囲を見回し見つけたのは、高い位置にある一箇所だけが違う壁である。

それはガラス張りの壁になっており、その中に数人の人影が見えた。


『序列者がたくさん来てくれて嬉しいよ。君たちは良いsoldierになれるだろう』

これからもよろしくお願いします!

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